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特装版〖コレットは死ぬことにした〗20巻ネタバレ感想！とにかく泣く！

2021-12-22 00:12:18

『コレットは死ぬことにした』20巻あらすじ・ネタバレ感想！
特装版『描き下ろし後日談＆冥府こぼれ話』も読み応えあり。
泣くよ！とにかく泣くよ！
人間として悔いなく生きるというのは当たり前のようでなかなか大変だ。
私は特装版を購入したのでティターン型クロノスを堪能できたよ。

『コレットは死ぬことにした』20巻

Vol.20 of Colette Decides to Die

コレットは死ぬことにした【描き下ろし後日談＆冥府こぼれ話小冊子付き特装版】 20 (花とゆめコミックス)

■著者：幸村アルト

■カバーデザイン：fabric engine

■発行：株式会社白泉社

■発売：2021年12月20日

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★『コレットは死ぬことにした』20巻登場人物

『コレットは死ぬことにした』20巻あらすじ・ネタバレ感想

★『コレットは死ぬことにした』20巻あらすじ

★『コレットは死ぬことにした』20巻ネタバレ感想

★特装版『描き下ろし後日談＆冥府こぼれ話』

『コレットは死ぬことにした』20巻登場人物

●薬師・コレット
　次世代薬師育成に励む
　ハデスのそばにいられない現実に悩む
　ゼウスに神にしてあげると提案される

●冥王・ハデス
　ある事件をきっかけに太陽アレルギー再発
　ずっと寝込んでいたが……

＜冥府＞

●ハデスの部下のガイコツ達４人組
●コレットと仲良しお針子ガイコツ・ハリー
●ハデスの部下のコツメ
●死者の船頭・カロン
●ケル・ベロ・スー

＜エリュシオン＞

●ハデスの父・クロノス
　特装版でティターン姿が見られる
●裁判官３人・ラダ、アイアコス、ミノス
　ハデスに代わって死者の裁判を行う

＜天界＞

●最高神・ゼウス
　コレットに重大な提案をする
●旅人の神・ヘルメス
●酒の神・ディオニュソス
●豊穣神・デメテル

＜コレット関連の薬師達＞

●コレットの弟子で遍歴医になる・セラ
●コレットの弟子・ポーラ
●ポーラの子でまだ赤ん坊・ララ
●診療所に手伝いに来る村の子・トルカ
●診療所に手伝いに来る村の子・モネ
●コレットの兄弟子・イタン
●コレットの姉弟子でイタンの妻・マリー

●イタンとマリーの子供達
●ラン、ユリヤ、ササラ、トーヤン
●20巻で出た新人・ロムテほか

＜街の人達＞

●街の子供・シイラ
　父親に虐待されている
　ハデスに助けられる
●シイラの雇用主・ノムじいさん
　ハデスの頼みでシイラを引き取る

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『コレットは死ぬことにした』20巻あらすじ

【その前に】19巻あらすじ

薬師のコレットには次世代に“薬師を繋ぐ”という大きな目標があり、彼女の診療所に手伝いに来ていた村の子供・トルカとモネが正式に弟子入りした。
その為、コレットは街でトルカとモネ用に薬師が着る青服を仕立てることに。
コレットとともに街を訪れていた冥王・ハデスは、急病人の診療にあたるコレットを待っている間にもめ事に遭遇する。

父親から虐待されていた街の子供・シイラは、雇ってくれているノムじいさんの店から品物を盗み出そうとして捕まる。
街の人がシイラを役所につきだそうとするのを止めたハデスは、ノムじいさんにシイラを親から引き離して雇い続けるよう頼む。
その代わりに、とハデスは身につけていた装飾品、上等な服や靴を全てノムじいさんに差し出しシイラの養育にかかる費用と賃金にかえるよう提案する。
その上、着の身着のままのシイラの為に新しい服を仕立てるようにとマントまで脱いで渡してしまう。

