ソフトテニス部日記

最後は真面目が一番強い!

心のソフトボール

2013-03-31 22:20:44 | 日記
自分には尊敬する顧問の先生がいます
その人はテニスの世界の人ではなく
ソフトボール界の顧問であるW先生です

前任校では全国制覇を成し遂げ
現在は中学のナショナルチームのヘッドコーチ
とにかくソフトボールの指導では
間違いなく頂点に立つ人の一人です

こういう人が同じ職場にいることの幸運
そして同じ志をもって部活指導を語れる幸福
感謝の一言です

W先生の凄いところは、すべての先生から
そしてすべての競技から学ぼうとする態度です
自分のような顧問からも何か学ぼうという情熱を常に感じます
やっぱり一流の先生は人間力があって
惹きつけられます

さて、W先生と酒を飲みにいくと
よくしてくださる話があります
それはW先生がまだ駆け出しであった頃
大阪のあるチームの話です
ここからの話は酒の席の話ですから
若干記憶違いはあると思いますからその辺はよろしく頼みます

そのチームは秋に対戦した時は大差で勝つことが出来るのに
春にはもう互角の勝負となり、夏にはかなわないという
そんな凄まじい伸びを見せるチームだったそうです

何年も同じ状況を目の当たりにし、
この顧問の先生はどんなマジックを使っているんだ、と感じたW先生は
このチームの成長の秘密を顧問の先生から聞き出そうと
かなり粘ったそうです

その末に教えてもらったのが
「心のソフトボール」

頑張る心
素直な心
流されない心

そんな心を育てることがチームの大きな成長につながる
そんなことだったそうです

トップのチームはさぞかし理論的で効果的なトレーニングのスキルをもっている
と考えがちですが
逆に、トップのチームほど心を鍛えることを大切に考えているのです
そして、それが強くなるための一番大切な方法なのですね

なぜ、ここでこんなことを書いてるかというと
うちのチームの皆に今一度自分のメンタルについて考えて欲しかったのです

うちのチーム、特に2年生
あまりにも心が弱い・・・と思いませんか?
うまくいっている時はいいのですが
ちょっとつまずくとまるで違うプレーになってしまいます
そしてズルズルとミスを重ねて負けていきます

今日の練習試合でもちょっと負けだすと次の試合も負けてしまって
ずるずる、気がつけば一番下のコート
そんな姿が見られました
3月の静岡遠征でも先日の丹波の大会でも
同じような姿が見られました
そして、その負けをあとに引きずりますから
次の試合はさらに落ち込んで試合してしまいます
これではいい試合になるわけがありません


考えてみると
自分はこのチームの子をまだ本気で怒ったことがありません
確かにいい子ばかりだからといったこともありますが
潰れてしまう気がするんです、本気でいくと
それがあるので、どこかで気を遣いながら注意してしまいます
顧問が気を遣いながら怒ってるチームって
「なんだかなあ」・・・つまらないですね
怒り方も悪いのでしょうが
怒って、それに奮起して良くなったり
「なにくそ!!」という強気の姿勢が見られたり
ということがありません
皆、潰れたまんまなのです

ちょっと強く注意すると、ほとんどの子は返事がなくなります
そして、下を向き、すねるか、落ち込むか、ひねくれるか・・・

そこで、「ああ、怒っても無駄」ということでこっちもやめてしまいます

だから2年生のチームの試合を見ていても
なんだかつまらないのです

「心を武器にしていないから」
だからわくわくしないのです
一部ですが1年生の試合の方がよっぽどわくわくします

技術と同じように、心も勝つための大きな武器なのです
技術が同じレベルの場合、必ず心が強いほうが勝つじゃないですか


彼女らは練習で技術を磨きたがるのに
なぜ心も練習の中で心も鍛えようとしないのでしょう
なぜ、一本のミスで
ダラ~、ふにゃ~、となってしまうのでしょう
これではいつまでたってもスタートがきれません
ここで「心」を原因に立ち止まっている時間が
本当に、もったいない


「心」を武器にしないから、
その分、技術を身につけないといけないのです
本当にムダな努力です

頑張る心
素直な心
流されない心

ああ、大切だなあと、しみじみ感じます