就職支援 チーム還暦にできること

還暦を過ぎた人間だからこそ伝えられること。
40年前社会人になる時、世の中がこんなに変わるとは思わなかった。

キャリサポってサービス部門ではない(と思うんですけど)

2012-12-31 09:49:34 | 日記
4年生の就活状況が知りたくて、ゼミの先生を通じて状況の報告を促したのですが、それがどうも

「キャリサポに来い」という強制に写ったらしく、一部強烈なキャリサポに行かない理由をいただきました。

実際、キャリサポを(有効に)利用しているのは、4年生の20%くらいだと思います。

対人のサポートなのですから合わないということも理解できますし、結果さえ出せればキャリサポを使わなく

ってもいいと思っています。

独力で開拓するもよし、新卒応援ハローワークを使うもよし、資金があるなら就活予備校を使うのもそれぞれ

人に合っていれば構わないと考えています。

ただ、嫌味になるかもしれないのでデータは取っていませんが、早くに内定を得る学生とそうでない学生では

キャリサポの利用頻度に差があることは分かっています。

学生の意見については反省すべき点もありますのでここに挙げてみます。

(1)窓口の対応が冷たい。常連の学生へのサービスが濃厚。

 昼休みは学生で混み合い、待たしてしまうことがあります。つい話し込んでしまい届け出や申し込みの学生を

 待たしてしまうのは改めなければならないと思いました。ただ常連に濃厚というのは性格等がわかっている

 ためであってかえって厳しい対応をしていると思うのですが。

 キャリサポの職員は占い師ではありませんので、初対面の学生には丁寧な対応を心掛けています。

(2)相談でプライバシーが守られていない。

 これは一番大きな不満だと思います。実際、相談をオープンスペースで行っているため「辛い」というのは

 あると思います。早急に改善が必要です。

(3)キャリサポーに行っても気に入った求人がない。

 求人開拓をさぼっている言い訳ではありませんが、これを言っている学生はどこへ行っても同じと思います。

 他の大学の主な就職先を見ていれば分かりますが、特定な大学にしか求人を出さない企業はほとんど

 ありません。学生はチェックしているとは思いますがハローワークの求人もハロワと連携を取り後悔しています。

 「ない」と言わずにどんな仕事が望みかを相談してください。

(4)人格を無視したような言葉を投げかけられた。
 
 どう考えてもこれはない。非常にハードルが高い企業を受けたいと言われれば、例え難しくても少しでも

 可能性を求めて対応しています。

 自信をつけさせることが目的の一つですので、落ち込むような発言はしません。

2年生のキャリア教育を担当している講師から聞いた話ですが、3年生になってキャリサポに行けば、学生の

適性に合った、希望の条件の求人を提示してくれると思っている学生が少なからずいるようです。

キャリサポの仕事は、満足な就職のサポート。

3年生の夏からのお付き合いでは、基礎から身につけるだけの時間はありません。

要するに受検のテクニックで武装させる事です。

過剰な(濃厚な)サービスは期待しないでください。

便利に使うツールの一つとして考えて欲しいものです。

決して責任を放棄しているのではありません。就職するという目的は同じですし、ブラック企業を勧めることも

ありません。

とにかくうまく使って下さい。

履歴書のお稽古(初級編)

