シャーマンの呼吸

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シャーマンの弟子

根となる身体(後編)

2024-04-05 00:00:00 | 仮説・プロセス

 

身体感覚に根を伸ばす練習。

そのうち、身体の中が、みっちり根だらけ。

この身体を突き破り、土へと伸びてゆく、隆々とした根。

 

この身体ごと、土に根差していく感じ。

 

イメージを続けていると、身体は『巨大な木』の根の一部となった。

根とは、人から見えない部分だ。

それが誇らしくもあり、けれど少し寂しくもあった。

このまま、わたしは『根』として役割を果たせばいいのか、否か。

 

幹の中心部には、時空世界を想起させるような、光に満ちた筋が通っている。

こらえきれず、その光の中に入ってみる。と、噴水に押し上げられるように、一気にテッペンへ。

 

 

桜だった。

 

満開の桜。

 

 

 

 

ふと、言葉が浮かんでくる。

「この、たった一本の桜で、世界を変えられるのだろうか」

そうだという想いもあるし、そうではないという想いも抱いていた。

 

 

「変わらない世界を、どう生きるか」

以前、小説のテーマとした、この言葉を想い出した。

 

現実世界の諸問題というのは、表面が変わっても、構造が変わらないのだと思う。

 

 

 

 

ともあれ、しばらくは、わたしの桜に、想いを馳せたい。

 

 

 

 

 

 

追記

 

自傷思考を棄てて、雲を見れば、脳の動く部分が、もわぁんと変った。

そんな矢先、「左脳から右脳へ」という話を友達から聴いた。

ソレかもしれん」と思う。

 

 

 

日々の鍛錬と、慣れないチャレンジに、疲れてきてる。

でも、疲れ方がこれまでと違う。

そのことになんとなく安堵しながら、慣れない飛行にくたびれた翼を、休める。

 

 

湯船に浸かって、息を吐く。

 

 

気がつくと、ドォ――ンと根を生やしていた。

人からは見えない部分だけど。

誰にも見てもらえなくても、いいや。

根のネットワークは確かに在る。

 

 

 

 


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