上記の通り、今日8月19日は「俳句の日」である。京都教育大学名誉教授の坪内稔典先生などが提唱され、1991年に制定された「俳句の記念日」となっている。もちろん、今日が揀ばれた理由は、「819(はいく)」の語呂合わせからである。
そういうことなので、今日は「仏教と俳句」という観点から記事を書いてみたい。まず、仏教的な俳句を詠まれた俳人は多く、例えばすぐに思い付くのは小林一茶(1763~1828)である。全部で2万首以上の俳句の中で、仏教関係だけでも約1000首以上はあるようだ。とはいえ、一茶は阿弥陀信仰を持っていたようで、詠まれた仏教関係の俳句にもそういう傾向が見られる。
何事もなむあみだ仏閑古鳥 一茶
・・・どういう意味なのだろう?全く分からない。とりあえず、俳句を鑑賞するための能力が備わっていないことに、改めて自覚させられた。
それなら、以下の1首はどうか?
のら猫が仏のひざを枕哉 一茶
猫と仏教というと、余り相性が良くなかったりするのだが、この場合はとても良いと思う。もう、仏像の膝で眠る猫の様子が、一発で目に浮かぶようだ。
ということで、こういう日であるから、仏教に因んだ俳句を詠んでみたいところだが、それについて参考になる資料が存在している。
・石寒太氏『仏教俳句歳時記』大法輪閣・2006年
仏教に特化した歳時記である。これならば、自ずと、季語を詠み込みながら、仏教の俳句を詠むことが出来よう。それで、当方が本書を持っていれば、すぐにでも1首を披露したいところだが、持っていないので、恥を忍びつつ以下の1首のみ紹介。
送り火やまた来年と合掌す 天神九十五
似たような句がありそうなのと、ベタすぎて、才能ナシとかいわれそう・・・(;゚ロ゚)
一応、今回の記事を書くために、独自に詠んだものだが、どうかな?実際、当方は詩才に乏しいので、この辺でご勘弁を。
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