手塩family”愛”

競馬伝説Live!ナドアルシバサーバで活動する馬主会メンバーのためのブログです。

血は繋がる

2012年07月22日 22時15分23秒 | 倒壊道中膝栗毛
リアルの競馬事情に目を向けると、猫も杓子も“サンデーサイレンス”。
愛するトウカイテイオーの血など見掛けなくなって久しいのですが、こうした状況に皆さんどうお感じでしょうか。

私のようなマニアックな、特にマイナー血統贔屓の人間からすれば、何とも面白くないのです。
聞いたことのないような種牡馬を見ても異国の血であったり、日高の中小牧場の出身で“雑草”と呼ばれても父ステイゴールドやキングヘイロー、グラスワンダー・・・そんなの一昔前の一流血統だろうと感じる次第。

サラブレッドという生き物は淘汰の歴史。
日本の競馬界は年々生産頭数自体も減っているし、種牡馬も生存競争が厳しいわけで、どんどん淘汰されていくことは理解できるのですが・・・心情的にはどうにも面白くないし、個人的に応援したくなるような馬が何年もいないような状況が続いています。

思い返すと心から競馬を楽しめていたのは1990年代までだった気がする。

さて、リアルがそんな状況なのでせめてゲームの中ではロマンを追いかけようと心に決めてプレイしているわけですが・・・正直最近のしょーもないアップデートや害悪としか思えない仕様(アビリティ及び各種補正)は変わりそうにないわけで、ゲームまで競馬は惰性になりつつあります。
とらりんさんの記事にもコメントしましたが、手塩がなければとっくにやめてます。
馬主会のみんながいるから続けられる。今はそれだけなんだよね。

たとえ勝てなくてもマイナー血統や自家生産種牡馬に拘り、次いで馬主会内公開種牡馬、それでも相手が見つからなければ全体公開種牡馬から相手を探すというスタイルでプレイしているのは、そんな競伝に対するちょっとした抵抗だったりします。
・・・なかなか勝てないけど。
EXカード種牡馬なんて使いたくないから、大好きなテイオーですら使っていないという矛盾。

つまらんゲームになったと感じる理由として思うところをあげつらえば、運営のブログの更新増やすぐらいなら新聞復活させたり、いい加減勝負服デザイン増やしたり、最低限袖色変えられるようにしたり、手塩独自に開催した年度代表馬投票やったり、もっと色々できるだろうに、と。
番組表なんていつの時代で止まってんだよ。未だにJpnて。

と、批判ばかりしても仕方ないので過激な発言は思うところの1%ぐらいに止めるとして本題。


以前記事にもしたかもしれない、ナド鯖でのバックパサー系史上初となる全体公開種牡馬グランシャリオ。
早々に自家生産でG1馬を排出するも牝馬。
生産すれども走るのは牝馬と、できそうでできない後継に、孫の代でリベンジかなと思っていた種牡馬生活最後の年・・・才能に出会ったのです。

今回は、そんな自家生産馬のお話。

主役は1頭の芦毛の牡馬-。

母は我が牧場の傑作トウザイワイバーンを生み出した牝系出身で、父にこれまた芝短距離G1父仔3代制覇を成し遂げたトウザイアンタレス。
完全に短距離路線の系譜ながら、その仔が得意とするのはクラシックディスタンスという不思議。
それでも、試走する度見たこともないようなタイムで駆けるその姿に父の姿がよぎる。

・・・これは、いけるかもしれない。
そう感じたのは、父の種牡馬引退が間近に迫った12月のこと。
翌年の目標は6月、しかしデビューは早い方が良い。
まだ名前も決めていなかったけれど・・・。
底の見えない才能に、メビウスという名を与えたのがこのときでした。
かくしてトウザイメビウスのデビュー戦は決まります。
奇しくも、父の種牡馬生活最後の日に・・・。

メビウスは僅差ながらデビュー戦を勝利で飾ります。
父グランシャリオに最後の勲章を捧げて。
実はこの日、グランシャリオが授かった勲章はこれだけではなかったのですが・・・それはまた、別の話。

―春。
メビウスは更に力を増し、次走への準備を整えていました。
オーナーはここで一つの勝負に出ます。
目標はまだ先にあるとして、海外への挑戦も視野に入れるべきではないか、と。
そのための条件はOP戦勝利。
条件戦の方が確実でしたが、もしOP戦で勝利できれば可能性が広がります。
父の果たせなかった芝の頂点、そして父の後を継ぐという夢。
そこで臨んだすみれS、厳しい相手に人気は落としたものの、メビウスは勝利を納めます。
そして、次のステージへ・・・。

短期放牧の後、オーナーは決断を迫られます。
国内か、海外か―。
どちらも出走は適うとして、この馬にとってどちらがベストの選択か―。
迷った末に、選んだのは海外でした。
芝のレースを得意としていたメビウスですが、父に似てダートでの適正もあったのです。
ケースバイケースでイギリスとアメリカ、2つの選択肢がある海外への挑戦を決めたのでした。

―6月。
果たしてオーナーの選択は実を結びます。
メビウスの目標はイギリスダービーに決定。
芝の頂点を争うレースで、メビウスは最高の走りを見せたのです。
タイムは2:21.4、デビュー以来最も着差をつけての勝利でした。

オーナーにとって初めての芝クラシックディスタンスでのG1勝利、そして父の血を繋ぐという夢が適った瞬間でした。

その後、程なくして能力に翳りが見えたため引退。
種牡馬入りしてから現在までにOP馬も生まれているようで、まずまずの滑り出しといったところでしょうか。

そしてまた、生産の季節を向かえます。
願わくは、その中に後継となる才能が生まれんことを―。

かくて血は繋がっていく― 連綿たる川の流れのごとく。



~追記~
メビウスについて特筆すべきことを書き忘れていたので加筆します。
実はこの孝行息子、物覚えが非常に悪く、引退するまでついに一つもアビリティを身につけなかったのです。
G1ウイナーとしてはなかなか珍しいことではないかと。
このアビリティ仕様が実装されてからの持論ですが、「強い馬は強い」ということを証明してくれた1頭です。
他にも“ノンアビ”でG1勝ったことはありますが、そのときは晩成馬で補正がついてたりしたので何とも言えなかったんですが。
メビウスは早熟血統なので、やはりアビリティだの補正だのと、そんなもの関係なく「強い馬は強い」のです。
さてさて、次に目指すは父仔3代G1制覇。
・・・もちろん芦毛で。

ではまた。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
種付け (とらりん)
2012-07-23 00:20:45
記事に感化されやすいんだよ、成績悪いのから2頭引退させて、2頭種付けしてしまったよ・・・。

明日からは2歳馬が13頭に増える。

いよいよピークの競走馬がいなくなってきた、闘魂さんちからやってくる馬に期待。

2歳が期待どうり走ってくれないと、年間20勝を割ってしまう。
返信する
日本の100名馬 (とらりん)
2012-07-23 00:26:46
週刊ギャロップの別冊で出ていた本、日本の100名馬を30冊くらい持っているけれども、今見たら泣けるような馬ばっかし。この記事で思い出してあさってみた。
ダビスタ99がやりたくなってきましたよ。
返信する

コメントを投稿