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台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

基隆一の有名廃墟「阿根納造船廠遺址」

2020-10-19 07:27:35 | 観光名所

基隆にある阿根納造船廠遺址は、大人気の造船所の廃墟です。

市街地にあるためアクセスが容易なせいか、休日ともなると大勢の人が押し寄せて撮影を楽しんでいます。ちなみに私は基隆駅前からバスで行きました。立地は神戸でいうと川崎重工くらいの位置です。基隆自体も海と山が近く、神戸に似た地形です。

私が行った時は、サバイバルゲームをする人、カップルで自撮りをする人、結婚記念写真をドレスで撮る人が入り乱れていました。

元々は日本統治時代に港として利用されて、その後アメリカのAgennaという会社が造船所として使用していました。

建物は1966年の竣工で、廃業は1987年なので廃墟歴はそんなに長くないのですが、台湾の厳しい気候のせいか枠組みを残して完全に朽ちています。

2018年に行った時はこんな状態なのに出入り自由だったのですが、基隆市が阿根納造船廠を歴史的建築として保存すると決定したため、現在は自由に出入りできなくなっているそうです。

自由に出入りできたころの阿根納造船廠↓

【基隆阿根納造船廠】IG超夯百年廢墟遺跡外拍絕美點 美國隊長廣告取景地!

インスタで検索したら出てくる写真↓

 

 


近代建築好きは行くべき!台北の「自來水博物館」

2020-10-18 07:53:50 | 日本統治時代の洋風建築(近代建築)

台北水道水源地喞筒室(1908・明治41年)は、現在「自來水博物館」という名前で公開されている近代建築です。入場料大人120元です。

駅でいうと地下鉄の「公館」になります。

建物は美しい曲線のバロック様式で、コマーシャルや結婚写真のロケ地としても人気です。私が行ったときはドールを持ち込んでこの建築を背景として真剣に撮影している若者が居ました。

設計は、森山松之助(もりやま まつのすけ)(1869年-1949年)
日本統治時代の台湾で活躍した建築家で、大阪市出身です。
台湾総督府営繕課在任中に、台湾の多くの官庁建築を手がけたことで知られます。彼は周囲に何も建物が無かった100年前に、モーターによる騒音公害を想定し、半地下に機材を置いたそうです。

水遊びが出来る噴水やプールもあり、夏場は子供たちでにぎわうようですが、冬場は空いています。

↓これは、巨大水道管を曲げて作った謎のオブジェです。

入場料がかかる分人も少ないし、何よりこの半地下の曲線を見るだけでも価値があるので、近代建築好きは是非行ってみてください。

◆自來水博物館

 09:00 - 17:00
 月曜休


想起旅社生活工作室(台南市)は一人旅にお勧めしたいリノベ宿。

2020-10-17 07:42:20 | 台湾のお勧めホテル

宿の話を聞くのもするのも大好きです。

一か月ほど前に「台南の宿にハズレ無し!!みんな台南の古民家ホテルに泊まるべき。」というタイトルでちょっとこの宿に触れましたが、ちゃんと紹介できていないので再度取り上げます。

宿の名前は「想起旅社生活工作室(シンキングホームステイ)」で、台南の宮後街というところにあります。街路の一本隣は有名な美食街の国華街で、立地は抜群です。

入口はカフェっぽいのですが、現在はカフェ営業はしておらず、日本の薬看板が大量に飾ってあり驚きました。オーナーのコレクションかと思いましたが、どうやら日本人(医療関係?)の所有していた家だったようなので、それと関係があるのかも。

3階建ての個人宅をリノベーションしていて、一階はシングルルーム2部屋。上階は2人以上収容の部屋がいくつかあります。

ここは中庭で、左側に共用のトイレとバスルームとシングルルームが一室。正面のピンクの草履が置かれているのが私が泊まったシングルルームです。

二階の共有スペースのお茶(奉茶)とお菓子(老舗のお菓子3種)は食べ放題です!近くの老舗菓子店のものを取り揃えているそう。お茶は奉茶のティーバックが用意されていました。

三階に上がる階段もレトロでいい感じです。

お風呂が超かわいいタイル張りです。本でも読む用でしょうか?浴槽に板が渡してありました。

私の泊まった部屋。ドアもレトロで雰囲気があります。

中は細長い板張りワンルーム。ふかふかのお布団でした。

お布団側から見たところ。こっちは普通のアパートっぽく見えます。ちゃんとテレビとエアコンがあります。

スタバの紙袋は、お土産を渡したらお返しと言ってお菓子をくれたものです。

お布団側の壁がオシャレ壁紙かと思ったら、わざとむき出しにしたコンクリートでした。

ちゃんとbooking.comに掲載されていて、私はシングルルームで共用バスルームだったので5000円以下で泊まれました。

チェックイン後は玄関と部屋のカギをもらえるので出入り自由です。共有リビングも無いので、普通のホテルよりもマイペースで動けます。ホテルでの出会いとか触れ合いを求めていない私のような人間にはとても心地の良いホテルでした。同好の士には激しくおすすめです。

また、リノベーションも元の持ち味を生かしていて変にきれいにしすぎていないのが好感度高いです。二階のシングルルームの造りが面白いとか、上の大きい部屋はワンフロア貸し切り状態だとか口コミに書いてあったので、違う部屋にも泊まってみたいです。

ちなみに私が行った時に応対してくれた男性(オーナー?)は日本語ができなかったのですが奥さんはできるそうです。


台北当代工芸設計分館は中華モダン建築!

2020-10-16 07:41:39 | 日本統治時代の洋風建築(近代建築)

台北当代工芸設計分館(https://www.ntcri.gov.tw/taipei/)は、正式には「国立台湾工芸研究発展中心 台北当代工芸設計分館」といい、台湾の工芸品について研究、広報し、将来の人材も育成している機関です。本部は南投県草屯にあります。
北京の天壇を模したという建物は、赤色でとても目立ちます。

設計はフランスのパリ大学で学んだ盧毓駿(ルー・ユジュン)で、1959年に完成しました。盧毓駿は、戦後の台湾の重要な建築家の一人で、中國文化大學内のいくつかの建築と、日月潭玄奘寺・慈恩塔、臺北草山行館防空洞掩體・臺北孔子廟明倫堂などを設計しています。築後60年を経ていますが、大規模な修復をしたのでそんなに古いものには見えません。

入場は無料で、台湾で製作された工芸品の数々が展示即売されています。ワークショップをする部屋や、レストランもあります。
自分へのお土産にちょっといいものを買うのもいいし、手ごろな雑貨もあるので、一味違ったお土産探しにも良いと思います。
じっくり見ると時間がかかるので、こういうのが好きな方は1~2時間とったほうがいいです。

私が気に入ったのは、この超リアルな蝉柄の磁器。

向かいには台北市立建國高級中學という日本統治時代から続く名門中学校があります。赤レンガの近代建築は、近藤十郎(西門紅楼の設計でも有名)の設計で1909年に完成しました。中に入ることはできませんが、台北当代工芸設計分館の上階からよく見えています。

台北市内に集中する近代建築群から少々離れますが、気軽に中に入れる歴史的建築として貴重です。

建物好きの方には超おすすめです。

◆国立台湾工芸研究発展中心 台北当代工芸設計分館(台北市中正區南海路41號)

 9時30分~17時30分(月曜休館)