【試し読みはこちら】

服も脱ぎ、マントまで渡してしまったハデスは太陽の光にさらされ、再び太陽アレルギーを発症させることになる。
ハデスはなかなか回復せず、死者の裁判はラダ、アイアコス、ミノスらが代行。
コレットはハデスのそばにいたいと思いつつも地上での薬師の仕事が忙しくそれもままならない。
そんな中、ゼウスがコレットの元を訪れる。
ゼウスはコレットを“神”にしたいと提案。
「神になればハデスとずっと一緒にいられる」（72ページ）
と、言われたコレットは……。

コレットは死ぬことにした【描き下ろし後日談＆冥府こぼれ話小冊子付き特装版】 20 あらすじ・ネタバレ感想　tataraworks

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『コレットは死ぬことにした』20巻ネタバレ感想

「大人になるまでの間　親を捨てられるかい？できるなら俺はこの人の言う通りにする」（16ページ）
ノムじいさんはシイラにこう問いかける。
もう私だったら「喜んでー！」って言っちゃうけどね、迷いなく。
シイラの父親は我が子を虐待し、世話になっているノムじいさんの店から品物をくすねるよう強要するようなヤツだ。
そんな者、親と思わんでよろしい！

運が悪くてこんな人生なら早く死にたいと言う子供を前にして、ハデスは放っておくことができなくなった。
まさかハデスが、着ている物や宝石を人間にあげちゃうとは思わなかった。
思いっきり太陽の光を全身に浴びて、コレットと出会った頃よりもひどい状態になってしまった。

コレットは、19巻でハデスからプロポーズをされて幸せの絶頂だったのに、好きな人のそばにいられないなんて辛すぎる。
そんな不安でいっぱいのコレットの元にやって来たゼウスが自分の権限でコレットを“神”にしてあげるなんて言うんだもの。
私だったら迷わないし悩まないね。
だって神になれば、若いままでずっと好きな人（神）のそばにいられるのよ。
こんな良い提案ない！って食いつくわ。
神の旦那はずっと美しいままなのに、人間の自分だけシワシワなんて嫌だわ。
でも、次世代に“薬師を繋ぐ”という野望を持つコレットは悩む。

そもそも『コレットは死ぬことにした』は、薬師の仕事が忙しすぎるコレットがもうこんな仕事は嫌だと井戸に身投げしたところから物語が始まった。
１巻のコレットは、人の役に立って嬉しいなどと考えることはなく、ただ忙しさから解放されたがっていた。
薬師の仕事をする人を増やす為、弟子を育てようという考えもなく、既にコレットの元にいた双子の見習いセラとポーラに対してもあまりよろしくない考えで接していた。
だけどハデスに諫められたり、旅をしているうちに成長して、人々を救う為にも薬師を増やし技術や知識を繋がねばと考えるようになった。
そんなコレットとハデスが話し合ってくだした決断に泣ける。

『コレットは死ぬことにした』20巻のストーリー展開は大分ギリシャ神話に沿ったものだったと思う。
神話ではヘルメスはゼウスの使者としてペルセポネーの地上への帰還を伝える為に冥府を訪れ、その時にハデスに勧められたざくろをペルセポネーがうっかり食べてしまうことになっている。
その為、今まで冥府の食べ物は食べなかったコレットも20巻でざくろを食べる。
また、ペルセポネーはゼウスとデーメーテールの娘なので、漫画の中でもデメテルが“母”と表現された。

はぁ、それにしても『コレットは死ぬことにした』17巻の“ハデス様がお願いをかなえる”ネタが20巻に繋がるとは。
最終話の為のふりだったのか、あれ。
そんなこんなで終わってしまった『コレットは死ぬことにした』だけど、なんとなんと、新シリーズがスタートするってよ。
ええーっ、泣きながら読んだのに！

2022年１月発売の〔ザ花とゆめ〕より『コレットは死ぬことにした－女神編－』が始まるそうな。
……タイトルはやっぱり『コレットは死ぬことにした』なんだろうか？
現在、詳細な情報は分からない。
とりあえず続編あるよってことで。

◆〖コレットは死ぬことにした-女神編-〗ネタバレ感想はこちら