2018年1月30日に、この年の勝負曲として「勝負の花道」がリリースされました。
それぞれカップリング曲が
Aタイプ「柔道(やわらみち)」https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17423.html
Bタイプ「恋次郎旅姿」https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17424.html
Cタイプ「俺ら江戸っ子 浅太郎」https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCA-17425.html
の3タイプです。
「勝負の花道」は前年の国フォスペシャルコンサートでKiinaから「31枚めのシングル」として紹介されていましたね。
「老若男女の皆さまに送る応援歌として出来上がった作品です」
「自分に負けたらいけないんだという思いで聴いていただけたらいいなと思います。壁にぶち当たっても、希望がなければ希望を作ればいい。未来がなければ未来を作ればいいんです。全部自分の中にあるんだという思いがこめられた作品が『勝負の花道』なんです」と、ステージから熱く力強く語っていましたね。
私の大好きだった「男の絶唱」とは180度雰囲気の違う曲だったので、初めて聴いた時には少し戸惑いもありましたが、どんな曲でも自分の世界にしてしまえる振り幅の大きさがKiinaの武器でもあると思っていましたし、中途半端な歌よりもこれだけ徹底的にアッケラカンと明るい歌の方が応援のし甲斐もあると気持ちを切り替えました。
「ハッ!」とか「ヨイショ!」とか、Kiinaと一緒に徹底的に楽しもうと。
Kiinaの歌唱は、浅草ひさご通りで撮影されたMVがフルで公開されていますのでそちらから↓
https://m.youtube.com/watch?v=0WAhLbX8j4s
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/243189/
作詞は朝倉翔先生、作曲は「浪花節だよ人生っては」を作られた四方章人先生です。
曲の雰囲気は「浪花節〜」にも、美空ひばりさんの「人生一路」にも似たところがありますね。
「男の絶唱」「限界突破×サバイバー」に続けて、近田春夫さんが「勝負の花道」も「考えるヒット」で取り上げてくださっていました。
曰く
「俗にいう"銀のある"ノドには一層の磨きがかかって、その華やかなことといったらない。声の強さ、逞しさが増しているのだ」
「何よりこの、心地よいビートを持つ晴々とした歌いっぷりこそ、ライバル達には絶対にない、氷川きよしならではの魅力」
と、大絶賛です。
そうして、さらに
「今までの歌唱にあった、どこか不慣れな感じ〜少年性のようなものがが全くない。この歌唱には脆弱性なところが一切ない」
「この曲でこのひとはアイドルから一気に"大人の歌声うたい"に立場を変えることに成功した」と。
「勝負の花道」のKiinaの歌唱から私などではここまで深い難しい洞察は出来ませんが、「全ての人たちの応援歌としてこの歌を歌いたい」というKiinaの強い意志が近田さんには「逞しさ」と映ったのかもしれません。
元々アルバム用にレコーディングも済んでいたそうですが、Kiinaはこの曲のシングル化に当たって、男歌だった歌詞を性別をなくして書き直していただき、レコーディングし直したとお話ししていました。
追記になりますが。
「勝負の花道」。前年に撮影したであろう浅草ロケのMVのKiinaと、その約1年後に紅白歌合戦でこの曲を歌ったKiinaのビジュアルの変化を思うと、2018年がKiinaの中でどれほど大変革の年だったかと、感慨深いものがあります。
この曲がリリースされた1月には気配すらも感じ取ることが出来ませんでした。