やさぐれ日誌

漫画家・たかせシホのヘタレな毎日。

二足歩行

2004-02-26 15:54:27 | Weblog
ムスコ(今日で満10ヶ月!)が、本日、人類としての第一歩を歩みました。
そーです、何もつかまず、一人で、自分の足で二足歩行をしたのです。
最初は1・2歩歩いてべしゃっと倒れていましたが、
そこまでできるとコツをつかんだらしく、一気に慣れ
あっというまに1mほど一人で歩きました。

それにしても、人間てすごいですね。
先日までただの軟らかい肉の塊(漫画家友達S井さまの言葉。よく考えたら失礼だわ、キイーッ!!)だったのに、
ほんの一年ほどでここまで成長する。
たったこれだけのことが、ホンダロボ登場までどれだけの科学の粋を集めてもできなかったことなのにねえ。

あーでも!ムスコの成長はうれしいが、もう赤ちゃんじゃないかんじがして
かあちゃんサミシイ!!
どーせあと10数年もすりゃちんこの皮がむけ・・・もとい。
「うるせえ、ババア!」と罵られるのなんて目に見えてますしね・・・。グスン。
まあいいや。しょうがねえ。

この調子だと、シビアな話をしている最中にあさっての方向を向きながら
「世界一おいしい肉がたべたいなあ」とつぶやく旦那のレベルまで
ムスコはすぐ追いついてしまいそうでこわいです。


ほいくえん

2004-02-21 15:53:46 | Weblog
ムスコが保育園に受かりました!

ほんと、最近あまりにも仕事が出来ないので、ほとほと困り果てていたのですが、
4月からの0歳児の枠に入ることができ、ほっとしております。
私の住んでいるM市はそれほど待機児童が多くない地域なので、なんとかどこかに引っかかるかな、とは思っていましたが、
それでも第一希望以外の保育園は歩いて20分ほどかかるところばかりでしたので、
第一希望に受かるために、そりゃあもう必死になりましたです。

なにしろ在宅の仕事ですから、なかなかご理解いただけない。
家で子供の面倒みながら仕事できるだろ、ってのがお役所の認識です。
しかし、刃物などの危険物を使う仕事なら有利になると聞いたので、
漫画もカッターをものすごく使います、と訴えたのですが、イマイチ理解してもらえない。
なので、二回目に市役所をお伺いしたときは、
刷りだし(ゲラ)とスクリーントーンとトーンナイフを持参し、
「漫画っていうのはペンと紙さえあれば描けるのでなく、こういったフィルムのようなものをカッターで切って貼って、うんぬん・・・」
と、実演をしてまいりました。
市役所の係りの方は、漫画がそうやって出来ていることをご存知なかったので
しきりに驚いていまして、
「他の漫画家さんの志望者の参考にもさせていただきます」と言ってくださいました。
(さすが漫画家が多いといわれるM市、他にも数名、同業者が願書を出されていたようです。)

まあ、それだけじゃなくて、他にもいろいろ大変なことがあったのですが、
とにかく入れることが決まって、よかったです。
春からは、前のペースに徐々に戻していって、頑張ろうと思いますので
各誌の編集さん方、何卒よろしくお願い致します♪


疲れただけなんです

2004-02-20 15:53:07 | Weblog
漫画家になり今年で6年目・・・月日の経つのはとても早くて驚くばかりです。
今までひたすら漫画を描いてきまして、昨年長男を出産する際にも出産当日まで仕事をし、
(飛鳥新社刊「新・ご出産」参照♪)
産んだ後も10日で仕事を再開、とまあ、とにかく頑張ってきましたが、
ついに、6年間の疲れ&出産の疲れがビッグウェーブとなって押し寄せてきたようです。

とにかく、疲れました。
毎日育児でへとへとで、仕事ができないんです。
産んですぐの、昼も夜もなくひっきりなしに泣く赤子を抱えて
一睡もできなかった頃のほうが仕事できていた、ってのはどういうことなんでしょう?
よくわかりません。が、多分疲れがたまってしまったのかもしれません。
なんだか燃え尽きた灰というか、抜け殻というか。
今の私はそんな感じなのです。

受かればの話なんですが、4月からムスコを保育園に預けるので、ほんとあと一息頑張ればいいだけなんですが
それがどうあがいても、できる自信がない・・・
今、ものすごくやりたい仕事があって、気ばかりあせっています。
でも体力がついていかないんです。くやしいです。
とにかく毎日眠いです。とりあえず一晩でいいので、7時間くらいぶっ通しで寝てみたい。
そんなことばかり考えている今日この頃です。

なんだか愚痴になっちゃってごめんなさい。
日記とはいえ、わざわざ読んで下さる方がいる以上、面白い文章でなくてはならないと常日頃思っていたのですが、つまんない事書いてごめんなさい。
でも、仕事は絶対やりたい。ただ今まで、あまりゆっくり休まないで来ちゃったから、
きっと反動が来てるだけだと思うんです。

高瀬はやる気が無くなったわけじゃないので、どうか見捨てないでやってください。


肉まん

2004-02-12 15:52:27 | Weblog
近所のI公園は私の散歩コースです。
この公園には小さなステージがあって、そこではたまにTVの収録があったり大道芸人がショーをやったり、
アニメの声優やらコスプレイヤーだのが年に一回ライブをやったり
北島マヤが「ガラかめ」22巻で妖精パックを演じたりと、いろんな催し物が行われている賑やかなスペースなのですが、
平日は観客席であるベンチがいろんな人々がまったりと過ごす憩いの場になっています。
私もよくおにぎり持ってムスコと昼食タイムをそこで過ごすことが多いです。

で、今日もムスコと旦那とまったりそこでご飯を食べていましたら、
ドクロのマークが入った素敵な耳当てをまとった浮浪者風のおっさんがステージにやにわに上り、
独り言を散々語った末におもむろに大声で歌を歌い出しました。
曲は尾崎豊の「アイラブユー」。
まあ言わずとしれた名曲なのですが、朗々と歌い上げるその歌声は途中で様子がおかしくなりました。

「♪きしむベーッドーのうえーで 優しーさ持ちーよりー・・・
・・・優しさかあ。オレは肉まんのほうがいいなあ。うん、肉まんがいいよ。」

優しさより肉まん!!
花より団子?!
いや、確かにきしむベッドの上はあきらかに肉まんが鎮座しているものですが、
そういったメタファー的な使い方ではなく、やっぱり食す方の肉まんを指しているのだと思います。
おなかがそんなにへっていたのでしょうか。

そのおじさま、結局アイラブユーはそのへんで切り上げ、
「ヘイジュードも歌いてえなあ。ビートルズの。ずうとるびじゃねえぞ」
と、私もよく使う低レベルなギャグをかましつつ、「ヘイジュード」も朗々と歌いきりました。一番だけ。

なんだか楽しそうだったので、私も老後、失うものが何もなくなったら
あんな風に自由にリサイタルを開きたいと思います。