おまえは
ほんとっ
臆病だったよな
死ぬのが、怖くて
子どもの頃
熱ばっかり、出して
潜っていた、布団
頭まで、被って
でも、きっと
震えていたのかな
おまえは
こんなに
身体が、弱くてさ
きっと、長生き
出来ないなって
それは、怖いけど
そうでもない
死ぬ時って
痛そうだな、とか
苦しそうだな、とか
そんなことは
思いも、しなかったな
そんなこと、じゃなかった
そうして、思っている
そのおまえ
おまえが、なくなる
底なしの闇、虚無
怖い、じゃないな
思いつかなかった
思いつけなかった
おまえが
そう、思っている
そのおまえが
いなくなる
いや、そんなんじゃない
もっとだ
取り返しが、つかない
おまえは、終わっていて
ないもので
あった、かどうかも
分からない
それ程
おまえが、ない
ただ、ない
そのこと
そう、思うこと
何度も、止めようとして
寝返りを打ち
その寝返りを
打ち返して
何とか
その思いを
振り解こうとして
際限なく
寝返りを、打ち続ける
おまえが、ない
その凍りつく恐怖は
暑苦しい懊悩
果てしなく
繰り返されて行く
思い、つかない
思い、つけない
繰り返された…
あの頃
子どもだった
大人になり
そんな、暇じゃない
やがて
そんな思いなど
抱くことは
すっかりなくなり
そして…
きっと、ずいぶん
近くなったんだよな
とも、思わない
ほんとっ
臆病だったよな
死ぬのが、怖くて
子どもの頃
熱ばっかり、出して
潜っていた、布団
頭まで、被って
でも、きっと
震えていたのかな
おまえは
こんなに
身体が、弱くてさ
きっと、長生き
出来ないなって
それは、怖いけど
そうでもない
死ぬ時って
痛そうだな、とか
苦しそうだな、とか
そんなことは
思いも、しなかったな
そんなこと、じゃなかった
そうして、思っている
そのおまえ
おまえが、なくなる
底なしの闇、虚無
怖い、じゃないな
思いつかなかった
思いつけなかった
おまえが
そう、思っている
そのおまえが
いなくなる
いや、そんなんじゃない
もっとだ
取り返しが、つかない
おまえは、終わっていて
ないもので
あった、かどうかも
分からない
それ程
おまえが、ない
ただ、ない
そのこと
そう、思うこと
何度も、止めようとして
寝返りを打ち
その寝返りを
打ち返して
何とか
その思いを
振り解こうとして
際限なく
寝返りを、打ち続ける
おまえが、ない
その凍りつく恐怖は
暑苦しい懊悩
果てしなく
繰り返されて行く
思い、つかない
思い、つけない
繰り返された…
あの頃
子どもだった
大人になり
そんな、暇じゃない
やがて
そんな思いなど
抱くことは
すっかりなくなり
そして…
きっと、ずいぶん
近くなったんだよな
とも、思わない
思うことさえ、ない
間近だろうに…
間近だろうに…