子供より子供な親父のぼやき

二人の子供がいますが、子供より子供です

憧れ -longing-

2007-04-27 01:21:49 | モンスターハンター
これは名もなきハンターの物語。

この世界にモンスターと呼ばれる飛竜が現れ始めて
間もない頃の話である。

この名もなきハンターは、ハンターの道を選び、
右も左もわからないまま、いろいろな街を渡り歩いていた。

その日その日、いろいろなハンターと狩りに出かけていた。

そんなある日、名もなきハンターはいつものように
とある街に立ち寄り、その街にいるハンターと狩りにでかけた。

その日は洞窟から採掘できると言われている
水晶を運び出す依頼を受けた。

今まで名もなきハンターが立ち寄った街で、
飛竜の卵を運び出したり、水晶を運んだりと
依頼を受けていたが、そのすべてが、同行したハンター
一人一人が各自運び出す方法で行なっていた。

もちろん運搬中にモンスターに狙われることも
日常茶飯事であった。

が、しかし、その日はいつもと違った・・・・

リーダーが運搬ルートの確認から、
モンスターの足止めなど、すべてを統率し、
すばらしい効率で依頼をこなしたのである。

名もなきハンターは、その効率の良さに
言葉を失った。

そしてその時、自分自身に誓ったのである。

このハンターについていこう!

いつしかそのハンターが名もなきハンターの
憧れになっていた。

それから月日は流れ、名もなきハンターも
いわゆるベテランの部類に属した。

しかし、その名もなきハンターの眼の前には
常にその憧れのハンターがいた。

が、その憧れのハンターが街を出て行くことを決めた。

いつかきっと別の街で会えることを思い、
名もなきハンターは、憧れのハンターの背中を見送った・・・・

そして、こう叫んだ・・・・

『あの時あなたは私の憧れでした・・・・』