ドラッグストアで見慣れない食パンを見つけた。
すごくシンプルなパッケージ。
でもって安い。
他の商品に比べ地味で安価なので、おそらくそれなりの商品なのだろう。
しかしえらく興味を惹かれた。
その食パンの商品名、“モーニングスター”。
おそらく「朝食にどうぞ」って意味で名付けられたのだろう。
モーニングスターとは、本来、明けの明星、早朝に肉眼で観測できる金星のことを指すのだが、
この商品に関しては、朝の人気者って意味合いで名付けられたのではなかろうか?
販売元のヤマザキの公式サイトに商品情報は載っているものの、
ブランドサイトのようなものはなく、名前の由来は判らない。
しかし、自分のような子どもの頃からゲームをやってる人間にとって、
モーニングスターというと、明けの明星でも朝がどうとかでもなく、別のものを連想してしまう。
ファンタジーもののRPGなんかをやってるひとは、おそらくみんなそうだと思う。
そう、あのトゲトゲの付いた武器だ。
棍棒の先端にトゲ付きの鉄球の付いた、殺傷能力の高そうな武器。
自分は長らく棍棒にただ鉄球が付いたものはメイスで、
鎖付きの鉄球がぶら下がっているものがモーニングスターだと思っていたが、
モーニングスターはメイスの一種で、先端にトゲが付いていればモーニングスターなのだそう。
逆に鎖が付いてしまうと、フレイルという別の呼び名の武器に変わるらしい。
ドラゴンクエストⅩのモーニングスター。
武器の分類上無理やりかもしれないが、ムチにされちゃっている。
まあ柄も無いし、この形状はどう見てもムチ。
悪魔城ドラキュラシリーズの主人公のヴァンパイア・ハンター、シモン・ベルモンド。
彼のムチもパワーアップさせることで、リーチが伸びて鉄球付きの鎖のものへと変わる。
が・・・これはさすがにモーニングスターとは言えない。
とりわけファンタジー創作物では、そのフレイルがモーニングスターとして定着してしまっているようだ。
自分が長らくそう思っていたのもそのためだ。
ファイナルファンタジーでは、フレイルとモーニングスターが別個の武器として存在するし、
ドラゴンクエストではモーニングスターはムチ扱いにされてしまっている。
実際には前線で戦う屈強な戦士が扱う打撃武器だが、
ファンタジー世界では、どういうわけだか僧侶や神官などが装備することが多い。
あくま神官のこれがまさしくモーニングスター。
メイスって思いがちだが、メイスのなかのモーニングスターという解釈が正解らしい。
パンの話はどこへ行った?
いや、そもそもこのパンを手に取ったのも、
ついつい買ってしまったのも、その名前が気になったから。
特徴のないのが特徴みたいな、無難においしい食パンだった。
昨今流行りの、もちもち食感のものや、やわらかいものに比べ、
昔ながらの食感のパンで、トーストすると中身がスカスカになる辺りも懐かしく、
自分は好きかな。
トーストして、ジャムを塗ってもチーズを乗せてもおいしゅうございました。
目玉焼きを乗せてパズー仕様にしても、たいへんおいしゅうございました。
ただこの食パン、レアなんじゃなかろうか?
ダブルソフトやロイヤルブレッド、超芳醇,ルヴァンなんかは、
どこのスーパーでも見かけるけれど、
このモーニングスターは、たぶんこのドラッグストアで初めて遭遇した。
いや、パッケージが地味過ぎて、どこにでもあるけれど、これまで気付かなかったとかか?
そういやそろそろ春のパン祭りが始まるな・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます