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環のTHE ALFEE&高見沢俊彦応援レビュー

魂込めてレビュー中。

新世界-Neo Universe-レビュー

2010-03-26 05:52:45 | レビュー・歌手
THE ALFEEアルバム新世界-Neo Universe-レビュー

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3年4ヶ月ぶりのTHE ALFEEオリジナルアルバム
「新世界-Neo Universe-」(ネオ・ユニヴァースと読みます)。
待たされたけれど、待った甲斐ありの作品。

ここに書くのはあくまで環の捉え方で
こういう風に聴く人もいるということで、
ご自身の感じたことを大事になさってくださると嬉しいです。


曲順に注目。それにも意味があると感じた。
そこに注目して語ろう。

1~3曲目まで題名にNeo Universe PARTⅠ~Ⅲ(ⅡとⅢは副題)と銘打っている。
1曲ごとでもよし。3曲を組曲として聴いてよし。
THE ALFEEのプログレの面が感じられる。
聴き応え十分の重厚さ。

1曲目Neo Universe PARTⅠ。
まさにオープニングにふさわしい。
管楽器の音色と共にまさに新世界への扉が開かれる。
否、自らの手で開くのだ。
安直なバラ色の世界などもう描けない。
不安も後悔ももう知っている。
それでもこの目に映すのは未来だ。
譲れない大切なものを胸に抱えて進む。

2曲目LAST OF EDEN ~Neo Universe PARTⅡ。
対比するように過去や内面が描かれる。
1曲目の勇ましさすら帯びた場景との対。不安、後悔、罪の象徴。
新世界が未知のものであれ、歩もうとしている自分は人間だ。
過ちを犯さざるを得ない者。
未来を手にするために今から始めざるを得ない者。
今は過去という過程を経て至る。
すべての人間に鐘の音が届きますように。

3曲目新世界を越えて~Neo Universe PARTⅢ。
随分と進んだ。あたかもここは新世界のようだ。
はたして新世界は今までの世界と違うのか?
なにも変わらない。
だから、新世界を越えて征(ゆ)くのだ。
自分を変えて、世界を変える。
混沌たるカオスの中で。
自分の中の力を信じて。自分を信じて。

4曲目Zipangu。
Neo Universeシリーズ明けの曲。この曲までが1連になっている。
(各種プロモーションで高見沢さんがこのような主旨のことを仰っている。)

ジパング。
これはヨーロッパにおいて、日本だといわれる島の旧名。
マルコ・ポーロが伝えたものが有名である。
つまり、異文化圏から見た日本である。
THE ALFEE「新世界-Neo Universe-」を聴く層が多く日本に住む方であろう。
この点を併せて、自分を客観視しようと、
もう一度足元を見つめ直してみようという
メッセージが込められているのでは…と思う。


随分と遠くまで旅してきたのに、
出来合いの理想の新世界などなかった。
絶望だ。
けれどいつでも必ず希望の光は見つけられる(Neo Universeシリーズ)。

理想の新世界行きなどと看板の掛かった扉など開けなくていい。偽物だ。
本当のことは、えてして目に見えないものだ。
どんなに足が棒のようでも、もう立てそうになくても
もう一度!
心の扉を開けよう。それが真実だ。

黄金の輝き。それは私たち一人ひとりのことだ。

5曲目この愛を捧げて。
5、8、10と11曲目が09年シングル曲だ
(アルバムでは8はAcoustic Version 10、11はAlbum Mixになっている)。
アルバムに収録されて改めて珠玉の名曲ぞろいだったのだと思った。
重厚な曲と並べても、後の***な曲(後述を読んでね♪)の中にあっても、
凛としてそれぞれが際立つ。


足元をきちんと(比喩的な表現で)地に付けて
想う。
私は一人で生きているのではない。
空間軸でも、時間軸でも。

「祈り続けよう未来の子供達へ
 闘い続けよう愛する人のために」

愛している 君を。
I Love You .
愛している 君たちを。
永遠の愛を、君に誓う。
愛している 人類を。

「永遠の愛」。
これが「たった一つの真実変わらぬ理想」。


6曲目 GET YOUR CHANCE
このアルバムに収録されている曲。
どれもライブで聴いたら壮絶にイケてかっこいいだろうなと思わせるのだが、
このアルバム自体が構造上ライブの模擬体みたいだ。
と、いうのも、
5曲目までがライブ本編、6曲目からアンコールという雰囲気があるからだ。

