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『らき☆すた』の監督交代の件に関して

2007-05-01 16:10:32 | 業界話(^o^)

どもども

今回はこの件↓
http://www.kyotoanimation.co.jp/info.html
『「らき☆すた」監督の山本寛は、監督において、
まだ、その域に達していないと弊社は判断し、交代いたしました。
放送第5話から新監督武本康弘のもとスタッフ一丸となって作品制作をしていきます。
引き続きよろしくお願いいたします。』
についてコメントしたいと思っています。

この出来事は、
ガイナックスの件もショックでしたが、
こちらも相当ショックがありました。

2chとかでは、
 1,やりすぎて元ネタから苦情が
 2.やりすぎて原作者とケンカ
 3.以前の批評(というか罵倒)にけちをつけられる前に予防
 4.単純に監督(演出だけじゃなく、スケジュール調整や人員割り振りなどの面)がこなせなかった
 5.京アニ内部の権力闘争
 6.完全なネタ
など、憶測が飛び交っています。

最初に結論から言いますと、
私は、元ネタからの苦情が原因だったと予想します。
次回にそのまますぎるパロディーネタが消えていたら、
間違いなくそう判断できます。
(角川書店関係のネタ、京アニ関係ネタは続けてやるかもしれませんが…)
もし、次回そのまますぎるパロディーネタがそのまま続けられているとしたら、
逆に元ネタからの苦情が原因ではないと言えます。
(次回は脚本賀東招二さんの回なので、
 フルメタネタだけはでてきそうな気はします…)

京アニの公表した文章は、
山本監督に対しての懲罰的な意味合いが強いです。
監督が交代するのは過去にありましたが、
4話という早い形で交代したというのは、
あまりに早すぎます。(普通は少なくとも1クールはやります)
懲罰的な意味合いがあるとして、
予想するならば、監督が自身の会社に対して、
何かしらの損害を与え、それに対しての処分だったのではないかとも考えられます。

そういうわけで、京都アニメーションは、
『らき☆すた』の制作によって法令遵守を怠ってしまったのでは、
ということを予想として考えてみました。

山本監督は、その演出によって、
パロディー、オマージュを逸脱しすぎ、
元ネタの権利者の逆鱗に触れ、
結果、著作権違反をしたことになってしまった可能性があります。
そして、クレームが入り、
京アニ側の対応として、
そういう演出を主導した監督を、
法令遵守をしなかったと判断し、
降板という処分をしたのではないでしょうか?
(会社、経済的な観点から見て、
 他社の資産、技術を無断使用し利益を上げようとした…
 ともいえなくもありません)

ただ、原作自体がパロディー性の強い作品ですし、
パロディー演出をせざるえなかったというのはあります。
また、ハルヒやKanonなどでたまに出てきた、
パロディー、オマージュ的な演出を繰り返したせいで、
感覚が麻痺した可能性もあります。
結果、放送するまで「これはまずいのではないか…」
といった意見を発言しにくい雰囲気が、
スタジオ内でできていたかもしれません。

原作『らき☆すた』のパロディーネタは許されて、
アニメ版『らき☆すた』はなぜ許されないのか?という意見もあると思います。
原作はそのまま過ぎるパロディーネタは思ったより少ないというのはあります。
そして何よりも出版物以上にテレビ放送というのは、
公共性が強いメディアといわれています。
(これはテレ東の岩田圭介アニメ事業部長が言っていました。
 ポケモン事件以降、今まで以上に放送法に準拠した
 番組制作をしなければならないと気を付けているようです)
公共の放送をしなければならない義務として、
放送法という法律でもいろいろと厳しく定められています。
そういった意味で、出版物以上に、
法律違反が厳しく対応されることが多いようです。
2chではグレンガランの件に影響して…
といったことを言われていますが、
むしろそれ以上に『あるある大事典』の騒動で、
テレビ放送のコンプラが厳しくなったのが一番影響したのでは、
とも思います。

著作権違反をしない形の演出方法は、
たくさんあったと思います。
例えば『げんしけん』では、
くじアンという作品を架空に作り、
みんながその作品にはまっているといった演出をしていました。
また、パロディーネタがあったとしても、
版権元の許可をしっかり取ったり、(京アニはまちまちだったと思います)
版権元を逆撫でしないような配慮はしていたように思います。
京アニはその対応に関して、
(版権もとに対して少なくとも敬意にかけていたなど)
足らないところがあったのかもしれません。

もし、らき☆すたの監督降板がパロディーネタもとのクレームが原因というのが事実だった場合、
現在は映像の差し替えなどで京アニスタジオ内がものすごく忙しい状態になっている可能性があります。


