Tamuchinguitar! !

樹海探検!

今日は『樹海探検』なるツアーに参加してきました!

場所はかの有名な富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海。

しかしまず驚いたのはウチから車で一時間半で行ける事です!

下手したら実家行くより早い!


着いて早々お出迎えしてくれたこの看板。。。


う~む。

なにやら恐ろしい雰囲気。

『岩に磁気や鉄分が多く含まれているからコンパスが狂って方向が分からなくなり、出られなくなる』

そんなイメージの樹海。

でも心配はご無用で、ガイドさんが付いて案内してくれるツアーなのです!

今回のツアーは樹海の南側の樹海の端、大室山(千円札にも描かれている山)を目指します。

まずは青木ヶ原樹海の説明をしてくれました。

初めて知ったのは、富士山の裾野に広がる森全てを樹海と呼ぶわけじゃなくて、富士山の噴火で溶岩が流れ出した場所に出来た森で、富士山の北西の、山手線一周くらいの広さの部分が青木ヶ原樹海なんだそうです。


樹海には土が堆積していないため木は根を縦に張る事が出来ず、横に這うように、岩盤にしがみつくように根を張ります。

そのためある程度の高さになると倒れてしまうため、だいたいどれも同じ高さになり、それが上から見ると海のように見えるので「樹海」と呼ばれるようになったそうです。

そしてコンパスが狂う、というのは、実際はそこまで狂う事はなくて、自衛隊のサバイバル訓練で樹海に入ったら隊員もコンパスを使って目的地を目指すらしいです。

でも実際磁鉄鉱の岩の上でコンパスがくるくると回ってしまうのもガイドさんが見せてくれました!

まずはじめに目指したのは「コウモリ穴」。
ここまでは車で連れて行ってくれます。


ヘルメットとライトを装着すると雰囲気がアップします!


そしていざ、入穴!

マグマが流れて、その外側が固まって、真ん中の部分は流れてしまうのでホースのようになり、洞窟ができるそうです。

樹海の岩は玄武岩といって、マグマがシェイクされて気泡が沢山開いているのでスポンジのようになっています。
なのでそこを通る水はきれいにろ過されて、富士山の美味しい天然水ができるそうです。

「コウモリ穴」をあとにし、車でまたまた移動。

ここからは徒歩で本格的に樹海散策です!



ほう(マグノリア)の葉っぱ。
殺菌作用があるので古くから食品を包んだりするのに使われるそうです。


毒つる茸。英語名「破壊の天使」(Destroying Angel) 。
1本食べるだけで肝臓や腎臓がヤラれ、死に至る猛毒を持っているそうです。

こんな感じで、歩く先々でガイドの方が色々説明してくれます!




樹海はコケが本当に美しい!
土が無いのでコケが水分を蓄えて木々を潤しているそうです。

色んな種類のコケがあって、これはまるで犬の毛のような肌触りのコケです。


樹海ではいたるところにこうして木が倒れています。
根が縦に張れないので強い風が吹くと弱った木は倒れてしまいます。
でもそれが菌類によって分解されたり、新しい木の栄養になって循環しています。


まるで珊瑚のようなキノコ。
一説によると珊瑚とキノコは祖先が一緒だとか。。。

他にも書ききれないくらい沢山の種類のキノコや植物の説明をしてくれました。



そうこうしているうちに第二の目的地『本栖氷穴』に到着。



岩から染み出す水滴を味見しました。
富士の天然水、一番搾りです!

ライトを消すと全くの闇!

出口の光が眩しい!


いやぁ、膝にキますwww


『本栖風穴』は崩落していて立ち入り禁止になってしまっていました。


そして樹海の端っこ、大室山の裾野に到着。
なぜここが樹海の端っこかというと、富士山から流れ出た溶岩は大室山の上までは流れていないからです。
ここからは大室山の尾根伝いに進み、最後の目的地『富士風穴』を目指します。

が、ここで一旦休憩し、お昼をいただきます。


さて、ラストスパートです!

桂。甘い匂いがします。


ブナ。
どちらも樹齢400年ほど。
神々しい!

そして最終目的地『富士風穴』に到着!

この洞窟、2年ほど前NHKの「ブラタモリ」でタモリさんが訪れた洞窟なんです!

中は0度だという事でウインドブレーカーを着て入ります。

2mほど下に降りただけで急激に気温が下がりました!


足元は滑りやすいし真っ暗だし、さぞタモリさんも大変だったろうと思いますが、事前にNHKのスタッフが照明を設置していたので、タモリさんが到着した時には表のように明るかったみたいで、タモリさんはサングラスをしたまま風穴に入られたので、おそらく富士風穴にサングラスで入った初めての人物だろう、とガイドの人は言ってましたw


ここでは明治時代ごろまで、ある物が貯蔵されていた場所だったのですが、その「ある物」とは?
と、ガイドさんがクイズを出してきましたが、実は僕はブラタモリを見ていたので知っていましたw

答えは「蚕」です。

寒い場所に蚕を保管しておき、通常年に一度繭が取れるところ、年に4回取れるようにしていたらしいです。

さて、タモリさんはここまででしたが、僕らはさらに奥まで行く事に!


下は氷が張っていて滑るためザイルを使って降りていきます!


氷の床。
冬から5月くらいまでは氷の柱(ツララの逆バージョン)が床から生えるそうですが、温暖化の影響で、徐々に少なくなっているそうです。

ここでもライトの光を全て消して、真っ暗闇を味わいます。
水の落ちる音、流れる音がステレオで聞こえてきます。

滞在時間15分程度でしたが、流石に気温0度。凍えました!!


という事で、地上に戻ってきました!
暖かい!!

という事で、ガイドさんの話は面白いし、非日常を味わえる、最高に楽しいツアーでした!!

あっという間に東京に着いて、さっきまで樹海にいたのが信じられない感覚でした!
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