アルバム・カバー曲の1曲めは「君こそわが命」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=p6UQYRIzt5Q
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/158086/
あ。そう言えば、長良プロダクション公式HPに「創立60周年特設サイト」がオープンしていますね。2024年2月9日に浅草公会堂にて「長良グループ創立60周年記念NAGARA FESTIVAL “NEXT STAGE”」を開催するそうです。
全ては、故長良じゅん会長が1963年に長良事務所を立ち上げたことから始まったのですね。
当時、既に若手ながら敏腕マネージャーとして業界でも一目置かれていた長良会長が、持ち前の義侠心で水原弘さんのために事務所を立ち上げ、奔走し、「君こそわが命」でのカムバックを実現させるという奇跡を起こしていなかったら、「氷川きよし」という歌手も当然この世に存在していなかったと思うと、事務所の60年の歩みには感慨深いものがあります。
結局、水原さんは再び放蕩生活に逆戻りして多額の借金を抱えたまま42歳の若さで亡くなり、連帯保証人になっていた長良会長は水原さんの死後も借金の返済に追われたという、そんなドラマも「君こそわが命」という曲は背景に抱えているのですよね。
恐らくKiinaは会長から水原さんとのことも色々お話を聞いていたのではないでしょうか。
長良事務所にとってもKiinaにとっても、特別な意味を持った曲。 Kiinaは既に何度かテレビやステージでこの歌を歌っていますね。直近では前年の2012年6月12日の「歌謡コンサート」で披露していました。
このアルバムでは、Kiinaはとても丁寧に歌っていますね。やはり「水原さんの歌だから、特別な歌だから」そして「長良会長に聴いていただく」という厳粛な心構えでレコーディングに臨んだように思います。
最後の「わが命」と歌い上げるところまで、一点の破綻もない完璧な歌唱です。
でも、生とCDの伝わり方の違いでしょうか。ステージで歌う「君こそわが命」の方が、多少未熟でも破綻があっても、Kiinaの「君こそわが命」として胸に伝わってきたなぁと。
随分わがままで自分勝手な注文ですね。
追記です。
水原さんの歌う「君こそ我が命」に、この曲の成り立ちだけでなく水原さんのその後の人生、長良会長とも袂を分かち地方の公演先で客死するまでの壮絶な人生を重ね合わせて聴いてしまうので、結局は水原さん以外の誰が歌っても物足りなさを感じてしまうのかもしれません。
一晩経って、そんな気がしてきました。