就職支援 チーム還暦にできること

還暦を過ぎた人間だからこそ伝えられること。
40年前社会人になる時、世の中がこんなに変わるとは思わなかった。

「定年後に2000万円不足」について

2019-09-23 09:48:28 | 日記
今日書いている数字はすべてうろ覚えですので悪しからず。

9月20日の新聞に「老後2000万円 事実上撤回」という記事が出ていました。

金融庁の調査を麻生金融大臣が受け取らないとかで参議院選挙前に少し話題に
なっていましたが、選挙の争点にはなりませんでした。

たしかこの調査、年金で暮らす夫婦が毎月5万円貯金を取り崩していることから
5万円の赤字。90才までで合計2000万円不足という話では無かったですかね。

この話、実は最近持ち上がった話では無いと思います。
私が人事部に異動になった約20年前、人事部では57才以上の社員を対象とした
「定年セミナー」という教育の場を設けていました。

その中で「夫婦で余裕を持って暮らすには毎月年金プラス10万円必要。」と
言っていた様に記憶しています。
保険会社とか信託銀行の金融商品の広告の場となっていたような…。

私も時々参加している「定年後」というベストセラーを出した楠木新さんの研究会
では、あまりお金に話は出てきません。
というのは定年後は生活がダウンサイズされ、結構何とかやっ行けそうだから。
食費も少なくなるし、遠方への外出も減るから。

老後の資金を水瓶に例えると元々水瓶には毎月年金という水が入ってきて
生活費として水瓶からくみ出している感じ。
そのくみ出し量がコップなのか、バケツなのかが不安の対象。
そして元々水瓶に入っているのが預貯金。

実際60歳を越えてみて不安材料は、一度にまとめて支出が発生する事です。
例えば最近の台風の様に「天災で被害を受けたらどうしよう。」とか
「電化製品は一度に寿命が来て取り換えにお金が掛かる。」など。

「家のローンは済んだから大丈夫、」と思っていても、戸建てなら10年毎に修繕費
が発生するでしょうし、マンションなら毎月共益費が発生します。
賃貸ならもちろん家賃。
車が必要な家庭なら買い替えや毎月の維持費。
たまには旅行に行きたいし、孫には良い顔を見せたいし。

そんなことを考えると貯金も必要かなと思ってしまいます。

その貯えを支える一部(大半)が退職金。
その退職金ですが私が社会人になった時(40年前)は90%以上の会社に退職金が
ありましたが、平成30年の調査では80%に下がっているそうです。
(平成25年の調査では75%だったらしいのですが、なぜ改善したのか?)

新卒で会社を選ぶ時、退職金の有無まで考える学生は少ない。
ましては支給平均額までは調べようもない。

この辺りのところ現役のアドバイザーは自分が退職金をまだもらってないので
切実にはアドバイスできないような気がします。

現実のところ、民間の預貯金総額は1000兆円近くあるそうです。
そして、その大半は高齢者らしい。

でもこれからの若い人にとってそんなに貯えは可能なのですかね?

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