詩・機械設計・森林蘇生・猫/POETRY/Machine design

杉山を自然林に戻したい。
黒っぽい杉山を見るたびに子供の頃見た青い自然林を想う。山のことのみならず生活ブログです。

四方の海 みなはらからと

2021年04月24日 11時38分00秒 | 短歌
Although people in the world are all brethren, oh! why are the waves and sounds so unsettled !

この英文、誰が作ったかご存知?

大学生の頃ESSに入っていて、コーチに来てくれていたアメリカ人の家を訪ねた時、玄関の奥の壁にかかっていた額の中の言葉だ。
アメリカ人かイギリス人の書いた詩だろうと思っていた。

25年ほど後になって京都に住むようになり、ある時京都の町の北西の隅、嵯峨観空寺谷 に入って行ったことがあった。谷の道端に朝鮮人墓地が有って、その片隅にあまり大きくはない石塔が立っていて、それには和歌が刻まれていた。
それを読んで愕然とした。
あの、20数年前アメリカ人英語コーチの家の玄関で見たあの詩の意味だったからだ。
ちっとも知らなかった。
学校を済んでからは仕事ばかりで、機械を作る毎日だった。
詩や文学、文芸とはすっかり遠ざかっていたのだ。
その後、有名な御製であることを知るに及んで、なぜあのアメリカ人の玄関の壁に額縁入りで飾ってあったのかも氷解、納得した。
コーチの夫は基地でシークレットサービスの一員であったから、日本人の友人の来訪を鑑みて、あの額縁を玄関に置いたのであろう。
もとの日本文はこうだ。

四方の海 みなはらからと 思う世に など波風の たちさわぐらん

明治天皇の有名な御製だ。
誰の翻訳だろうか?

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