こんばんは。セイルオブザロードチャーチ の元転職アドバイザーです。
みなさんは最近、副業が増えている、と感じているでしょうか?
実際、以下の政府調査から副業の数は増加傾向にあります。
総務省「就業構造基本調査」1ページ参照
今日は、このように副業が増えている理由について2点考察したいと思います。
1点目は、2018年1月に「モデル就業規則」が改定され、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設しました(第14章第67条)。
いわゆる、副業解禁といわれているものです。
このモデル就業規則自体には、実は法的な拘束力はなく、あくまでも「モデル」といっているように「推奨」という意味なのですが、経済界にはインパクトが大きい指針です。
このモデル就業規則の解禁を背景に、大企業を中心に副業解禁が進んでおり、副業の増加を後押しする大きな材料となっています。
さらに興味がある方は、厚労省の副業・兼業ページで詳細がご覧いただけます。
2点目は、副業系フリーランスの増加です。
米国に比べて、日本のフリーランスはまだまだ少ないのですが、それでも近年はフリーランスが増加傾向にあります。
この副業系フリーランスとは、雇用関係にある主たる会社は持ちつつ、雇用関係のない別の会社と1社もしくは複数社の副業をするもので、完全に独立まではできないが、キャリアの幅を広げたり、給与アップを図ることを目的にチャレンジする人が増えてきているようです。
また、昨今の新型コロナウィルス感染症の影響で、通勤時間が削減されて時間ができたことで、副業系フリーランスのマッチングサービスへの登録者も急増しています。
一方で、この「フリーランス」という雇用関係によらない働き方には問題もあり、いわゆる日本の労働法における「労働者」からは外れるため、休業や失業の際のセーフティネットが不十分であるという問題点が浮き彫りになっています。
このような副業系フリーランスの法的な整備については、2020年2月に発表された「未来投資会議」の中でも言及され、内閣官房を中心に関係省庁が議論をしていく予定です。
こうしたらフリーランスという新らしい働き方もますます普及することで副業の数も増えることが予想されます。
以上、本日は副業について考察しました。また次回、お目にかかりましょう。