お金が無いのは
言い訳はない
でも、貧しさが
活力になっていた
そんな時代はあった
昭和20年代は、知らない
ただ、昭和30年代は
そこそこ、食えた時代
ただ、考えてみれば
犯罪も、ずっと多かったし
今よりは、遥かに不便だったし
貧しくもあった
ある意味、少子化は
もう、始まっていたのだろう
ただ、それでも
今より、ずっと子沢山
明るかったと思う
力道山のプロレス中継に
最初にテレビを買った
隣りの大工さんの家に
近所中が集まって
一緒に観戦した
下町でもない
人情の薄い
郊外の新興住宅地
今や、高齢者引きこもり
そんなおまえでも
おとなたちの前の
特等席で
わいわいがやがや
観戦していた記憶
少なくとも
その時代には
潜在していた
核家族化も
少子化も
問題ではなかった
高度成長
あらゆる全てが
成長するのが当たり前
そんな時代だった
だから、昔が良かった
そうは言わない
スマホなど想像も出来ない
白黒テレビの時代
でも社会は
荒れていても
ただ、明るかった
今よりは…明るかった
最近、考える
少子化対策とか
社会保障の充実とか
確かに、否定はしない
でも、今更だな
高齢者は引きこもり
そんなおまえは
まったく、貰えないか
ただ、役立たずだから
それでも、良い
でなければ、貰う一方か
貰っても、社会貢献
出来る体力もない
だから、今更だ
今、貰っている給付が
ある程度で、守られたら
それで良い
もちろん、腹切りなどしないし
小狡く、権利は
行使し続けるよ
その為に
僅かでも、汗水垂らした
正直、次世代に
と、言っても
あんまりないな
今の現役世代が
羨ましいとも
可哀想とも
何とも、思わない
ただ、一つ感じるのは
活力はない
無かったおまえには
向いている時代
どんな活力かと言えば
例えば、子作り
昔なら
何の保証も要らない
子どもが、出来たら
働く、子育てする
考えている暇はない
そんな余裕はない
おまえより、年上世代
例えば、かあさんは
兄妹は8人
但し、3才以上に育ったのは
伯父さんとかあさんだけ
どんどん産まないと
子どもは残らない
でも、みんな丈夫なら
とても食えないから
小卒で働きに出る
その前からも働く
それもある
そうして、家族
社会保障が無いから
少子化なのは
半分、嘘
いくら、補償が充実しても