【玉藻公園写真コンテスト】
募集テーマ:「現在・過去・未来」~日本の美とやすらぎ~
(部門)自由部門・変遷部門・天守閣部門
(期間)平成21年1月1日~8月31日(必着)
(審査員)写真家 浅井愼平氏
応募者数115名(自由部門96名、変遷部門19名)応募総数271点(自由部門235点、変遷部門36点)のうち、最優秀賞1点・優秀賞4点・入選20点の入賞作品25点が選ばれ、9月19日(土)~27日(日)まで披雲閣「蘇鉄の間」で入賞作品展が行われました。このページでは最優秀賞1点、優秀賞4点を浅井愼平氏の講評とあわせてご紹介します。
【審査風景】
浅井愼平氏の全体評
それぞれの玉藻への記憶と思いが集まってきた作品群から読み取れ深い感慨を持ちました。応募者にとってある意味では身近すぎて表現が難しかったような感じもありましたが、結果は見事に落着きました。入選の皆様おめでとうございます。残念ながら入選できなかった作品が出ましたがけっして悪かったわけではありません。コンクールの常なのでこれからも頑張って下さい。ありがとうございました。
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【展示の様子】披雲閣「蘇鉄の間」※テーブルクロスは保多織です!
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最優秀賞「静寂の刻」 森田 裕さん
【浅井愼平氏講評】
組写真にすることでイメージがふくらみました。
訪れたことのない人にも時の推移、佇まい、空気感が届く作品でした。
<管理事務所からひと言>
(左上)高松城大手の桝形にある埋門です。蝉の脱殻は玉藻公園クイズラリーの問題にもなりました。
(右上)披雲閣の玄関から前庭を見たところ、中心にあるのは園内散策用の番傘です。
(左下)披雲閣に使われている波打つガラスは、ゆらぎ感が特徴です。
(右下)月見櫓から、披雲閣に向かって撮影、月見櫓は毎日曜日午前9時~午後3時まで公開しています。
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自由部門 優秀賞「空襲の痕跡」杉原 令子さん
【浅井愼平氏講評】
タイトルの通り、正面から対象を見据えて見事でした。
陽の光りや新緑の美しさが目に残りました。
<管理事務所からひと言>
桜御門跡の石垣を撮影したものです。市内に残る数少ない空襲の痕跡、上部のアキニレの樹も空襲後に育ったもの、永遠に残したい風景です。
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自由部門 優秀賞「瀬戸はまどろみ」 藤本 圭子さん
【浅井愼平氏講評】
映像詩としてこころに沁みました。
作者の内部をくぐり抜けた情景です。
<管理事務所からひと言>
披雲閣の内部を撮影した4枚組み、お盆特別公開の日に撮影したそうです。
(左上)披雲閣玄関の中庭を窓越しに撮影。
(右上)大書院の北側廊下。
(左下)波の間の廊下。
(右下)波の間の階段。
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変遷部門 優秀賞「対面」高城 進さん
【浅井愼平氏講評】
力強い造形と強コントラストが印象に残りました。
水面の揺れも時の流れを感じさせます。
<管理事務所からひと言>
地久櫓南東隅の石垣です。現在、地久櫓石垣は解体されていて「ことでん」の軌道に変化が無い限り、修復が出来ない状況にあります。ことでんのJR高松駅乗り入れの時期が気になります。
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変遷部門 優秀賞「幼い日の玉藻公園」山田 巌さん
【浅井愼平氏講評】
写真に残された過ぎし日が再び目の中に浮かび上がりました。
写真ならではの面白さを感じました。
<管理事務所からひと言>
園内二の丸跡にあった遊技場は昭和31年5月5日、開園1周年を記念してオープンしました。その後、約15年間営業を続けたようです。展示には当時の「のりもの券」も添えました。
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次世代へ、史跡高松城跡の保存・継承の大切さを伝えようと開催された玉藻公園写真コンテストは、入賞作品展をもって全ての行事が終了しました。応援してくださった皆様、コンテストに参加してくださった皆様、ありがとうございました。またどこかでお会いできますように。