2012-12-24 22:30:25 | 日記
12月に入り就活が本格化したというのにどうも学生のノリがイマイチのようです。

昨年ナビエントリーが12月なったことで企業が学生の準備不足を指摘していましたが、

今年も同じような、いや去年より遅れているかも。

ウチの大学に限ったことかもしれませんが、12月に入って「自己PR」を見て欲しいという学生が

増えていますが、そのほとんどがまだ履歴書を買っていないのです。

ナビエントリーが始まったので既に企業の説明会のエントリーが始まったところもありますが、

ボタンを押すだけですので学生が油断しているように思えます。

私の経験した企業では2社とも会社説明会でエントリーシートを書かせていました。(学生にとって騙し打ち

と映ったかもしれませんが)-アンケートという名前でエントリーシートを書かせる会社もあるようです。

つまり会社説明会に参加する時点ではせめて履歴書が書ける準備が必要です。

多くの大学で夏以降、エントリーシート対策講座があるにもかかわらずです…

ウチの大学の履歴書(+自己紹介書)の項目は、

(1)研究テーマ

(2)クラブ・サークル・課外活動

(3)自己PR

(4)趣味

(5)資格・特技

(6)志望動機

自己PRや志望動機はそれなりに練習しているようですので、今日はそれ以外のお稽古です。

研究テーマ:工学部や情報工学以外では大学のテーマがすぐ会社で役に立つということは少ないので

 企業が学生に問うのは、テーマに対するアプローチの仕方、研究のプロセス、結論の求め方だと思います。

 大学の研究テーマを100字程度で第3者に分かりやすく説明できる能力を見ていると思います。

 同じゼミでない人に見てもらい理解できるか聞いてください。

趣味:この項目を適当に書く学生が結構多いようですが、趣味は自己PRとして使えます。

 もちろん反社会的な趣味やギャンブルはダメですが…

 100%そのように感じてもらえるわけではありませんが、例えば「〇道」であれば落ち着いているとか

 探究心があるとか感じてもらえるかもしれません。

 面接に進んだ時に面接官と意気投合するかもしれません。

 読書だけでなく「好きな作者は村上春樹」と書けば面接官から突っ込んでいただけるかもしれません。

 スポーツとだけ書くのではなく種目やその頻度を書くことで健康的であるイメージを与えられるかも

 しれません。細かい作業のある趣味だと手先が器用とアピールできる。

 空欄はダメ。気分転換の何かがあるということはストレスの多い社会では重要なのです。

資格:ここは正直一番悩むところです。

 企業として評価するのは、合格率10%以下の難易度の高いもの。講習さえ受ければ合格率70%の資格は

 あまり評価されないような気がします。ただ何も書かないのも辛いです。

 話題性を狙うなら、フォークリフトなんてのは3日の講習で取れるので難易度は高くありませんが、これが

 無ければフォークリフトには乗れませんし、派遣だと時給が50円上がるのですが…。

クラブ・サークルについてはまた次の機会に。

自己PRと志望動機ばかりに気を取られずその他の項目も自己PRの場ですので有効活用を狙ってください。



添削廃止論

2012-12-09 07:56:59 | 日記
昨日、旧友と忘年会がありその席上で最近ブログ更新していないねと指摘をいただきました。

ほぼ1カ月です。人間てサボることを覚えるとダメですね。でも少しですがネタの在庫はできましたので

また、ボチボチ再開です。

先月中小企業家同友会の方々とお話をする機会がありました。

その席上(直接お話ししたわけではないのですが)、「キャリアの職員には学生のエントリーシートの

添削を止めてもらえないか」という要望がありました。

添削によりどんどんオリジナリティが失われて、誰が書いたものか分からない。

学生本人との乖離が大き過ぎる。

実はこの話、最近私が学生指導で一番悩んでいることの一つです。

大学によって取り組みは異なると思いますが、ウチの大学では実際にキャリアサポートが学生に本格的に

サポートを始めるのは3年生の夏休み頃からです。(1・2年生にもキャリアガイダンスをやっていますが

形だけというか、学生もそんな意識になっていないようで…)

やるべきことは沢山あります。

筆記試験対策から履歴書・エントリーシート対策、面接対策等。

でもこれらは目先のテクニックに走っているのにすぎません。

野球で初心者にフォークボールの打ち方(コツ)を教えているようなもので、明日の試合でフォークボールが

来たら打てるかもしれませんが、一時凌ぎにすぎません。

前にも書きましたが、企業が学生に求めているナンバーワンはコミュニケーション能力で、私の理解では

好奇心に裏付けされた知識欲と話題の豊富さが重要だと思っています。

新聞や本を読めと言っても3年生の夏からでは遅すぎるのです。

でもやっていなければ仕方がありません。

12月に本格的に就活に突入した3年生には、目の前の課題(エントリーシートや面接対策)に単品対応

ではなく、長い目で考えた指導を受けて欲しいと思います。

1枚1枚のエントリーシートをこなしていくのではなく、恒久的なエントリーシートを書く力をつけていくよう

支援を受けてください。

誤解を恐れず言えば、何処に出すエントリーシートであっても突き詰めていけば同じ内容でもOKだと思います。

短い時間かもしれませんが、基礎体力の養成に力を入れて欲しい。

いや-っ!やはり1年生からコンタクト取って学生をよく知って対応しないといけません。