少し話が逸れるのですが、
ガイナックスの件は、
mixiで暴言を書いてしまったためなどで、
処分したというのがありますが、
そういったことによって会社内の心情情報を漏らした、
(守秘義務違反やユーザーに対して不快な思いを与えてしまい、
 会社に損害を与えたという点も含めて)
結果、法律的な違反をしたことになり処分されたともいえなくもありません。



ともかく、
アニメーション業界全体が失速しないようにだけは祈るのみです
京アニもガイナックスも非常に良作で真摯な作品を作り続ければ、
不穏な空気も吹き飛ばせるでしょう
私はこれからも京アニ、ガイナックス共々、
良い形になれるとますます期待し続けます

ではでは


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5 コメント

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Unknown (雪猫)
2007-05-02 01:58:30
いやはや、中身の濃い考察ありがとうございます。
確かに4話のパロディは凄まじかったですからね。。。
ガイナックスの件は特に複雑だとは思いませんが、京アニは表向きの理由しか出ていませんから、かなり余波を生みそうな気がします。 
原作は確かにパロディ多いですからね。そこにきてヤマカンの演出魂に火がついたという所でしょうか。
私としてはOPの前の「いくでガンス」ってやつが一番マズイ様な気がします。原作と台詞もタイミングもほぼ一緒ですよね??
でもパロディって言ってもハルヒとか、ふもっふとか、kanonはかなりかなり大丈夫なんですよね??
製作京アニだから。
そう言う訳ではないんですか???
ガイナックスの件については、やっぱりどんな形であっても評価するのは受け手側ですからね。自分の価値観をぶつけるのは簡単ですが、受け手側の気持ちを無視したらただの自己中だと思います。与えられる側の気持ちも汲み取り、尚且つ自分を表現するのがプロのエンターテイナーじゃないかと。  ムズ。
しかし本当に心配です。業界に少なからず影響はでてくるでしょうね。 
ハルヒ二期は大丈夫なんだろうか・・・・・
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Unknown (通りすがり)
2007-05-02 10:39:36
アフレコ前に色まで付いてるような会社が今の今まで状況を放っておくとは到底考えられませんし、素直にネタなんじゃない?と思ってしまいますが・・・・
返信する
権利関係か権利能力か (通りすがり)
2007-05-02 13:26:54
はじめまして

著作権絡みの考察素晴らしいです。

差し止め請求があって、それと同時に責任者の処罰は固い判断だと推測できます。
山本寛さんは優れた映像作家ではありますが、弁護士ではありませんので、パロディによるクレーム認識が甘かったと考えられます。
従って、5話以降の演出の変化、具体的に言えば他の権利者によるパロディの根絶が起こったら、権利者によるクレーム説が有力となるでしょうね。

逆に方針が変わらなかったら、それは監督の管理能力問題が有力説となるでしょう。

権利関係説確定なら、ご推察の通り、これ以降の2次創作に与える影響が大です。
良く出来た作品ですし、出来ればこのペースで行ってほしかったのですが…
返信する
追伸 (通りすがり)
2007-05-02 13:57:31
第四話終了後の発表ということで気付いたのですが…

仮に第一話終了直後に著作権侵害訴訟が提起されたとすると、裁判所から副本の送達があって、第一回口頭弁論が一月後とすると、四話終了後=約一月と、時期的に合うのですね。
それまでは猶予期間としてストックした話を流していたが五話以降は流石に法的リスクが大きいと… もちろんその時期は京アニも和解を模倣してると思います。それで最終的に監督降板をOHPに告知した時点で和解締結。監督は切腹ということで京アニは表面上の事態の収拾を図る…

まあ、妄想ですので信用しないで下さい。
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たくさんのコメントありがとうございますm(_ _)m (管理人しゃにむに)
2007-05-02 16:34:25
雪猫様、通りすがり様、通りすがり様

どもども
たくさんのコメントありがとうございます
京アニの公表した文章を、
懲罰的な意味合いと捉えて考えたものなので、
私の予想が間違っている可能性もあります

不謹慎ながら他に考えたのは、
作品とは関係なしで、
会社のお金を私的に使い込んだとか、
飲酒運転で事故を起こしたなど、
そういう不祥事も考えていました。
(可能性は低いですけど…)

京アニやDoスタッフの日記を見る限りは、
混乱があったような形は感じられません…
(4月30日にスタッフ90人でミュージカルを観に行った
 とか書いてあります)

ともかく、次回の変化をみてみないと、
わからない状態ではあると思います。

らき☆すたが極端にクオリティーダウンしないように、
祈るのみです

ではでは
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