叡智と成長

高森光季ブログ

【2ちゃんねるのスピリチュアリズム】母親と猫のミル

2013-01-21 00:30:28 | 2ちゃんねるのスピリチュアリズム

 前半の書き込み(05年)を、前のブログの「2ちゃんねるのスピリチュアリズム その30」に載せたのですけど、どういうわけか、その4年後の同じ人物による書き込みも見つけたので、改めて、全部を載せてみます。

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254 本当にあった怖い名無し sage 05/03/06 17:06:39 ID:cLi7MPvc0
  おかんが癌で亡くなって6年になる。
  癌を見つけたときにはもう余命一年の宣告。親父と相談の上、おかんには
  告知しなかった。一年、騙し続けた。
  私はその時二番目の子供を妊娠中。大きい腹でおかんの病室に通った。
  ある日おかんが私の腹をなでて、まだ見ぬ孫の名をつけて呼んだ。
  おかんの死後、丁度一ヶ月の日に娘は生まれた。母がが呼んでくれた
  名前を娘につけた。すごく愛しそうに呼んでくれた名前だから、迷わなかった。
  母は夢に出てくることも姿を見せることもなかった。妹のところにも。
  私は、母を騙し続けたことに、とても罪悪感を感じていた。例えモルヒネが
  処方されて「お姉ちゃん(母は私をこう呼んでた)、この薬は何?」と
  聞かれても、ただの鎮痛剤じゃね?とかいって誤魔化してた。一日ずつ
  命が減っていく母に、それを悟られまいと必死で嘘ついてた。
  母は私を恨んでる。何の心の準備も出来ず、亡くなったのは私のせいだ。
  親父は母の闘病中から娘より若い愛人を作って母のことは全部私に
  任せていたので、余計責任を感じてた。
  私の所に出てこなくても当たり前だよな、そう思ってた。

255 254 sage 05/03/06 17:10:33 ID:cLi7MPvc0
  先週、娘とお風呂に入っていると、娘がこう言った。
  「ママ、私の名前はママのおばあちゃんがつけたんだよね」
  ああ、話したことあったかな、と思って、そうだよ、と答えた。
  「私、この名前大好きって言ったら、おばあちゃんが嬉しいって言ってたよ」
  驚いた。いつおばあちゃんに会ったの?と、聞くと、
  「いっつもいるよ。ミルちゃん、って白いネコさんとお庭とかに」
  ミルちゃんは、母の死後すぐに死んだ、母の可愛がってた飼い猫。
  写真も家には残ってないし、娘が知る筈もない。
  思わず娘に聞いてしまった。おばあちゃん、ママのこと怒ってるでしょ。
  って。娘は「明日聞いてあげるね」って答えた。
  娘には見えるけど、私に見えないのが何よりの証拠。娘のとこには
  出て、私のとこには夢にすら出ない。嬉しいけど、悲しかった。
  でもその夜、夢を見た。おかんだった。実家の両親の部屋で、生前
  座ってた椅子に座ってた。膝にはミルちゃん。夢の中で、私は母に謝った。
  ごめん。騙しててごめん。号泣した。
  「……ごめんねぇ、お姉ちゃんつらかったよねぇ」
  「お母さん怒ったりしてないよ?毎日病室で色々笑わせてくれて、
  楽しかったよ」
  母が手を握ってくれた。暖かかった。一層泣けてきて、自分の泣き声で
  目が覚めた。起きても母の手の感触が、体温が手に残ってた。
  朝起きてきた娘が言った。「おばあちゃん、ママとお話したんでしょ?
  おばあちゃんが言ってたよ。良かったねママ」
  今も娘は母が見えるらしいけど、私には見えないまま。でもそれでも
  いい。母が傍にいることが分かったから。
  もうすぐ母の命日が来る。お墓と仏壇掃除して、母が大好きだった
  作家の新刊でも供えてやろうと思う。

〔以下が、その4年後の書き込み〕

278 本当にあった怖い名無し sage 2009/10/08(木) 15:04:18 ID:y5NAp6/90
  おかんがようやく夢に出てきてくれた。
  亡くなって十年。十歳になった娘の前には相変わらず出て来ていたらしいが
  私の前にも相変わらず何も見せず感じさせず。
  それでもあの時の夢に出てきたおかんと触れた手の感触はまだ覚えていて、
  私には充分だった。

  娘がインフルエンザに罹患したのが先週。
  熱が高くて魘されて、不安がってるので娘の部屋で添い寝してた。
  なかなか熱も下がらなくて、朝になったらもう一度診察行かなきゃかな、と
  思いながらうとうとしてた。
  温かいのにひんやり、としか言いようのない不思議な指の感触がした。額に。
  食器を洗って手を拭いたあとみたいな感触。旦那かな、と思って薄目を開けたら、
  おかんがいた。ベッドの傍に屈んで、娘と私の額に手を当ててた。
  驚いて目を見開いたら、おかん笑ってた。声はしなかったけど、あのふわふわした笑い方だ。

  私が小さい時に熱を出した時のように、「大丈夫だから寝なさい」って感じで
  目を覆ってくれて、目を閉じたら頭を撫でられた感じがした。
  猫が頬擦りするような毛の感触を顔に感じたから、ミルちゃんもいたのだと思う。
  髭の感触もあった。
  起きたら娘の熱は下がってて、「おばあちゃん来てくれたね」って笑って言う。
  涙出そうになったけど、なんか恥ずかしくて「お彼岸に本気で作ったおはぎ上げたから
  お礼しに来たんだよきっと」って誤魔化した。
  見えないけど、やっぱりいてくれてるんだな。
  生きてるうちもっと沢山沢山話せば良かったって、十年経ってもまだ思うよ。
  あなたのような母親になりたいと、私はずっと思ってる。

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