ころころたぬきの小さな森

手作りの小物の紹介と独り言

2020-03-11 12:14:06 | 日記

本日、先ごろお星さまになった母の49日です

コロナのせいで「来なくていいんじゃない?」

ってんで、遠くの空から手をあわせます

おとうちゃん、60年以上経ってるけど、ちゃんとおかあちゃん見つけましたか?

昔、まだ20代の若い二人が揉め始めると3,4歳の幼い私は

祖母に教えてもらって節をつけてはやしたものです

「けんかはおやめ、おすもうをおとり♪」

優しくしてあげてね<(_ _)>

もう歳だし、永い間寝たきりだから、おすもうも無理だよ

 

こっち側は、ここんとこお願いできる相手が増えて、心強い

おとうちゃん、おばあちゃん、おかあちゃん、どうぞお守りください・・・

 

コロナも早く収束しますように

ますます縁遠くなる故郷に思い出かき集めに行きたいから

 


流転の海

2019-03-24 11:42:24 | 日記
熊吾さんが亡くなりました


昨年末、図書館で第九部『野の春』の予約をして

3番目になった時から第一部を読み始めました

途中、順番待ちがあって、第五の前に第六を読んでしまったり

内容が近い『真夏の犬』を読むなど

色々回り道したけど・・・


熊吾さんの野太い宇和島弁に納得させられたり、ニタついてしまったり

かたむける薀蓄にただ感じ入って

心躍る数か月でした


宮本さんは、思想、生き様、その魅力とも迫力のあるお父様を持たれたのですね

時折、野卑にも聞こえる言葉が懐かしさを伴って私の頭の中で暴れます




ずっとご無沙汰のブログ、熊吾さんのせいで久しぶりに更新です

宮本輝さんの作品、『流転の海』シリーズ一気に読む、大正解でした


熊吾さん(?)お疲れ様









春が往く

2015-04-20 20:30:19 | 日記
いつの間にかハナミズキの季節

桜に酔っている間に少しづつ蕾を膨らまして

道路脇を彩る

なぜか雨が似合う

年々花が小さくなっていく気がする

この国に合う花になっていくように


先日の地方選挙

民主はどうすれば信頼を取り戻せるのか

安定した対立軸をつくらないと

2大政党制に向かう・・・ただの画餅だったのか


それにしても、現状の議席を得る(守る)方法、どうなのかしら

選挙区でNOを突き付けられた候補者が比例で政党のコマとしての議席を得る

それも変だけど、そこまでは目を瞑っても

政党から離脱後、なんの権利があって議員を続けるのでしょう

その人の吐く言葉は何を代弁するのでしょう

比例代表って何?

個人としてはNOだった人だけど・・

名前の売り方が違うでしょう


こんな間接民主制、大丈夫?


    写真は先日お参りした橿原神宮の境内のスミレ、目立たず嫋やかに優しい











専称寺の桜

2015-04-02 19:32:47 | 日記
今年も見事に咲きました

一昨日の専称寺の枝垂れ桜

例年見に行ってやっと満開を目にした

艶やかに枝を広げる

いつもの散る桜も見事ですが


実は、この春は2度目

先月27日、やや濃い色の3分咲きに目を細めて

早めに咲き出した東側から、5分咲きを推測して酔い 

それはそれで満足したはずだけど


一昨日、やっぱり満開を見たくて・・・

豪華に咲き揃った薄ピンクの花々は鄙びた本堂を背景に堂々と

ただ見入ってしまう


明日は雨になるとか・・


持ち堪えて今週末、境内いっぱい舞い散る桜吹雪で月食と競演して欲しい


梅もハナミズキも好きだけど

こんなに心躍るのはやっぱり桜

来年も見えますように






母に会いに

2015-02-12 10:54:18 | 日記
2月7日と8日 劇団さざんかの第27回本公演が終わる

『兄 帰る』

かくも長く難しいお芝居によく挑んだもの・・・

難産だったけど 評判意外と良くて ホッ・・・

澱のようなものが身体の中でブスブスといい続けるけど・・

取り敢えず 肩の荷が下りて故郷へ


高速バスからの眺めはまだまだ冬が居座って寒い

窓からの日差し 気にしながら

大分前に読んだジェフリー・アーチャー『十二の以外な結末』の世界へ

そういえばあの頃『百万ドルを取りかえせ』に会ってから

アーチャーを立て続けに読んだ

『大統領に知らせますか』『ケインとアベル』

『めざせダウニング街』『ロシア皇帝の密約』

合衆国に近いうち女性大統領が生まれる予感をさせた『ロスノフスキ家の娘』

名前からあこがれた『チェルシー・テラスへの道』

短編が爽快『12の毒矢』

読みふけった頃の若かった自分が甦った


『十二の意外な結末』の短編の中で「清掃屋イグナチウス」大好き

かつて読んだ時のなんともいえないニタッとした感じを覚えている

一人 にやついていたら、いつの間にか淡路島を過ぎていた



ガラガラの車内で斜め後ろの外人さんはサービスエリアでのトイレも無しで

じっと座ったまま・・・

前の方の席で女性二人が会話する声 時折聞こえて

盛り上がるでもなく静かに

静粛が包んだバスは 祝日の空いた高速道路ひた走る



母が横たわるホームの部屋

シミひとつ無い白い肌

頬が艶やかにピンクに染まる

横たわる、ただ横たわる

私の話にニコッと微笑み

何かしゃべっているらしい様子

痩せて骨だけのような手は胸の上で固まってもう動かない

着替えが大変と看護師が撫でた

無理に動かすと折れそうに細い

12月に見たときは、動かしてあげることができた

撫でる おばあちゃん子の私は母にしっかり触れた記憶がない

さする 冷え症の私の手にも冷たい皺だらけの手

 母

経口による栄養摂取を断たれて

胃からチューブで栄養を送り込む

もうすぐバレンタインデーだね

そういえば、チョコレート大好きで

いつも大きなチョコを買って箪笥にストックしていた母

よくなったらチョコレート買ってくるから というと

笑って大きく頷いた

昔、母がピアノを弾きだすと私はよく横で歌った

母の顔の横で童謡を歌う

じっと聞いていた

もっともっと歌うからピアノ弾いて欲しいね

もう、手は固まったままかな

器用だった手だけど

今、母には幸せかな・・

  それでも生きていて

  それだけ