大将陣 1022m < 山口県錦町 > 2003.10.5 文&画像=はちべえ&泰山(少し編集してます)
はちべえ,stranger,さくらばば,泰山
<天候:晴れ>
泰山編
大将陣は,二等三角点にしては頂上からの展望は全くない。
しかし,そこから5,6分程のヤグラ岳からの展望はすばらしいものがあるのに,登山者が少ないのは何故だろう。
我々も5年か6年前,もんち達と計画したものの雨と雷に加えてアブの大群が出撃してきて,止む無く途中で引き返した山である。
いや,その前にも,記録をみると平成4年11月28日に登ったことになっているが,記憶が定かでない摩訶不思議な山でもある。
今日頂上にたってみて,この記憶が曖昧な理由が分かった。頂上に特徴がなく,何の面影もないのだ。
また,11年前といえば,本格的に山に登り始めてからそんなに時間が経っておらず,
何故この山に登ったのか,とんと見当がつかない。
とまれ,今回は,三度目の正直である。
今日こそは完登して,記憶に残したい。
その思いとは裏腹に,今まで鬼ヶ城山,大蔵ヶ岳,竜門岳等々と短時間ながらも多少ヤブ漕ぎを経験しているが,
随分ルートに迷ったせいもあり,頂上からヤグラ岳までの短い距離に手こずり,相当ハードな展望探索であった。
その意味では,いい思い出となったか。
山頂からヤグラ岳までの道は,頂上から二枚目の看板(ヤグラ岳へと書いてある)までは,すんなり下れるが,
それを過ぎた辺りから,テープも点在しており,道もなくなり分かりにくい状態である。
通行止めの道しるべのための横木らしきものがあり,これを誤認して,まずこの付近で迷う。
が,これは,よく見ると自然に潅木が倒れたものである。その横に道らしいものはあった。
そこから先は,笹が背丈ほど伸びて六日市方面への縦走路を覆い,自然に回帰せんばかりの状態となっている。
まさに熊が生息していそな環境である。おそるおそる熊笛を吹きながら進む。
この辺りは,目印の赤いテープは目の先に所々付いているが,笹こぎに気をとられていると,
肝心のヤグラ岳方面のテープと見落とす恐れがある。
今日もカメラを構えて動画をとっていたら,全くその分岐に気が付かなかった。
再度通るとよく分ったのだが,色褪せた旗らしきものと,赤いテープが右方面に続いている。
注意深く道をみると,分岐もある。
そこをクリアすると,ヤグラ岳までは,明瞭な道が続いているのが不思議な気がする。
ヤグラ岳はそんなに広くはなく,更に松が倒れて岩の上を覆い被さり,
恐らくかなり以前に立てられ,目印にしただろう旗竿も倒れている。
しかし,先端の岩の上は目を見張るばかりの絶景である。
目前に羅漢山,法師山,鬼ヶ城山,遠く寂地山や冠山,大峰山も見える。羅漢山に隠れてはいるが,三倉ヶ岳もその方向にある。
多少のヤブ漕ぎは覚悟して,このヤグラ岳に立ち寄る価値はある。
■ パノラマ写真はこのページの一番下にあります。
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はちべえ編
今回はまたしても山の会未踏峰「大将陣」である。参加者は泰山体調、staranger、はちべえの山馬鹿大将に「腰痛のつぼネ」ことさくらばばの4人。
一路、錦町を目指すが、なんと、最新のカーナビを装備したことが判明。
人間カーナビの某氏は若者組卒業とともに遂にお役御免となったもよう?
錦町須川に入り、バス停「西橋」側のM商店から崖沿いの急な林道を車で上る。
小小丸集落をすぎるとおばあさんと柴犬が休んでいる。人が珍しいのか、犬がじゃれてくる。
大小丸集落に「大将軍山登山口 終点まで3KM」の標板をみて、林道大将軍線に入る。
NHK、ドコモの鉄塔をすぎ、舗装終了地点のカーブで駐車。
この直前に上の崖から岩が車道に転げているので、慎重に進まないと下の崖に落ちる可能性がある。
林道を進むと、羅漢山の山塊が真横に、須川の集落が真下に見える。
林道終点の登山口標板から、植林帯を急登する。ここから山頂までは、薄暗い山道で、今日は寒いぐらいである。
沢をわたり、植林帯境界の支尾根を急登する。
ようやく、主尾根にでて、雑木林とささやぶの里山らしき風情になり、山頂にでる。
山頂からの展望はいまひとつで、北面遠くに山々が見えるに過ぎない。
さて、昼食は展望地のやぐらヶ嶽で取ることとして、ささやぶの中の踏跡をテープを頼りに進む。
やぐらヶ嶽の表札2箇所を過ぎ、鞍部に出たところで、背丈をしのぐ大やぶに突入。
地籍調査の赤い標柱とテープを目印に笹を泳ぐ。
調子にのったはちべえ、自慢の体重を活かすのはこの時と、やみくもに進むが、テープは延々に続く。
ここで百戦錬磨の泰山体調から道が違うとの指摘があり、最後の標札地点まで戻る。
しかし、それらしき道がなく、いささか疲れ気味の泰山体調撤退を宣言するが、よくさがすと、木の赤テープをすぎたやぶの中に別の道があった!!
表示板嫌いのはちべえではあるが、ここばかりはないと本当にわかりにくい。
植林と雑木林の混在する山道を進むとやぶ加減の岩稜にでる。
一同、がっくり来るが、岩に登り先に進み、倒れた松の大木の枝をくぐりぬけると、大展望の岩稜端にでる。
かって、建てられていたであろう旗竿がたおれている。が、どこも下は絶壁である。3,4人が限度である。
防府の山城山の山頂をもっと狭くしたものを想像していただくと良い。
展望は寂地山・冠山の山塊、鬼ヶ城、大峰山、羅漢山、法師ヶ岳、成君寺山、広島の海が見える。
直下には須川集落が見える。宇佐川が織りなす地形が見事である。
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林道舗装路はここまで。
登山口
大将陣頂上
あそこが,あの山で,あそこがあの山だよ。
ヤグラ岳の上にて