インド：世界の指導者にオリッサでの暴力を非難するよう求める
2008年8月28日
親愛なる ミラバンド英国外務大臣様
私たちはオリッサ州における状況への失望を表明すべくお手紙差し上げています。同州では、地方ヒンズー教指導者、スワミ・ラハマナンダ・サラスワティが殺害され、この非難すべき行為に対して、ヒンズー教過激派ビシュワ・ヒンズー・パリシャドゥ（ＶＨＰ）によって扇動されたらしい暴徒が、少数派キリスト教徒を標的に攻撃を加えることで応じてきています。8月27日現在、9名が殺害されていると言われています。２名は焼き殺され、3名は切り殺され、１名の尼僧が輪姦され、教会及び民家が少なくとも１２地域で破壊されたという報告があります。
We are writing to express our dismay at the situation in Orissa state, where mobs, apparently instigated by the Hindu extremist Vishwa Hindu Parishad (VHP) have responded to the condemnable killing of local Hindu leader, Swami Lakhmananda Saraswati, by attacking minority Christian targets. As of 27 August, at least nine people are said to have been killed. Reports exist of two people burnt alive, three men hacked to death, a nun gang-raped and churches and houses destroyed in at least twelve districts.
この暴力は2007年12月に始まったキリスト教徒を狙った広範囲に及ぶ攻撃に続いたものです。スワミ・ラハマナンダ・サラスワティは当時の攻撃を扇動し、かつ、オリッサ州における反キリスト教感情を煽る運動に広く関与していたのですが、州当局によって起訴されることはありませんでした。私たちは、毛沢東主義反政府武装勢力の手によると伝えられているサラスワティ殺害を非難します。しかしキリスト教徒が身代わりにされ、かつ、ＶＨＰの強い反発の犠牲者になっている事実は、残念極まることであり、早急な介入を求めるところであります。政府は、しかしながら、オリッサ州における３０地域の内１地域に治安維持軍を派遣したのみであり、報告によれば暴力は引き続いているとのことです。
This outbreak of violence follows widespread attacks on Christian targets beginning in December 2007. Swami Lakhmananda Saraswati was widely implicated in the incitement of those attacks and in stirring anti-Christian hatred in Orissa state, but he was never prosecuted by the state authorities. We condemn his murder, allegedly by Maoist insurgents (Naxalites), but the fact that Christians have been made the scapegoats and victims of a VHP backlash is deplorable and calls for urgent intervention. The government, meanwhile, has deployed security forces only in one of Orissa’s thirty districts, and reports suggest that the violence is continuing.
犠牲者への連帯を表明するため、この先これ以上の暴力の発生の機先を制するため、これ以上の命が失われないようするため、このような暴力に対する懸念の国際的声明が早急に必要とされています。ですから、私たちは貴殿がこの宗派間暴力の停止と可能な限り速やかな弱小コミュニティーに対する保護を求める声明を出していただきたくお願い申し上げるものです。
