パリの週末といえば通常、お楽しみやロマンス、愛などを連想するが、この週末に限っては例外だった. デザイナーらはこの数日間、戦争や不況、倹約、地球の環境問題について思いを巡らせていたようだ. 1日にショウを行なった バルマン は、ミリタリースタイルを提案し、 ヴィヴィアン・ウエストウッド は2日、環境保護活動への参加を促し、ゲストには熱帯雨林を守る嘆願書への署名を依頼した. 一方、 ヴィクター&ロルフ は3日、弾丸の跡のような穴や、一部切り取られた跡を残したフリフリのドレスを発表し、 カール・ラガーフェルド は自身のコレクションで、フェンディの明るい色使いとは異なる、彫刻的なモノクロのスタイルを発表した. 幸運なことに、アルベール・エルバスはいつも、私たちに、人生は必ずしも将来への憂いや地球の終わりばかりではなく、美しいドレスも存在することを思い出させてくれる. 今シーズンの ランバン はこれまでのベストコレクションで、ファッションは、楽しく、物欲をそそるものだと教えてくれるようだった. リンジー・ローハンがアーティスティック・アドバイザーに就任した 、 エマニュエル・ウンガロ のコレクションには、スパンコールのステッカーで胸を隠したモデルが登場し、彼女を起用したムニール・ムファリジCEOの期待通り、注目を浴びるコレクションとなった.