はいはい。
で、6曲目 GET YOUR CHANCE。
ノリノリの王道ロックンロールです。

がらっと雰囲気が変わる。
アルバム・クリエーターだからか、トラベリングバンドだからか?
理由なんかどうでもいいや。
うまいよねー。こういう創り。

でも10年大阪国際マラソンで一部聴いた時にはあまりの王道ぶりに笑い吹きましたが、
歌詞を吟味しつつ聴いたらつーっと涙したのは内緒。
今の現実を生きていくってこうだよねって思った。

はあー。早くライブでシャウトしてぇ。

7曲目初恋の嵐 ~Love Hurricane
他の方のレビューをいくつか拝見させて頂きましたが、
「可愛い曲」という感想が多く見受けられました。
そのとおりっ。確かに可愛い。
(歌詞カードには顔文字・絵文字(ハート含む♪)付きだし♪
さあ、ダウンローダーども悔しがれ ←蹴死鳥葬)

でも環ですからねー。同じ事書くだけならつまらないかなーっと。
性根ひねてますから♪

THE ALFEEさん、実は初恋のことなんか想って歌っていないんじゃないの?!
55歳のお三方、初恋なんて昔々~のことだろうし☆
初恋のまるで嵐のような心の高鳴りを借りて
今でも同じような情熱をもっているぜ
まるで恋するように
ライブに歌に燃えているぜ
・・・じゃないかなあ。

よく言葉の分らない洋楽を聴くように
言葉を音みたいに聴いて頂けると、環の書いたこと通じやすいと思います。
考えるな!感じろ!みたいな、ね。

(でも絵本をめくるようなお話仕立て。やっぱり歌詞も気になってしまう。
このバランス感覚さすがです。)

あと、ビュン×3、キュン×3、ビート×3とかバン×3。
環は高見沢さんソロのヤッターマンの歌を想像してしまう。
ソロであそこまで振り切れたこと経験した後だから、
THE ALFEEで“余裕・のりしろを残して全力で創れた”のではないかと思う。
(決して手を抜くことではないよ。逆。)
もしそうだとしてTHE ALFEEでやってることの方が高度。
概して良い作品が出来たりする。

「ソロはアルフィーのためだから。」
高見沢さん、仰っていました。
(後輩達のためにもなっているのはご承知のとおり。*1)
はっきりと「ここがソロから影響を受けたところです」なんて言えるものではないです。
でも自らを高めることに貪欲で、
それはアルフィーのためで、
いかんなく自らを発揮する。

こういうことをやっていることに、
アルフィーの信頼関係が垣間見えるようで嬉しく思う。

8曲目 風の詩(Acoustic Version)。
09秋ライブでアコースティックバージョンを聴いた。
鳥肌がたった。
そして何かの映像で観たまだ高見沢さんがエレキを持つ前の
アコギ2本で歌うアルフィーが重なった。
映像の中で幸ちゃんはまるで高見沢さんを見守るようだった。
そして目の前の坂崎さんはその時とは違う。
高見沢さんの様子を解っていらっしゃるのだろうけれど
傍目から見えるようには高見沢さんに視線を送らない。
そんな中で高見沢さんはこんな表現が合っているか分らないけれども
エレキを弾くようにアコギをかき鳴らす。

その時のTHE ALFEEの姿と音だ。
そしてアルバムに収録されて思う。
今のTHE ALFEEの音だ。

秋ライブもこのアルバムでも
使用ギターはマーチンD-45が2本。
名器中の名器。
こんなギターの音色を届けてくれてありがとうと思う。
同時に
ギターは人となりで音が違うと教えてくれたのもTHE ALFEEだ。
高見沢さんソロツアー他でギタリストを務めて下さったkoji(ALvino ex La'cryma Christi)*2の
「ギターは気持ちをよく伝える、伝えすぎる楽器」という言葉にも会えた。
ありがとう。

