この国は、過去から何も学ぼうとしないのか？

今回の熊本地震、被災された方々は、大変な思いをされていると思います。一日も早く平穏な日々が戻り、復興に向けた動きができることを願っています。地震に関しては、静岡県も他人事ではありません。私が小学校５年の時に東海地震はいつ起こってもおかしくないと発表され、もう３０年以上が経過しました。その間、代表的な地震では阪神淡路大震災、東日本大震災が発生し、それ以外にも北九州、鳥取、新潟、長野、奥尻島等で大きな被害が起きた地震がありました。私の記憶の中で、阪神淡路大震災で地震とはこんなにもすごいものなのかと思わせられ、東日本大震災では本当の津波の恐ろしさを見せつけられました。その中で、私が感じたことを今回書かせてもらいます。
被災すると、多くの方々が体育館や公民館に避難されます。そして、冷たい床の上に段ボールや新聞紙をひいて横になっている姿を見てきました。飲料水や食料は割と早い段階で手配できているようですが、生理用品や紙おむつなどはなかなかすぐには手配できないようです。そして、トイレやお風呂、女性の着替え場所や授乳場所等は全く不足していると、いつもニュースになります。このいつもニュースになるということが問題ではないのでしょうか？なぜ用意しないのでしょうか？私は思います。国が国立競技場等を作ることも必要かもしれませんが、この地震大国、災害避難支援庁のようなものを創設し、空港や高台のヘリコプターが発着陸できる広さの場所に災害非難センターのようなものを建設し、一時的な避難場所は体育館でも、必要な方々が安心して避難できる場所を用意しておく必要があるのではないでしょうか？建設が難しいというのなら、災害時の特別契約としてビジネスホテル等と提携し、被災者が無償または非常に安い特別料金で気兼ねなく利用できるように準備をしておく必要があるのではないのでしょうか？災害時の備蓄品にしても、トヨタのカンバン商法から学べばいい。必要最低限の用意は個人の責任でやってもらい、さらに自治体でも最低限の物を備蓄して置く。さらに全国の自治体から、まず被災していない近隣の災害非難センターに対して、２４時間以内に水、食料、毛布、簡易トイレ、つい立て、生理用品、紙おむつ等を輸送する。そこから、ポスシステムのようなものを利用して、避難場所に対して、必要なものを必要な数だけ輸送する。そのために大型輸送ヘリが必要なら用意する。着陸が困難な場所には、パラシュート降下で物資を届ける。こんなコンビニがやっているようなことを国がなぜ準備しないのかが不思議でしょうがない。いつ起こるかわからないからやらないのだとしたら怠慢だし、省庁の縦構造が邪魔なのだったら、やはり特別な庁を創設して、横のつながりを作るべき。今回の地震、被災されている方々には大変申し訳ないが、いったい他の地震をどう受け止めてきたのか？他人事で上から目線で同情だけしていたのか？本当に被災された方々を思うなら、次に自分のところに何か起こった時に、起こったことから学び、被害を最低限のものにしようとしておかなければいけなかったんじゃないのだろうか？個人のお宅では経済的な事情もあり、なかなか難しいと思うが、避難のセンターとして機能しなければならない、市の庁舎が崩壊する等は、被災した場所に視察にも行っていたのだろうから、いったい何を学んだのだろうかとはっきり言って怒りを感じる。もうこの国は、地震発生時期に入っているという人もいる。南海トラフ、東南海、東海、関東地震が立て続けに起こってくる時期に入ってくるとのこと。（時期と言っても地球の時間だから１００年くらいの間隔があると思われる。）それならば、今のうちにいろんな準備をしておく必要があると思うのですが、いったい国は何をしているのでしょうか。

日本の政治は、ずれまくっている。

保育園落ちた日本死ね！！！
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ？
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからｗって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。
保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が子供産ませないでどうすんだよ。
金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。
不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。
まじいい加減にしろ日本。

これが、今国会でも問題になっているブログの全文らしいですが、じゃあ家庭の中で働きに出られなくなっているのは幼少期の子供のことだけなのか？違うでしょ、介護が必要な親御さんを抱えている家庭の方だって、同じじゃないのかな？国が負担する医療費の高騰等の問題があり、在宅介護を主流とするため介護保険制度が設立され、デイケア等の施設も増えたけど、それだけではとても賄えない深刻な問題が各家庭に発生してしまっている。
まずは、昨今の少子化のため、一人っ子同士が結婚する割合が高くなってきている。そうすると、将来的に２人で４人の面倒を見なければならなくなる可能性が増えるということになる。もし仮に、４人とも同じような時期に認知症になってしまったとしたら、この家族の家計は破たんしてしまうでしょう。
更に深刻なのは、こういった将来を予測して結婚しない人も出てきているということです。そうなると、一人で両親の面倒を見なければならなくなってしまう。誰にも相談できず、思いつめ、苦しんだ結果、親を殺し、自分も自殺するなんてことも起こっています。
保育園に入れず仕事に行くことができないことも大問題ですが、子供の成長を見守る家庭があるのなら、一人で老親の面倒を見ている人に比べれば、はるかに幸せなんじゃないかと思います。しかし、これが大問題にならないのはなぜか？それは、国としてはやることをやっているという自己満足があるからなんでしょう。そして、現実には国としてこれ以上負担を増やせないという財政上の問題が大きいと思います。
これを構造的に変えるには、まず年金制度をやめること。そして、税金はとてつもなく高くなるかもしれないけれども、老人と未就学年齢の児童の生活に必要な経済的な面倒は、国が全責任を負うようにするしかないんです。そうすれば、国は、働ける人に働いてもらい税金を納めてもらう制度にしていくはずです。家庭内に入ってしまっている奥様方にだって働いてもらうようになるはずです。なにせ、税金を納めてもらわなければ、国が破たんしてしまうのですから。そして、相続税制度にも大きく手を入れ、生まれた人のスタート地点を平等にするようにすれば、個人消費も増えるでしょう。老後の心配をしなくてよく、死んでしまったら、国に税金として取られてしまうようにすれば、生きているうちに使うしかないんですから。おそらくこれが、制度上できる最善の策です。農業従事者等の生活に必要な土地は、特例で免除にする等一部例外は出てきます。
しかし、大きな政府を目指すのは、あまりいいことではないかもしれません。戦前、富国強兵の観点から、子供の数は今から比べたら、信じられないくらい多かった。８人兄弟なんて家庭はざらにあった。貧しい戦前の時代にです。そして、相続はほとんど長兄が引継ぎ、それと同時に親の面倒も見た。親の財産をもらうんだから、お前が面倒を見るんだぞと言うことです。ここで、長男はともかく、長女に対して婿のきてがないなんて問題が発生しました。
戦後これが改められ、相続は、相続権利者に平等に分配するようになりました。当然親の面倒も平等にと言うことです。しかし、物理的に無理な話で、結局長男長女に押し付けられるということになります。財産分与は平等なのに、面倒だけは見なければならない。これが、そもそも不公平な制度なんです。こうなると必然的な心理作用として、子供は少なくなってきます。そして、結果的に両親の面倒見ることができないということになり、結婚したら若い夫婦は家を出て、家には老人だけが残るという家庭がどれだけ多くなっていることか。
少なくとも、一緒に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんが健在ならば、「保育園落ちた、日本死ね。」と言うことにはならないはずです。だから、政治家さんたちにお願いです。保育園を増やすだとかの些末の問題にきゅうきゅうするのではなく、もっと大局的な見地から、国民全体を見てください。そうすれば何を変えなければならないか、必然的に見えてくるはずです。