少しは…気にしてないか
また、おんなじことを
そう、思われるだろう、と
自覚は、ある
気にしてない
気には、病んでいない
そう言う事かな
仕方が、ない
いっぱい、嬉しい事とか
いっぱい、楽しい事とか
あったよな、とは思う
いや、いっぱい、いっぱい
怒り、憎しみ
いっぱい、いっぱい
悲しみ、哀しみ、諦め
いつも、へ巡っていたのに
だんだん、消えた
どんどん、消えて
まっさらには…
…ならない
こびりついている
去年、この日は初秋
今年は、終わらない夏
やっと終わって秋
そして、その向こうは
晩秋か、いや初冬だな
みかんがある
掘り炬燵、食卓の上
ばあちゃんは
仏壇の中
ちっちゃい写真
とうさんも、仏壇の中
大きな写真
でも、仏壇の上には
大きな大きな
お葬式の時の,とうさんの遺影
かあさんの気持ち
かあさんは、買い物か
にいさん、ねえさんは
帰って来るのは、夜
でも、季節は深い
もう、日暮れていて
戸締り、蛍光灯
6畳間に、20W2本
暖かくて、少しぼんやり
こたつに潜っていたおまえ
起き上がってみる
竹籠に積まれたみかん
この時期のみかんは
結構、酸っぱい
でも、何にもない
ひとつ手に取る
剥き始める
あっ❗️ささくれっ‼️
うっかりだよ
もう、遅い
沁みる
沁みるんだよな
そんな詩を書いた記憶
みかん、ささくれ
まだ、沁みたまんま…