アルバム・カバー曲2曲めは「襟裳岬」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=2fOv7fqlNos
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/256296/
吉田拓郎さん作曲。作詞は拓郎さんのパートナーである岡本おさみさん。1974年の日本レコード大賞、日本歌謡大賞のダブル受賞に輝くとともに、森さんはこの年の紅白でこの曲で初の大トリを飾りました。
それまで別々の路線を走っていて決して交じり合わないと思われていた歌謡曲とフォークが溶け合って化学反応を起こし、日本の歌謡史に残る名曲となりました。
あまりにも有名な曲なので、フォークの旗手であった拓郎さんが森さんに曲を提供することになった経緯などWikipediaに詳しく紹介されていますので、ここではWikiにはないエピソードをひとつ。
西寄さんがKiinaの専属司会をしてくださる前に森さんの司会者兼付き人をされていたのは、Kiinaファンなら誰でもご存じと思います。
西さんがトークライブで何度かお話ししてくれた新人司会者時代のお話しを。
森さんは西さんに「30日間のコンサートの間、『襟裳岬』の紹介を全部変えてやってみなさい」と課題を出されたそうです。
西さんは毎日頭をひねりながらセリフを考えましたが、とうとう最終日に万策尽きてしまい、破れかぶれに「最後はこの曲です。もう何の説明も要りません。『襟裳岬』!」。
森さんに叱られるかと思ったら、森さんは「名曲というのは何の説明も要らないんだよ」と言ってくださったのだそうです。
Wikiには絶対出てこない、森さんと西さんの「襟裳岬」にまつわる素敵なエピソードです。
Kiinaの「襟裳岬」は、森さんのオリジナルを踏襲して壮大なトランペットソロから始まっていますね。
Aメロ、Bメロには少し哀感を滲ませて、サビの部分はより大きなスケールで歌い上げて。
KiinaはKiinaなりの解釈で、春まだ浅い襟裳岬の風景を森さんとは違う絵の具で色を塗りました。