goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

1万円切る「スマートバンド」、Apple WatchやPixel Watchに勝る用途とは。

○ 2022年秋に発売された「スマートウオッチ」に注目が集まっている。米Google(グーグル)の「Google Pixel Watch」や米Apple(アップル)の「Apple Watch Ultra」などである。近年、スマートウオッチは多機能化が進み、材質にもこだわった高価なモデルが増えつつある。

それに負けずホットなのが軽量・小型で機能が控えめの「スマートバンド」だ。機種によっては1万円以下で購入できる。例えば中国・小米科技(Xiaomi、シャオミ)の「Xiaomi Smart Band 7」は直売価格6990円(税込み、以下同)、中国ファーウェイの「HUAWEI Band 7」(8580円)などの製品がある。

1万円を超える比較的多機能なスマートバンドも登場している。シャオミは2022年10月28日に、Xiaomi Smart Band 7よりも画面が大きく、GPSを内蔵した「Xiaomi Smart Band 7 Pro」(1万4800円)というモデルを発売した。グーグル傘下の米Fitbitは「Fitbit charge 5」(1万9800円)など「Suica」を使えるモデルを発売している。

Xiaomi Smart Band 7 ProはGPSを内蔵するなど比較的多機能なスマートバンドだ
画1.Xiaomi Smart Band 7 ProはGPSを内蔵するなど比較的多機能なスマートバンドだ。

では、スマートウオッチとスマートバンドのどちらを選ぶべきなのか。コスパ重視でスマートバンドを選ぶのが得策なのか。それとも機能の豊富さでスマートウオッチを選んだほうがよいのか。最近の主要モデルを比較してみた。

スマートウオッチとスマートバンドの違いは曖昧。

そもそも「スマートバンド」に明確な定義はない。一般にリストバンド型の多機能な情報端末をスマートバンドと呼ぶが、多くの機能はスマートウオッチと共通している。スマートバンドはスマートウオッチの1つのカテゴリーで、健康管理機能を主とする機種が多い。メーカーによっては「フィットネストラッカー」と称する場合もある。

まずスマートウオッチとスマートバンドの主な機能を比較してみよう。ここでは、スマートウオッチはアップルの最新の主力モデル「Apple Watch Series 8」とグーグルの「Google Pixel Watch」を、スマートバンドはシャオミの「Xiaomi Smart Band 7」とファーウェイの「HUAWEI Band 7」をそれぞれ取り上げる。

取り上げたスマートウオッチとスマートバンドの概要
画2、取り上げたスマートウオッチとスマートバンドの概要
価格はメーカー直売価格、出所:メーカーのカタログを基に筆者作成。

Xiaomi Smart Band 7やHUAWEI Band 7など低価格のスマートバンドの多くはマイクやスピーカーを搭載していない。スマートフォンにかかってきた電話の着信通知は表示されるが、応答はできない。健康管理機能もスマートウオッチと比べると若干劣る。「Suica」などの電子マネーも利用できない(Fitbit charge 5のように利用できるスマートバンドも登場している)。しかし価格の安さやバッテリーの持ち、重量といった点はスマートバンドが勝っているといえるだろう。

スマートバンドを選ぶメリット。

機能面だけならスマートウオッチに軍配が上がる。しかし筆者は、あえてスマートバンドをお薦めしたい。スマートバンドには4つのメリットがあると筆者は考えているからだ。それは以下の通りである。

  • 価格が安い。
  • 小型・軽量なので、長時間着けていても気にならない。
  • バッテリーが長持ちする。
  • 多くの人が求める機能はそろっている。

スマートバンドの最大のメリットは低価格で購入できることだ。例えばXiaomi Smart Band 7は直売価格で6990円。Apple Watch(Series8)の最安モデルの直売価格は5万9800円である。つまりApple Watch1台の金額でSmart Band 7を8台も買える。

スマートバンドはスリムで軽いこともメリットだ。もともと腕時計を着ける習慣がなく、スマートウオッチを使うことに抵抗がある人でもスマートバンドは比較的なじみやすい。シャツの袖に隠す場合も、常に見える状態にしている場合でも、装着しやすいと感じる。腕への負担が少ないので、装着したまま寝て睡眠の質をチェックするのにも適している。

スマートバンドはスリムである。装着時の存在感は控えめだ(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
画3、スマートバンドはスリムである。装着時の存在感は控えめだ(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)。

Xiaomi Smart Band 7やHUAWEI Band 7は標準的な使い方であれば、どちらもバッテリーが2週間ほど持つ。やや負荷が重い使い方をしても、充電は週に1回程度で済む。スマートウオッチの中には同程度の長期間バッテリーが持つモデルはあるが、総じてスマートバンドのほうがバッテリーの持ちはよい。

最後に必要十分な機能を備えていることもスマートバンドのメリットだ。スマートバンドの機能はスマートウオッチに若干劣るものの、多くのユーザーにとってはスマートバンドの機能で十分なことが多い。筆者は、むしろスマートウオッチの機能がやや過剰だと感じる。多くのスマートバンドはスピーカーやマイクが付いていないが、スマホを取り出して応答できるのであれば通話機能は必要ない。GPSや電子決済機能もスマホを使えば事足りる。

スマートバンドでも血中酸素濃度レベルを計測できる(画像は中国ファーウェイのHUAWEI Band 7)
画4、スマートバンドでも血中酸素濃度レベルを計測できる(画像は中国ファーウェイのHUAWEI Band 7)。
 
腕に装着したまま寝て睡眠をモニタリングできる(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
画5、腕に装着したまま寝て睡眠をモニタリングできる(画像は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)。
 
スマートバンドを買って後悔しがちなこと。

ただしスマートバンドはメリットばかりではない。事前に知っておきたいデメリットを確認しておこう。

まずスマートバンドのディスプレーは縦に長くて小さいケースが多い。必然的に表示される文字が小さくなる。現在時刻や通知を確認したりするには支障はないだろうが、運動の計測データやメッセージ、スケジュールなど、細かい文字の見づらさが気になる人はいるだろう。

画面の視認性ではスマートウオッチに軍配が上がる(画像左は米グーグルのGoogle Pixel Watch、右は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)
画6、画面の視認性ではスマートウオッチに軍配が上がる(画像左は米グーグルのGoogle Pixel Watch、右は中国シャオミのXiaomi Smart Band 7)。

ランニングやウオーキングを日課にしている人は、スリムで軽いスマートバンドに利があるように思いがちだ。ただし使い始めてから機能面で物足りなく感じる可能性がある。ルートを記録する場合、GPSを内蔵しないスマートバンドだと、スマートフォンも持っていくことになる。このケースでは、GPSを内蔵するスマートウオッチ(あるいはXiaomi Smart Band 7 ProのようなGPS内蔵のスマートバンド)を使ったほうが便利だろう。

心拍数や血中酸素濃度の自動モニタリング機能、異常を検出した場合の通知、簡易的な心電図機能など、健康管理に関する機能はスマートウオッチがリードしている。基礎疾患がある人など、常に身体の状態に留意する必要があるなら、それらの機能を備えたスマートウオッチをお薦めしたい。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「〝 たぬき の 「 スマホ ・ パソコン 」 ワールド 〟」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事