わたしの自室にはルームエアコン・DAIKIN “S22B1TYS-W"がある。
6畳用・2.2kW@60Hz、非インヴァータ式である。
母の部屋にも同じモデル、DAIKIN “S22B1TYS-W"がある。
この家が新築時(20年以上前)からの据え付けなので、最近ではだいぶご老体.....なのかもしれませぬが、これがなかなかどうして、まだまだ元気なバリバリの現役なのでござる。
で、昨日17日(土)の午後に「実戦!ルームエアコン・DAIKIN “S22B1TYS-W"冷房運転測定」と題して(?)、炎天の昼下がり、確実に熱中症を発症するほどまでに室温が上がった暑い部屋でDAIKIN “S22B1TYS-W"の冷房運転を開始して、室温がどのように下がってくるのか、また設定温度まで下げ切ったら(この炎天で下げ切れるのか)、その後の室温維持はどんな感じなのか、実際にその場に居合わせて、時刻と室温を記録していった。
実際の記録のログを次に貼り付けておく。
電力は測定していない。恐らくこの時間帯の気温では平均で760W程度を上限に若干推移しながらそのくらいの消費電力であったかもしれない。
さてDAIKIN “S22B1TYS-W"は非インヴァータ式なので、この記録のように独特の経過で室温を下げていっている様子が分かる。そして、きちんと室温維持ができていることも。
下記以降は、測定の様子を少しだけ紹介していこう。
14時ちょうど、母の部屋からベランダをのぞく。日が照っていて、外に出るとめまいを感じるほどの暑さ。この時の気温が実に35℃以上。
この部屋はまったく冷房かけてなかったので、すでに33℃近くになっていた。
窓にシェードをかけて、DAIKIN “S22B1TYS-W"の運転を開始し、測定スタート。
リモコンをこのように設定してDAIKIN “S22B1TYS-W"の運転開始。
ベランダ側からDAIKIN “S22B1TYS-W"を見るとこんな感じ。風量を「最強」で運転中。非インヴァータ型なので、冷風が安定するまで5分程度時間がかかる。
ちなみにDAIKIN “S22B1TYS-W"の現実的な性能の話になるが、測定上は吸込口と吹出口の温度差は14℃ほどで、このエアコンなりのパンチの効いた冷たい風が出てくる。わたしのも同じ数値なので、機種ごとにほぼほぼ安定した性能を発揮するところ、やはりさすがDAIKINである。
測定開始直後に写真を撮っておくべきだったが忘れてしまった、測定開始から15分後の14:15での室温の状態。測定開始直後に32.7℃だった室温が31.3℃まで下がっている。
測定開始から30分後の14:30時点での室温は29.8℃、2.9℃ほど室温を下げた。
非インヴァータ型はインヴァータ型と異なり、例えば2.2kWクラスのインヴァータ型の場合、室温が高いときは一時的に(あくまで一時的に、です)定格パワーを上げて速く室温を下げる運転をするが、非インヴァータのDAIKIN “S22B1TYS-W"はこの定格パワーを"下げる"ことはできても"上げる"ことはできないので、定格パワーを限界としてそのまま一定のパワーで室温を下げていくことになり、ゆっくり、ゆっくり着実に部屋を冷やしていく運転となる。
それでも大事なことは、きちんと部屋を冷やせることであり、エアコン自体がその有している性能を十分に発揮して稼働していればいずれは必ず結果を出せるわけで、目標の「設定温度27℃」まで室温を下げられれば、DAIKIN “S22B1TYS-W"は十分な定格パワーを備えた性能を持っているといえる。
測定開始から1時間5分後の15:05、「カチン」という昔ながらの非インヴァータ型エアコン独特のリレースイッチの音が鳴って室外機のコンプレッサが停止。室温計の表示が27.9℃。以後、室外機のコンプレッサの稼働/停止を交互に行って、室温維持の運転に入ることになる。
この時の外気温は34.5℃、この時間帯は雲が多くなって日が陰っていたが、この気温の影響を受けて比較的負荷が高く部屋を冷やしにくい条件で、ここまで順調に冷やすことができた。
非インヴァータ型のエアコンは、インヴァータ型のように室温の状況にマッチしたパワーで冷たさを抑えた風を連続的に送る運転ができないが、室外機のコンプレッサの稼働/停止を交互に行い、時間的にその稼働/停止の割合(=デューティ比という)を調整することでインヴァータ型とほぼ同じようにパワーコントロールする。よってエアコンからは冷風と送風が交互に吹き出ることになり、それで室温維持するのが非インヴァータ型エアコンの運転の大きな特徴といえる。
室温が上がってくると、「カチン」と音が鳴って室外機のコンプレッサがONし、涼しい風が吹いてくる。そうして室温が設定温度まで下がってくると、また「カチン」と音が鳴って室外機のコンプレッサがOFF、徐々に送風に変わってくる。その周期はわりと短時間なので極端に暑くなったり涼しくなったりではない。それより冷風はやはり基本的に「部屋を確実に冷やす」ためのフルパワーなものだから、室温が下がってきている時にはなるべくエアコンの風を直接体に当てないように横ルーバーの位置を調整するか、風の当たらないところに移動するかの自主的な対応が必要だろう、これは残念ながら部屋が冷えている時にはさほど冷たくない風を連続的に送って快適なインヴァータ型に一歩譲らなければならないウィークポイントか。
....というわけで、測定開始から2時間後の16時ちょうど、測定終了。
室温維持運転に入った15:05以降この部屋でそれなり快適に過ごすことができた。
途中で雲が多くなって日差しが弱まった時間帯が少しあったが、15時過ぎから再び晴れて日差しが強くなったことで、この時間での外気温は34.7℃であった。
このように5分ごとに室温を記録。思いの外余裕がある感じで、7月下旬のあの厳しい炎天でも27℃の室温設定なら、性能の限界より少しマージンを持って運転できそうだと思った。
というわけでDAIKIN “S22B1TYS-W"の運転を停止、今回の性能測定を終了。お疲れ様でした♪
測定終了直後に干していた洗濯物を回収するためベランダに出たら、なんとも息がつまり一瞬めまいを感じるような暑さを感じて思わず「うわあ〜」と声が出てしまった。16時になってもこの暑さ、まだまだ秋は遠いかもしれません。
一方で、この炎天の条件で母の部屋のエアコンDAIKIN “S22B1TYS-W"の本格的な冷房運転を測定できたのは、この日が一番のチャンスで、そのパワフルな冷やしっぷりを見ることができたのはラッキーだったとともに、改めてDAIKIN “S22B1TYS-W"の素晴らしさを実感できて嬉しいことであった。オワリ