アルバム・カバー曲5曲めは布施明さんの「霧の摩周湖」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=yvS7T3WrFo0
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/249632/
伸びのある、たっぷりの声量、誰にでも心地よく届く声の色。
演歌以外を歌う時のKiinaの声質と布施さんの声質はとてもよく似ているように思います。
そのせいか共演の機会も多いですね。
ちょうどこの年の3月13日放送の「うたコン」でも、おふたりで「マイ ウェイ」をデュエットしてくれたばかり。日本語版「マイ ウェイ」をほとんど持ち歌のようにされている布施さんが終始Kiinaに花を持たせてくださっていましたね。
放送後のアトラクションの時に「凄かった!圧巻の『マイ ウェイ』でしたねえ」と感嘆される谷原さんに、「布施さんはいつもフレンドリーに接してくださるんです」とKiina。リハの時に急に布施さんから「(最後の部分を)上に持っていこう」と提案があったそうです。Kiinaならそれに応じられるという信頼があってのご提案だったのでしょうね。
「霧の摩周湖」は1966年の作品です。布施さんはデビュー2年目でしたが、何しろ最初から歌がお上手でしたので、既に非の打ち所のない完成された悲恋の歌になっていましたね。フルコーラスでもワンハーフと短いのに、それを感じさせないドラマチックな展開になっています。
Kiinaは「平尾昌晃先生の作曲で布施明さんが情熱的に歌い上げるこの作品が大好きで、以前から歌わせていただきたいと思っていました」と解説しています。
「悲しい愛の結末。あなたとの思い出を抱いて、ひとりたたずむ湖」「その詩とメロディーから歌の世界観が充分に伝わってきます」と。
展開される情景は「哀愁の湖」に共通するものがありますね。
布施さんをリスペクトしてはいても、決して物真似にはなっていません。Kiinaの描く「霧の摩周湖」は、オリジナルよりもう少したっぷりと絵の具を使った、しっかりした油彩画に仕上げているように思います。
この曲はKiinaが選曲した「カバー・セレクション」にも収録されていますね。