「タロピカーナ」制作スタッフブログ by 動画革命東京
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おかげさまで、ついにタロピカーナ完成です!
作業のあまりのつらさに、逃げ出そうかという思いが時々頭をかすめないでもなかったのですが、その都度何か見えざるものに助けられるようにして危機を脱しつつ、山を越え、谷を超え、砂漠を渡り、海を渡り、どさくさに紛れて完成を迎え、終わってみると本当にあっという間に過ぎた1年2ヶ月でした。
そして去る3月10日、製作に関わった方々や業界の方々を招いての試写会が行われました。場所は京橋にある映画美学校というところだったのですが、これが何とも言えず風情のある西洋建築で大正時代かあるいは昭和初期に作られた元銀行だったとのこと。タロピカーナで建築物のモデリングを担当した兄などは、やたらこの建物に興味を持ち感心することしきり。おそらく、成り行きでそうなったのでしょうが、お披露目がこうゆう場所で行われたことは私にとって大変感慨深いものがありました。プロデューサーの粋な計らいに感謝!
そうこうするうちに、音響製作の方々、声優さん、ソフトウェア会社の方、映像業界の方など、様々な方たちが集まったところで動画革命の他作品の進捗状況、タロピカーナの今後のビジネス展開、私の拙い挨拶が終わっていよいよ上映開始。
内心、どうゆう評価をされるのかドキドキ、ビクビクしながらぼんやりスクリーンをながめるうちに無事終了し、旧知の方、あるいは初見の方の感想、励ましなどを受けつつ試写会は終わりました。お忙しい中、時間を割いておいでくださり誠にありがとうございました。

試写会を終えて改めて驚いたのは、この30分の短い作品が出来上がるまでに(そして出来上がった後も)実に様々な人々が関わっているということ。「人間というのは決して一人で生きているわけではない」ということを実感として強く感じた一日になりました。
この場を借りて動画革命東京はじめ、タロピカーナ製作に携わってくださった方々、応援してくださった方々に厚く御礼申し上げます。

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23日(日)、ついにアフレコに行ってきました。
お天気はあいにくの雨。
スタジオで事前の打ち合わせをするうちに続々と声優さん達が到着し、無名監督の30分尺アニメには不相応な程の豪華なメンツ、大勢の人数が揃いセリフ入れが始まりました。
監督と呼ばれて辺りをキョロキョロ見回したのは誰だ~い?(アタシだよ!)

いやあ、今さらながらにプロの匠の技に驚嘆しました。スタジオのスタッフさん、声優さん達が事前に「タロピカーナ」を十分咀嚼していてくださり、こちらが指示なんぞ出すまでもなく阿吽の呼吸でどんどんレコーディングが進んでいき、私はというと美人音響監督の的確な指示に合わせて口パクしているだけでした。
また、声優と呼ばれる人達の表現のなんと豊かなこと・・・急な要求、アドリブなどもいとも簡単にこなしてしまう技量には舌を巻きました。私もナレーションもどきのことを時々やりますが、私の声はノドから出ているのに対しあの人達の声は腹から出ているのがよく分かりました。
全てのセリフを入れ終わったとき、寝不足であろうエンジニアの血走った目つきがやわらかくなってゆくのを見て私もほっと一息。

こうゆう様々なプロ達が協力することで一つの作品が生まれていく過程を目の当たりにして「ああ・・もういいな、燃え尽きたな・・」とつぶやきながら、外へ出ると雨は上がり、爽やかに晴れ渡っていたのが印象的でした。
(こらっー、まだ、完成してねーぞ!)




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タロピカーナの背景製作に使っているソフト、Vue6の情報を少し。
Vue6は「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の制作にも使用されているソフトで何よりもその使いやすさが魅力です。以下にVue6を使用したALWAYS製作者へのインタヴューが掲載されております。
http://content.e-frontier.co.jp/cg_press/interview/shirogumi.html

現在、キャンペーン中とのことなので興味のある方は是非。
http://content.e-frontier.co.jp/artist/product_list.html
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eyeVioのDRAGO UNOチャンネルに作品追加しました。
私が初めて映像畑に足を踏み込んだ作品「テクノ紙芝居ドラゴ ウノ」です。
この時点では自作の曲に映像つけてみようというぐらいの気持ちしかなく、一年もかけて30分尺の商業作品を作っている今の状態を、微塵も想像できませんでした。
これは「タロピカーナ」の原点の原点ともいえる作品ですね(原点だらけっちゅうことは要するに全部同じっちゅうことですな)
http://eyevio.jp/channel/eyevio_94840



DRAGO UNO's ホームサイト
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ソニーの動画配信サイトeyeVioにて、DRAGO UNOチャンネルを開設致しました。
過去作品やその他オリジナル映像を発信してゆく所存でございます。
まず、手始めに「タロピカーナ・トレーラー」とタロピカーナの原点ともいえる「ココナッツ タロー」をアップしました。
さすが御大ソニー、画像鮮明であります。
http://eyevio.jp/channel/eyevio_94840



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ポスターもリニューアル致しました!
いわく有りげな男女が抱き合ってますね
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タロピカーナの新トレーラーをアップしました!

