創作劇団 ポラーノ 稽古日誌

市川市民ミュージカルから派生したお芝居好きな大人達の演劇集団です。

稽古日記

2017-06-29 09:04:05 | 劇団日誌
演目紹介第4弾です!

さて、今回は、私が出演する「ことだま」です。
「ことだま」とは「言葉の魂」ですね。
昔から、言葉は神聖なもので、超能力的な力を発揮するともいわれてきました。
特に、邪心のない強い意思から発する言葉はすべてに勝るのだと!

この芝居では、時代も国も違う二人の若い女性の言葉を取り上げました。
一人はジャンヌダルクです。
フランスは90年近く、王位継承で混乱し、その隙にイギリスに領土の半分を奪われ、国として機能を失っていた。
そこへ、「フランス軍と共に戦い、領土を取り戻せ!!」という神から啓示を受けたという無学な16才の娘が軍に加えてほしいと懇願した。
驚くべき事に、指揮官として抜群の能力を発揮し、パリ奪還の直前まで巻き返した。
しかし、ある戦いで味方を逃がす為に、捕虜となった。
通常、捕虜となっても身代金で解放されるはずなのにフランス政府はなにもせず、見殺しにした。
また、ジャンヌダルクは、弁護人もいない状況で、たった一人で異端裁判を切り抜けた。
しかし、教会は、男装を理由に異端とし、19才のジャンヌを民衆の面前で火あぶりにした。

しかし、その猛火の中、必死に発した言葉はことだまとなり、フランスの人々の心に届き、領土は22年後に取り戻された。
一方、八代将軍吉宗の治世に、雇っていた船頭の横領の共犯として、死罪を言い渡された父を救う為に、子供5人を身代わりにしてほしいと16才の長女が申し出た。
この実話を森鴎外がアレンジしたのが小説の「最後の一句」です。

邪心のない孝行娘いちに対して、奉行は糸を引く大人がいると疑う。
結局、お白州の場で相対することなった!

そして、邪心のない、いちの最後の一句が発せられたのであった…

この続きは、ベルホールへお越し下さい!
楽しみにしてて下さいね♪
イシケン

稽古日記

2017-06-28 21:37:42 | 劇団日誌
演目紹介第3弾です!

第1弾で紹介しました武田泰淳「信念」で付け加えたい話があります。

将軍は戦争に破れた責任を感じ、それを恥じていたと思うんですよねぇ〜

でも、自分自身が若い兵士に叩き込んだ戦争に対する教育は、戦争が終わった今も生き続けているんだと若い兵士の母親に見せつけられたんだと思うんです。

教育というのは、若者が一生引きずるものなんだと考えれば、その罪はなかなか深いもんだと言っているんだと思います。

さて、将軍は自分の責任をどこまで感じていたんでしょうか?

それでは、お芝居の後半をご覧下さいね♪

よろしくお願いしますね!

稽古日記

2017-06-27 08:20:10 | 劇団日誌
またまた!
作品についてです♪
武田泰淳の「信念」は、戦後すぐに執筆されました。
故郷の英雄として、ある将軍の銅像が高台に建てられました。
しかし、戦争に破れ、その責任を問われ、こっそりと帰郷した将軍は、自分の銅像が惨めにも引き倒され、土にまみれていました。
しかし、その惨めな銅像に手を合わせる人がいた。
その人は、自分が手を合わせている将軍本人と気付かずに、その将軍の素晴らしさを必死に訴えた。
さらに、自分の息子は戦死したと告げられても信じず、この将軍が生きていたら、自分の息子も生きているという信念を持っていた。
それは、かって、将軍自身が、戦争に向かう若い戦士に対して、自分の元なら絶対に死なない、戦争は勝つと信念を植え付けていたものだった。
しかし、戦争に破れ、信念を失なってしまった将軍は、自分がそうして、植え付けてきた信念を逆に突きつけられてしまった!
というのが前半のお話です♪
それから、将軍はどういう行動をとったのか?
続きは、当日に!
意外な展開へ!
イシケン

稽古日記

2017-06-26 21:44:11 | 劇団日誌
本番までとうとう後20日となりました!
いつもの事ですが、仕上がりの進行が遅い!!
かなり、焦っております!
今回の公演は、一人一作品を担当するという形です。
作品はみんな短編なんですが、それぞれがすごい方が執筆しているんですね。
宮澤賢治「春と修羅」
森鴎外「最後の一句」
太宰治「待つ」
茨木のりこ「私が一番きれいだったとき」
工藤直子「ちびへび」
武田泰淳「信念」
角田光代「口紅のとき、79歳編」
谷川俊太郎「生きる」
まぁ〜これだけの方々の作品をやるんですから、壮観の一言ですね!
どれも短編ですが、深いい!
最初に本読みした印象と実際、稽古が進んでみると、印象が違ってきます。
さらに、稽古が進むとさらにわからなくなるという恐怖!
例えば、太宰治の「待つ」は最初、今年話題なった「世界の片隅で…」的な普通の若い女性が戦争に巻き込まれていく話と思っていましたが、稽古が進むと…
あれ?
最後の台詞がなぜそうなるんだろうか?
だって、最後の台詞が希望に溢れているんですよねぇ〜
という事は、暗い話では、なくて、明るい話なんですよね!
でも、よく考えたら、人は希望があるから待つ事が出来るんですね!
だとするとまったく違ってきますよね!
まぁ〜稽古でこんなやりとりをやっているから、どんどん、遅くなるんですね〜
でも、これが楽しいんですよね♪
当日、お越し下さい。あなたに、どう見えるか!
教えて下さい♪
イシケン

島根日記

2017-06-23 18:42:46 | 劇団日誌


皆さん♪

こんにちは♪

またまた島根出張の話からです♪
先週も、島根に行ってたんですが、朝晩、まだ寒かったですね〜

私の田植えの列が気になって、先週島根に着いたら、、さっそく見ました!

最初は真っ直ぐなんですが、途中曲がってまた真っ直ぐになっていました!?
やっぱり、へそ曲がりな性格なんでしょうか!?

さて、会社施設の茅の葺き替え工事もかなり進み、今週で終了するそうです。
前月と先週の2枚見比べて下さい♪
茅の色って綺麗ですね♪
飴色って言うか?
ゴールドって言うか♪
いい色ですよ♪

勧められて、天井裏に登ってみたら、驚きました!
天井裏一面に泥が塗られていました!?
だから、歩いても大丈夫♪
知ってました?
あっ!職人さんに、聞けばよかったな!
そう言えば、うちの息子が最初の時に自費で島根に来てね♪
職人さんの手伝いをしてたんですよ!
今の若い衆は意外と興味があるんですね♪