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日記、日々の想い 

おかあさんとちび、まったりなおんな同士



しろを挟んで、対峙していた
おかあさんとちび
いや、さすがに
ひとといぬ、だからね
対等じゃない
おかあさんは
しろの下座に
ちびを置こうと
叱り続けていたんだけど
反発するちびが
陰に回って
しろを、いじめ続けていた
ただ、おかあさんとちびは
お互いがお互い
気弱なしろを
支配しようと
していたんだと思う
おかあさんは
なんでも、言う事を聞く
お利口なしろちゃん
あの役に立たない
人の言う事は
一切聞かない
出来の悪い男ども
夫や、息子たちとは違う
ちびは、ちびで
いぬには、群れがあって
当然、あたしが上で
あのしろいのは
ただのあたしの座布団よ
おばさんは、うるさいのよ
きっと、そんな感じ
おかあさんと、ちびは
お互い、そんなつもり
だったんだとは、思う
でも、その実は
我が家の女性陣
おかあさんと、ちびは
しろがいないと
何となく、いられない
依存していたんだと思う
おかあさんは
しろを、ちびちゃんから
守ることで
満たされない母性本能を
満たしていた
だから、しろを失うと
分かってからは
とにかく、悲しそうに
していたんだ
ちびちゃんは、と言えば
群れの動物の
いぬとしての本能で
自分より気弱な
しろに、あれこれ
威張って、指図して
本能の欲望を
満たしていたんだ
だから、しろが
庭から、いなくなると
吠えなくなってしまった
だから、本当は
外敵に、吠えてたんじゃなくて
群れのリーダーとして
しろに、吠えていたんだ
だから、その相手が
いなくなってしまったんだ
この状況が、なんだか
実家の、母と義姉の
兄との関係と似てるな、と
母と義姉は
兄には、優しくはなかった
でも、自分の存在の
依存先としては
必要としていたんだと思う
ところが、突然
立場と、理由は違っても
母と義姉は
依存していた兄を
同時に、失ってしまった
だから、対立感情を
残したままに
お互いの義母と嫁
その存在意義を
守る為にね
喧嘩別れで、すっきりで
いいんじゃないの、と
思ったんだけど…
それで、同じように
おかあさんと、ちびも
しろを、同時に
失ってしまったんだ
その依存する相手を
その一人と、一匹が
ちょうど良く
共依存することで
それぞれの喪失感を
同時に、埋め合わせることが
きっと、出来たんだ
そうしたら、暇さえあれば
いつも、くっついている
おかあさんと、ちびは
新しい関係に
なったのだと、思った
             fin
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