上方落語 「ちしゃ医者」 に出てくる藪医者の分類に、『手遅れ医者』 というのが
あったのを思い出した。確か枝雀で聞いたと思う。
どんな患者が来ても 「手遅れじゃあ。何でもう少し早く連れて来なんだ」 と言う。
そう言いながら あちこちいじくり回して、万が一治ったら儲けもん。
あの先生は手遅れの患者を治して腕がいい ということになり、駄目でも
手遅れなんやから元々。
しゃあないなあ で済むという、何とも呑気な藪医者です。
今日も山を越えてクリ婆ちゃんを病院に連れて行ってきた。
なかなか症状が目に見えて良くならないので、レントゲンを撮ったら
鼓膜の裏に膿が溜まっているようだった。歳が歳なので 出来るだけ切開手術を
しないで、薬で治してみることにした。高齢の犬には割と起きる病気らしいが、
クリちゃんの場合は幸いにも 体のバランスが取れない症状以外は出ていないので
何とかなるかもしれんと思っている。
内耳の炎症は、高齢で免疫力が落ちたことによるものだろうし、血液検査では
腎臓を始めとする内臓の機能も低下していることが分った。西條君としては
正直言って 「歳やからしゃあない」 とは思っている。しかし、メディカルセンターの
獣医師は決して 「歳やから・・」 とは言わなかった。
長いつきあいやから、商売で通院を長引かせるような病院でないことは分っている。
飼い主の気持ちを確認しながら、出来る限りの治療をするということなんやわ。
ほんま、手遅れやからしゃあないなあ と言われんで良かった。
悪いことは続くもんで、煎餅を齧ったら差し歯が折れた(´。`)
明日は朝から歯医者じゃ。 トホホ。
とりあえず じっとしてたら普通なんですがねえ。
歩いたら駄目なんですわ(´。`)