シフト制の仕事をするようになり
曜日が、ずいぶん遠くなった
だって、どの曜日でも
明日、仕事だったり
或いは、休みだったりする
何曜日だろうが、変わらない
でも、昔は違ったよな
それぞれの曜日には
それぞれの思いがあった
例えば、火曜日なら
まだ、先が長い
土曜日は、遥か彼方
金曜日も、遠いしね
仕事に、のめり込むしかない
おまえには、珍しく
それしかなくて
やるしかないからか
おまえは、学校時代は
ぼうっとしていたけど
おとなになったら
少しは、必死に生きていたから
水曜日になると
二日こなしたぞ
後、三日だな
木曜日になれば
なんだもう、明日は花金だな
さあ、頑張ろう
そして、金曜日
この一日さえ、乗り越えれば
解放される
身もこころも、解放
いや、仕事が終わればだけど
花金で、そこから解放
同僚と盛り上がって
飲んだくれた、真夜中
帰りの電車、深く座る
深く、深くため息
囚われていた気持ちは
深いため息の中
ゆっくりと溶けていた…
土曜日は、まだ明日も休み
とことん、解き放たれている
日曜日は、もちろん日曜日
でも、なんだか
朝には、少し気になる
月曜日のことが
日曜日には、翌日には
日曜日はなくて、月曜日
そんな風に、どんより
午前より、午後
そして、夕食後
あゝ、終わっちゃったよ
色々、終わったな
どんよりは
どんどん重くなる
寝たくない位
起きると月曜日だから
そうして、仕方がない
月曜日は、始まる
朝の目覚めは
一瞬で、重苦しい
あゝ、まるまる一週間
どんより、灰色
重くなる気持ち、闇落ち
でも、引きずり上げる
叩き起こす
乗った電車は、やがて満員
みんな同じだな
どんよりとして
でも、ぴりぴりとした緊張
重さを必死に引きずるうちには
青ざめた気持ちは
そのままに、らんらん
あの緊張と覚醒
今はないな
月曜日は
今は、まったくない…
