長塚昌宏の「コロと歩けば」

人と人との関係を様々な切り口で書いていきます。茨城の良いところも柴犬のコロと共にアピールしていきいきたいと思います。

忘却とは忘れ去ることなり

2008年05月07日 | メッセージ
◆「忘却曲線」。これは時間の経過と共に長期記憶の忘却度合いを表わす曲線のこと。心理学者ヘルマン・エビングハウスは自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(例、rit、pek、tasなど)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。エビングハウスの名から、「(ヘルマン・)エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれる。
◆その結果は、「20分後には、46%」忘れ、「1時間後には、56%」忘れ、「1日後には、74%」忘れ、「1ヵ月後には、79%」忘れた。時間の経過と共に記憶は薄れていく。また、脳の記憶の構造(メカニズム)から、1日6時間は寝ないと記憶が定着しないという。受験前夜、徹夜して朦朧とした頭で試験を受けても記憶に残らない! 一生懸命暗記し、6時間は寝て、受験直前に確認する程度にしたほうが良く覚えていることになる。また、普段の物忘れの対策としては、メモを取るとか、何度も声に出して読むなどがよい。これはいろいろに応用できそうです。
◆もう一つ。「ジャネーの法則」。ジャネーの法則とは、19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネが発案し、甥のピエ-ル・ジャネが著作で紹介したもの。主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより身近く感じられる、という現象を心理学的に解明した法則のことである。言い換えれば、生涯のある時期における時間の心理学的長さは年齢に反比例する。例えば、ジャネーによれば、「50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほでであるが、5歳の子供にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の子供にとっての1年間に相当する。1歳の赤ちゃんの1日は50歳の大人の50日分に当たることになる。」ウーン、私の1日はすごく大切なのだった!
◆最近、なかなかモノを覚えるのに時間がかかる反面、忘れるのは即座にできる能力が備わった。記憶力が弱くなった分、メモを書くことに気を使っている。先だってなどは、メモを書いたこと自体を忘れ、メモの存在を忘れてしまった人の話を聞いたが、他人事ではない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。