よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

ばね指

2016-04-25 16:45:03 | 日記・エッセイ・コラム

症状が顕著になってきたのは2月半ばくらいだったろうか。

右手の中指,薬指,小指の三本。

指が曲がったまま元に戻らない。

戻そうとしても、指はがっちりと曲がったままで、ピクリとも動かない。

仕方がないので、左手で曲がったままの指を戻す。

すごい勢いでまっすぐになるのだが、その際、曲がっていた指に激痛が走る--。

 

発端は昨年12月の末。

仕事で電動ハンマーを使用した。

それも二日連続で、朝から晩までぶっ続けで。

床を斫る(はつる)その作業、音と振動がすごいうえに、

腕に力が要るため長時間グリップを握っていた右手が痛い。

途中、作業を止めて、なんども右手を閉じたり開いたりして、痛みを和らげていた。

 

右手指に痛みを抱えたまま、仕事を続けた。

山登りした翌日のふくらはぎの痛みとか、

久しぶりにスポーツしたときの、背中や太ももの痛みとか、

咳が続いて腹筋が痛むとか、

よくある筋肉痛のような、そういった類だろう。

そのうち治るやろう・・・。

そんなに深く考えずに、ふだんどおりの生活をし、仕事も続けた。

 

ところが、2月くらいから症状が深刻になる。

指が曲がらない・・・!?

右手がちょうど、あのときに使った電気ハンマーのグリップの太さ、

そのくらいまでしか曲げられない。

きっちり握りこぶしを作ることができないのだ。

ふとしたことで曲がってしまうと、自分の意志で自由に伸ばすことができない。

冒頭にも書いたように、痛みを堪えて左手で無理やり元に戻すしかない。

たまに中指や薬指が曲がったまま気付かないで、

まことちゃんの、"グワシ!"のまま仕事をしていたり。

 

病院でもらった解りやすい ばね指の図解。

 

こうなると、通常の生活にも仕事にも支障をきたしだす。

まず、がっちりと物を握れないため、右手の握力がゼロになる。

当然、力の要る作業で、左手主体になってしまうために能率が落ちる。

ドアノブが回せない。

家の鍵が回せない。

文字をスムーズに書くことができない。

背中が掻けない。

受け取ったお釣りを財布にスムーズに入れられない。

米が砥げない。

シャンプーして頭をワシワシできない。

etc・・・。

 

これはいかん・・・早急に病院で診てもらうべき。

だが、このときちょうど、歯の病気で仕事を休みがちになっていた。

ただでさえ人が足らず、忙しくて、皆思うように休めない現状。

どうにも言いだせなくて、病院に行くのをどんどん先送りにしていた。

そうして4月に入り、いよいよひどくなる。

じっとしていても、ズキズキと痛みを感じだした。

もはや自然に治るとはとても思えない・・・。

自分のその症状を知った上司からすぐにでも病院に行くよう言われる。

 

近所にある整形外科へ-。

診断結果、"ばね指"。

要は手指の腱鞘炎で、その悪化した症状のひとつで"弾発指"とも呼ばれているらしい。

実はこれ、看護師をやっている妹に先月相談していたところ、

妹からもこれに間違いないと言われていた病気。

手指の酷使によって、指に縦に張っている腱が腫れて肥大化し、

その腱が通っている、トンネル状の靭帯性腱鞘を通らなくなり、指が曲がらなくなる。

それでも指を使い続けると、患部が炎症を起こし、痛みが生じだす。

 

悪化すると患部への注射や手術で治療することになる。

 

診察を受けながら、治療法を訊ねると、まずは安静治療だという。

炎症を抑える薬を飲み、酷使している手指を極力使用しないで安静を保ち、

腫れた腱や炎症を起こした腱鞘を治して、元のスムーズな動きに戻すというもの。

半月から一ヶ月はかかるらしく、その間、仕事もできないという・・・。

具体的な作業内容を医者に伝えると、

「そんな仕事を続けていたのでは悪化する一方ですよ。」と言われる。

 

翌日、出社して医者の診断結果を伝えると・・・。

その日のうちに帰らされた。

在社時間・・・30分。

完治するまで来るなと。

過去にも無理を通して仕事を続け、けっきょく体を不自由にしてしまった人が居て、

そうならないためにも、無理を圧して仕事をさせるわけにはいかないというのだ。

というわけで、治療のため休養となった。

病気とはいえ欠勤扱いなので、当然給料は出ない。

連続して4日以上の病気やケガによる無給与欠勤には、

休業給付金の請求ができるそうだが、会社が労災と認めてくれなければ、この請求ができない。

面倒くせえなあ・・・と思いつつ、まずは社長にこの請求を談判しなくてはならない。

ただでさえ、最低水準の安月給。

貯蓄を切り崩したくはない。

正当な理由もあるのだから、いただけるものはいただいておきたい。

 

本日二度目の診察を受ける。

ふだんのズキズキする痛みは引いたものの、依然、指は曲がらないまま。

症状があまり改善されていないとみたのか?

今日は血管注射を一本打たれた。

何ccくらいあったろうか?

けっこう分厚い注射で、ヨーグルト飲料みたいな白い液体を注入された。

 

そして初診のときにもやらされた、リハビリ治療。

ちょっと熱くて電気でも通っているのか?なんだかビリっとする液体の中へ手を突っ込む。

それを5回やらされる。

そうすると、手がロウでコーティングされる。

そのまま10分ほど維持し、10分経つとロウを剥がして電気治療。

手のひらにペタペタと吸盤貼られ、また10分間、ビリビリと微弱な電気を流される。

効いているのかどうか判らないが、これ診察ない日も来て、毎日やったほうがいいのかな?

