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どうやったらここまで人生転落できるのか、ってくらい悲惨な一生でした。
「白夜行」では、雪穂は亮司がいたから生きていけたところがあるけど、
松子はいつも一人でしたから。
といっても松子にあまり同情していないのが実情です。
まず考え方が短絡的すぎ!!
そして男を見る目がなさすぎ!!(私が言うのもなんですが・・・)
だって”どう考えたってあやしいだろうっ!!”って人にくっついてっちゃうんだもん。
でも、ですね、彼女は誰にも嫌われてなんかいなかったと思います。
みんなそれなりに松子に対して愛情を持っていたのに、
それが彼女が抱いていた愛情表現と違っていただけなんじゃないかと・・・
裏切られたり、だまされたりもしたけど、それは松子にも原因が多少なりとも
あるわけだし。
松子は妹の久美のような無償の愛を望んでいたと思うんだけど、病弱な彼女のことは、
自分から大好きなお父さんを奪っていった、と思っているから許せないんです。
松子が家を出てしまってから、お父さんはずっと連絡を待ってたのに。
そういうところを気付かずに、人のせいにして生きてきた松子、
じゃぁあなた、どうして欲しいの~??と思いながら読んでました。
そして、やっと地に足をつけて生きていくのね、と思った矢先にあっさり一生を終えてしまって、
えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・って感じでした。