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It must notice.

大人心・洋服屋目線(謝...2か月分)

2007-06-26 | Weblog
昨年の「仮面ライダー THE FIRST」に続き、
「仮面ライダーV3(THE NEXT)」が映画化!
俄イタオヤ(最近の雑誌って何でも端折る)真っ青の長髪スカーフ衿立て元祖の本郷猛始め、
一文字隼人、風見志郎、結城丈二(出るのか?)・・・・・・・
なんのこっちゃぁ、分からない人は置いて行きます。

今日は「仮面ライダーSPIRITS」に胸熱くする
仮面ライダーSPIRITS―受け継がれる魂

講談社

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1965年前後生まれの方々へ送る記事です。



定率減税幅縮減効果を見込んだ所得税減をかき消す住民税の増税に、
参院選を控えた与野党の攻防は、先週末から訳の分からぬ新聞広告を打つに至り、
社保庁の体質を云々と言う前に、人生の退職金とも言える年金に税金を掛けることを
何も感じない今の政治学そのものに????????が付く。

私らの世代は、高度成長期真っ只中に生まれ、万博、オイルショック、ウーマン・リブ、
ファースト・フードにバブル成長。そして破綻。
戦後社会の変遷時に、常、その影響を受けやすいポジションに立たされてきました。
そして、いつのまにか(!?)組織の中心にいる。
そういった経験は、自分たち昭和40年世代に共通の認識を生んでいます。

『温故知新』

ノスタルジーという言葉で表す意味ではなく、立ち位置としては、もっとイージーな感覚ですね。
昭和40年代から、それまで、全てが社会成長を中心とした流れから、
成長を実感できる世代に入り、少しだけ出たゆとりがカルチャーへ向いた時代。
カラーテレビに冷蔵庫、自動洗濯機に、自家用車。海外旅行に行く人も増え、喫茶店では
小さな画面のインベーダーゲームに一ヶ月の小使いを突っ込む。
校内暴力に、竹の子族。原宿は文化の中心で、DCブームで男ファッションの正当化
(社会的認知)に後押しされ、その勢いはメンズコスメを生むに至る。
程なくバブリーな時代を迎え、ベンツに乗るアメカジ男、MTVの流れるカフェバーに屯する
紳士淑女は、すぐに来るその終焉を予感させるように、どんなところでも消費に躍起。
1980年代後半。
ラルフのBDにディッキーズの874。
捲り上げた足元はオールスターかジャック・パーセル。
夜な夜な出かけるミナミのお供は、
フレチラコにプレスの効いたラルフのパンツ。
アーガイルのソックスにVANSのスリッポン。

現在でも、折に触れ、引き合いに出される80年代は、
自分たちがカルチャー・ヴァージンであったことを思い知らされる
退屈からは程遠い時間でした。


「LACOSTE」

「Dickies」


「CONVERSE JACK PURCELL」

「Ralph Lauren」


「VANS」

すべて、この数ヶ月で買った代物。
それもユーズドではなく、新物。
でも、20年以上前から身に着けていた物。
モディファイされたものもあれば、昔のままのスタイルのものある。


当時、それらを買った時は、コーディネートのことなんて、まったく考えず、
とにかく欲しかった。
手に入れ、グラフィック大国の完成されたデザインの箱や袋に印字されている
見慣れぬ表示に胸躍らせ、
素材やディティール、見た目と違う着心地、履き心地に一喜一憂し、
そして、とにかく身に着けた。
セオリーなんてまったく無視。
ブルックスの紺ブレにY’sのチェックシャツ、チャンピオンのスウェットパンツに
スタンスミスなんていうのも、その時に気に入っていたものを組み合わせただけ。
ファッション誌も、今のように記号の羅列風情ではなく、
サブカルチャー誌的側面を残した、面白い存在でした。
当時の必然、遊び現場の感度は高く、ストリートからのボトムアップ発信が
ファッションの主流で、
それを垣間見た後、洋服を探すことが面白かった。


多分、今、一番、洋服に興味を持っているのは、40代の方じゃないかと感じます。
周りが・・・だから。
これが流行だから。
・・・に載ったから。

じゃぁなく、
自分の気分を変える手っ取り早い方法が「服」で、
その気分を表すことを自己主張として、世渡りの武器にも出来る。
つまり、「服」で遊べる。
好きなものは、今のものも、昔のものも、同じ目線で遊べる。
Mix Up出来る。


「服」に遊ばれることを良しとする今。
階層社会ヒエラルキー頂点の為のクチュールを、トレンドとして取り入れることに
何の迷いもない今。
(ブランド戦略もトレンド偏重になっているから尚更)


大人心をくすぐる「温故知新」気分で探し物をすると、
案外掘り出し物が見つかるかもしれません。