ごった返したジイさんバアさんに紛れ、そんなことを考える。

 

処方された薬。

 

とりあえずもう一週間様子をみて、改善がなければどうしようかと考える。

手術が手っ取り早いと聞いたのだが、

ネットなどで調べると、患部へのステロイド注射だとか、手術だとかは最終手段らしく、

自分の症状では、まだその段階ではないようだ。

患部に装具を当てて、動きを制御して安静を保つ方法もあるらしい。

ひょっとしたら、ゲームもやっちゃダメで、このパソコンのキーボードすら触っちゃダメなのかもしれない。

とりあえずスマブラなど、激しい動作のアクションゲームはしばらくやらないことにした。

だが、マリオカートでも、やってるときうずくことがあるので、

これも治るまではやめた方がいいのかもしれない。

 

しかし40目前に来て、体のあちこちにガタが来だした・・・。

まあ仕事でなったとはいえ、筋力の衰えが発端なのかもしれないから、

そう考えると、やっぱり歳をとると若い頃のように体に無茶ができなくなったと痛感する。

会社には、ひとまず一ヶ月の休業を許可してもらった。

ただ・・・一ヶ月で治るんだろうか?

厄年つらいわ。

 

そういえば初診のとき、先生に間違えて、「電気あんま使って作業したら・・・」と言ってしまった。

後から言い間違いに気付いたのだけど、電気あんまって、股間を攻撃するやつだった。

一応ジェスチャーで、ガガガガ・・・って、電動ハンマーの動作したから大丈夫よね?

 

   



2 コメント

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とにかく「動かさない」 (れいな)
2016-04-26 21:51:44
ガンダムはもちろんアニメ版を鑑賞しました。
とは言えマリカWiiを通じて皆さんに感化されて観てみたのがもう結構前になりますけどね。

バネ指ですかー。厄介ですね。
普通は長年タイピングの仕事をしていたとか編み物などをしていたとかでなる事が多いのですが、たったの2日間の作業でしかも一度に3本もの指がそうなったとなると相当無茶な負担をかけていたんじゃないでしょうか。
筋肉痛とかなら温めたりもみほぐしたりすると良くなるので、ついついギューっと引っ張ったりしそうになると思うのですが、炎症ですので動かせば動かすほど悪化します。
ですのでおっしゃる通り、とにかく「安静」第一です。
父親が整形外科の子とか、部活で捻挫しただけでもガッチガチにギプスで固められてて、「そない大袈裟なw」と驚いたほどでしたがか、それくらい「動かさない」という事が大事なんだと解りました。
特に靭帯とか腱とかいわゆる「すじ」は、筋肉や骨よりもはるかに厄介で、間違った治療法をすると一生後遺症がついて回りますので、絶対安静にして炎症を鎮めるのが肝要です。
炎症を繰り返すとその腱のカバーが分厚くなった状態のまま戻らなくなってしまいます(手術の傷跡がケロイドになって盛り上がったまま固定してしまうイメージ)ので、そうなると外科的に切開して除圧するしか手がなくなります。

身体自体は元気だからついつい仕事頑張ったりゲームしたりしがちだと思いますが、ここはグッと堪えて可能な限り右手は動かさない。おっしゃる様に蝋や装具やギプスで固めて「動かせない」ぐらいに自重する方が後々良かったと振り返れると思います。

日曜大工など自分の趣味でやったのではなくて仕事で使ったためになったのであれば、労災ですね。
雇用主には嫌な顔されるかもしれませんが申請した方が良いかもしれません。

低周波とかの電気を当てる治療は整形外科リハビリの基本ですね。あと超音波振動を当てるのも。
詰めてやるのが良いので可能であれば毎日続けた方が良いです。面倒でも。
じっちゃんばっちゃんが毎日ごった返してると思いますが。
夕方になると部活で痛めた学生とかも押し寄せるので空いてる時間帯を見つけるのがコツですね。
パソコンでキーボード打つのも、もってのほかかもしれませんので、右手は封印して左手一本でポチポチするかスマホやタブレットで片手で入力する方が良いですね。
激しい操作のゲームもやらない方が良いと思います。
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プラモデルも作れないのよ ()
2016-04-27 01:58:22
れいなさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
ううむ・・・やっぱり深刻な傷病なんですね。
極力、動かさないようにはしているのですが、
利き腕なもんで、ついつい使ってしまって、
ズキン!ってなって、しまった・・・!ってなるんですよね。
人差し指と親指は平気なので、その二本でなんとかしている状態ですが、
やっぱり不便ですね。
 
しばらくはマリオカートの方も自粛しておくことにします。
ドラクエだけは・・・RPGじゃけえよかろう。
強ボスとか試練とか、ガチャガチャしなきゃいけないのは避けとこう。
 
病気(ケガになるのかな?)療養中とはいえ体自体は健康なので、
昼行燈なのが情けないです。
この際なんで、色々と出かけたいとも思うけれど、
給与が減らされることを考えると、
あちこち遊びに行って出費を増やすのはできないし・・・。
とにかく、さっさと治して仕事復帰したいですね。
 
アドバイスありがとうとざいます。
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