英語で今はpresent。プレゼント…。

9曲目リバプールから遠く離れて
この曲のレビューを書いているので、そちらをどうぞ参考に♪
10/03/22リバプールから遠く離れて<新世界-Neo Universe-レビュー
http://blog.goo.ne.jp/tamaki_review/e/6cacc3e6ce2f0caeae842a3cb1a18238

10曲目夜明けを求めて(Album Mix)
11曲目桜の実の熟する時(Album Mix)

桜の実の熟する時シングル発売が09/05/13(水)。
夜明けを求めてシングル発売が09/10/07(水)。
高見沢俊彦が優れたアーティストでも
彼は予言者ではない。
10/03/10(水)発売の(当初09年内発売の話もあったが)
アルバム作品群全体を、彼しか分らないが、設定できていただろうか?

それでもそれぞれが際立つ楽曲でありながら
一つのアルバムとして軸がぶれないのは
どれもが「今」のTHE ALFEEだからだ。


ラストを飾る2曲のラブバラード。
新世界を求めた冒険の結末としては
僕とあなたまたは君の、近視的情景と感じるかもしれない。

それは違う。

#10切り裂くようなエレキが示すように。
切々と誓いを歌うように。
#11ひたすらにやさしい声に包まれていて、
真のやさしさは強さであるように。

私と貴方の間で理想が生まれる。
人の強い意志で理想が理想になり得る。

人間として尊きもの。
それは身近なところにある。
それは理想を育てる苗床になる。
希望、勇気、自分を信じること、他人を信じること、人類を信じること。

新世界への鍵。
最も強いメッセージ。







愛に還(かえ)ろう。
永遠の 愛に。

2010/03/10(水)THE ALFEEアルバム「新世界-Neo Universe-」
#1.Neo Universe PARTⅠ
#2.LAST OF EDEN ~Neo Universe PARTⅡ
#3.新世界を越えて ~Neo Universe PARTⅢ
#4.Zipangu
#5.この愛を捧げて
#6. GET YOUR CHANCE
#7. 初恋の嵐 ~Love Hurricane
#8. 風の詩(Acoustic Version)
#9. リバプールから遠く離れて
#10. 夜明けを求めて(Album Mix)
#11. 桜の実の熟する時(Album Mix)
©2005 Project Ⅲ/Eightdays Co.Ltd.All right reserved.

「ヤッターマンの歌」作詞:若林一郎 補作詞/作曲:山本正之 編曲/歌:高見沢俊彦
2009/08/12(水)高見沢俊彦ソロシングル「VAMPIRE~誘惑のBlood~」C/W曲。
©2005 Project Ⅲ/Eightdays Co.Ltd.All right reserved.

「ヤッターマン」Copyright 2008 Tatsunoko Pro.YTV All right reserved

*1と*2
高見沢さんソロツアー他ではkoji(ALvino ex La'cryma Christi)氏と共に
ルーク篁(CANTA ex 聖飢魔II)氏、Anchang(SEX MACHINEGUNS)氏が
ギタリストを務めて下さいました。
環が知る限りでは、2009/10/25(日)V-ROCK FESTIVAL 09に大層思い入れがあるご様子とか
ロックばん(TBSラジオとポットキャスト)で後輩バンドをゲストに迎えたとき
とても楽しそうだったり、事前に高見沢さんはゲストの作品を拝聴しているなど伺っています。
出来るならアドバイスも…と考えていらっしゃるようです。
高見沢俊彦のロックばん
http://www.tbs.co.jp/radio/rockban/
ロックばん外伝Takamiy’s Voice
http://www.tbsradio.jp/takamizawa/


(作者注)
3曲目新世界を越えて ~Neo Universe PARTⅢにおいて
歌詞「迷えるカオスを越えて」を受けて
「混沌たるカオスの中で。」という表現をしました。
しかし環は世界をカオスとは捉えていません。
レビューであるというこの文章の性質上、このように表記しました。

2010/03/24(水)22:36 初稿
2010/03/26(金)UP



ぜひホームページ ALFEE.COM THE ALFEE OFFICIAL SITE もご覧下さい。


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