やっとです＞＜ノ

苦節６Ｓやーっと向日葵も重賞オーナーに仲間入りすることができました＞＜ノ
４Ｓの頭から始め、７Ｓで初ＯＰを手にし色んな方に手助けしてもらいながらの６Ｓでした＾＾
初ＯＰフラワーローザはＣＪさんからお借りした名牝ジャムピンクの仔ですし、８ＳにＯＰを勝ったハイドアンドジークはホシノスナさんから頂いた子です、また昨Ｓ２歳ＯＰを勝ったグラオベはユキさんのご好意で種付けさせて頂いたエスティーディーの仔です＾＾
そして、今回重賞を勝ったタンツェンは初期の頃からお世話になっている風の旅人さんから頂いたウィンドミカエル（テスコガビー）の仔です。
私一人では到底成し得なかった重賞制覇だと思います。
感謝の意を込めまして、名馬館番外編としてタンツェンの物語を書かせていただきました＾＾

名馬館番外編「踊り子ーフラワータンツェンー」

　８Ｓ、「踊る」と名付けられたダンシングブレーヴの仔は馬主の期待を背負って入厩を果たした。
　その年、馬主は２つ目のＯＰを取ったばかりであり、心は重賞制覇の希望に満ち溢れていた。
８Ｓに生産された２歳馬たちには計り知れない重賞への期待が重く圧し掛かっていたと言える。
　そんな期待に反抗するように入厩を果たした２歳馬達は凡走を見せた。
タンツェンも例外ではなく、稍早熟と言う成長度を鑑みても溜め息さえ出ないほどの平凡なタイムだった。
２歳時の成績は３戦３敗…
気性の危うさも手伝ってか、１番人気に推されながらも掲示板に載るのがやっとと言う体たらくであった。
　しかし、３歳になったタンツェンは密かにゆっくりと成長を遂げていく。
まるで、期待の重圧が下の世代に移った事に安堵したかのように…
次々と引退していく同世代たちを横目に、調子を上げる度にタイムは跳ね上がっていった。
　再び重賞の期待はタンツェンへと向けられる。
気付けば彼女が８Ｓ世代の最後の一頭となっていた。
　アルゼンチン、浦和記念は凡走に終わったものの、その敗北が闘志に火を付けたのか、年が開けて４歳となった彼女は凄まじい成長を見せる。
　―１０Ｓ２月４週エンプレス杯
　遅咲きの踊り子が壊れないように丸め続けていた身体を精一杯伸ばした。
溜め続けていた力を、想いを、初めて長く伸ばされた手足に籠める。
観客達のスタンディングオベイションに気持ちの良い陶酔感を味わいながら、彼女は大舞台をトップで走りきった。
　これが偉大なる踊り子の初舞台と言われるようになるのであろうか…
それとも、ただ一度きりの最高の舞台だったと言われるのであろうか…
　踊り子は更なる大舞台を夢見て手足を休める。
次に彼女が手にするのは勝利の冠か、敗北の痛手か…
　彼女はこれから茨の道とも言える厳しい道を歩んでいく。
　どうか、彼女の美しい手足がこれから歩む茨の道で傷つきませんように。
それは馬主のみならず、８Ｓに時を同じくして生まれ、早々に引退し、乗馬、種馬として第二の人生を歩みだした幼馴染達の切なる願いである。

フラワータンツェン号４歳牝
父　ダンシングブレーブ
母　ウィンドミカエル
馬主　向日葵
８Ｓ世代の馬たち　フラワーパラスト（種馬）・フラワーモーント（乗馬）・フラワードライ（乗馬）・フラワーリーリエ（乗馬）・フラワーザント（乗馬）