不老不死を
夢見たことも、あったと思う
何故か、と言えば
おまえが、無くなる
おまえが、消える
このおまえと言う意識
これが,無くなることが
底なしの恐怖だったから
おまえは、後の世界など
想像すらしない
信じる、信じないじゃない
おまえには、なかった
ただ、後の世界にも
おまえのいない世界として
思いは、跳んだ
ただ、この飛んだ後
どこに、降りるのか
それが、分からない
おまえが、いないからね
何にもないこと
この意識が、消えて
何にもないこと
それが,想像がつかない
考え始めると
恐怖は,おまえを灼く
灼かれているのは
おまえの背中
こころの背中
手の届かない場所に
灼ける痛み
お腹にも響く
言いようもなく、耐え難い
ああ、やたやだっ
胸が、締め付けられる
そんな時だな
当然行き着く
消えたくないな
不死だったらいいな
不老不死だったら
もっと良いなって
でも,その先も考える
ずぅっと、生きっぱなし❓
終わりがない❓
不死だけじゃない
不老だとしても
このままで、ずっと生きる⁉️
毎日、毎日
ただ続いて、終わりがない
気が遠くなった
究極の恐怖
終わりがあるより
消えることがあるより
もっと、底なし
気が、果てそうになった
やっぱり、終わりはないとね
終わりがあること
消えることだけど
救いなのかも知れない
そうして、いつからか
消えることとか
消えなかったら、とか
考えないようになった…
消えること
終わること
それは、間違いない
救い
もちろん、その時迄は
救われる迄は
おまえは
おまえ自身を
守り抜くけどね…