サイクリングコンピューターで生成される、FITファイルについて
最近、サイクリングコンピューターBryton Rider530という機種を買った。
走行ログのファイルの定番といえばgpx、kmlなどが思い浮かぶ。これらは時刻ごとに、どの位置(緯度経度、海抜標高)に居たかを書き連ねたXMLファイルだ。
何回か使ってみて、パソコンに繋いで生成したファイルを見ると、gpx、kmlファイルが見当たらなかったが、fitファイルというのがあった。
テキストエディタで見ようとしたが、無意味な文字列がでてくるだけだったのでバイナリファイルのようだ。
これは何なのか。
こいつを見る、活用するにはどうするか。について調べたことを記述する。
◆fitファイルとは?
ガーミンが定めて仕様を公開、業界内で共通化させようとしているバイナリファイルの形式のようだ。
緯度、経度、海抜標高に加え、ケイデンス、温度、パワーなどの値も入れることができるようだ。
これのバイナリファイルじゃないバージョンがTCXファイル(テキストエディタで開くとタグとか数値が見える)に相当するのだと思う。
コンピューター知識があまりないので、あんまり理解できておらず、この辺の正確さはあまりないです。
◆fitファイルを見る、活用するには?
windows向けのフリーソフトを探し、インストールしてみた。
任意のfitファイルのデータを見たい。→GPXSee
fitファイルをgpx・tcxファイルに変換したい→GPSBabel
◆標高の書き換え
サイクリングコンピューターRider530が生成したfitファイルの標高は、サイクリングコンピューターに内蔵された気圧計から得られた標高値である。
より正確な標高にしたい場合、国土地理院の公表している標高値に変換すると良い。
国土地理院は航空レーザ測量で緯度経度ごとの標高を測定し、無料公開している。
Windows用フリーソフトのwadachiには、開いているトラックの緯度経度ごとの標高値をどこかのサーバーから拾ってきて書き換えてくれる機能がある。
ちなみにアンドロイド用のアプリ、山旅ロガーでも同様の機能がある。スマホのgps標高は不正確なので、緯度経度から問い合わせた国土地理院標高に書き換えようという機能だ。
◆fitファイルの中身をグラフじゃなくて表として数値を見たい、取り出したい。
fitファイルをそのまま表にして見れるフリーソフトは見つからなかった。
GPSBabelでtcxファイルに変換して、得られたファイルの拡張子をtcxからxmlに変える。それをエクセルでXMLテーブルとして開く。
すると各列に緯度経度、標高、ケイデンス、心拍数などが、各行に時系列ごとに並んだ表を得ることができる。
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