新トレーラーと銘打っていますが、厳密にはこれが初めてのトレーラーとなります。では、これまで流していた映像は何かというと「動画革命東京に参加する以前に作っていた映像を寄せ集めたもの」ということになります。
思い起こせば2年前、製作時間を捻出する為にそれまでの仕事を辞め(しかも新婚で)失業保険を受けながら、明日食う米の心配をしつつ協力者もおらず不安におののきながら一人で作り始めたタロピカーナ。しかし、思いもかけずその後応募した動画革命東京で企画が採用され、プロデューサーはじめ協力体制の元、商業作品として生まれ変わることになったわけです。そうして作られた映像の一部が今回のトレーラーです。言わば故郷で一人で作った前回の映像が種だとすると、今の映像は様々な人々に水や養分をもらいながら花が咲くまでの途中の経過をカメラに収めたもの、と言えましょうか。

感覚的にはトレーラーというよりミュージックPVのつもりで作りました。
下部の黒オビにはナレーションの英訳が(まあ、それはいいとして)上部の黒オビには、何とロシア語訳がついております!!
なぜ、ロシア語訳がついているのか、詳細は省きますがプロデューサーがとにかく入れたがったからということにしておきます。
しかし米ソ冷戦時代には考えられなかったことですね。やっぱりゴルバチョフは偉かった。






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太平洋から東南アジア、南アジアに至る広範囲な地域で嗜好されているものに「ビンロウ」というのがある。台湾ではレースクイーンのようなセクシーな格好をした若い女性がガラス張りのボックスの中で売っているらしい。
いつか台湾へ行くことがあれば是非見てみたいが、最近ではエスカレートしないように規制が強くなっているという。ちなみにインドでは「パーン」と呼ばれ、ラジニカーント(南インドのスーパースター!)みたいな加齢臭(カレー臭)ぷんぷんの濃いオッサンが売っている。
ビンロウ、パーン、ビートルナッツと名前は違っても中身は同じでビンロウジュの実を割ったものを石灰といっしょにキンマ(胡椒系の植物)の葉で包んで口に入れ、噛むとそれらが化学反応を起こして酔っぱらった感じになるのだという。その結果、真っ赤になった唾液をペッペッっと道端に吐き出し、口から血をはいているような不気味な光景になる。
一体どうゆうものか試して、銀座の目抜き通りで赤いツバを吐いてみたいような気もするが(冗談)、日本では法律で禁じられているそうな。
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「300」。
見てもいない映画についてコメントするのもアレだが、興味があるのはその製作手法。サンプル映像を見てすぐ「アヴァロン」や「シン・シティ」を連想したが、要するにブルーバック、つまり青い背景(ルー語)を背にして演技した人間を撮影した映像素材をCGの背景と合成し尚かつ、人間の動きを後処理で細かくコントロールして作ったということらしく、言わば生身の人間を使って製作したアニメみたいなものか?
いやあー、CGフィギュアにジージーと苦悶しながらモーション付けてると、つい恋しくなるのが自分で勝手に動いてくれる生身の人間。「おお、この手法でバリの現地人雇って、実写でタロピカーナ作るかぁ~、しかもリゾートライフを満喫しながらじゃー!」っと、汗かきながら地味~で単調~な作業を続けています。 
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フィリピンを旅していた時にあちこちでよく見かけたのが、野外移動式ディスコ。
(やっぱりクラブっつうよりディスコという響きの方が素敵じゃと思うがのう・・古いかのお・・・)いわゆるジャマイカでいうサウンド・システムに近いものであろう。民家の庭にPAが沢山積んであって、お呼びがかかると車で運んでいって即席のディスコになる。フィリピンはよくアジアのラテンと呼ばれるようにとにかく歌と踊りの大好きなお国柄で、人々の足であるジープニー(ド派手な飾りつけの公共乗り合いジープ)でも大音量でダンスミュージックがかかっているし、街中での学生達のダンスコンテストなどもしょっちゅう見かけた。
で、ダンスで思い出すのは、向こうで世話になったパーリーさんという人。
日焼けしたねずみ男のようなただの50前の貧相なオッサンで外洋航路の船員だったのだが、ある日この人の奥さんの親族のパーティーに呼ばれて私も彼に同行したときのこと。パーティーが始まりしばらくして例によってダンスタイムになった。(この時は年配の人が多かったのでチャチャチャやサルサがかかっていた)パーリーさんは婿養子という立場もあって静かにおとなしく飲んだり食べたりしているだけだったが、何度もダンスに誘われるとやっと重い腰をあげ、踊り始めた。と、そのとたん、ねずみ男が白鳥に変わった!皆が彼の華麗なステップに目を奪われた。何が違うといっても腰の滑らかさと足さばきのキメのこまかさが素人ばなれしていた。これはただ者ではないと思い聞いてみると、船員になる前はダンサーだったという。この時のパーリーさんは、弟子入りしようかと思うぐらいカッコよかった。という訳で日本でのフィリピンのイメージというとゴミ拾いの子供や災害のイメージが強いが、私にとっては貧乏なだけではないもっとキラキラしたミラーボール的な輝きを持った国に映っているのである。
いかんっ!アニメ製作と関係のない、しかもこんな長文を書いとる暇はないんじゃあー
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