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賽は私が投げる

同じ境遇だったり、共感するかも知れない あなたに、お話ししたい事をお伝えするブログです。

【観劇】飛翔座/お外題:楢山節考 姥捨て山

2019-05-28 12:09:44 | お芝居
どうも、トリカブトが足に刺さる夢を見た田中ユです。

どゆこと?w
夢の内容なんて支離滅裂よねぇ_(:3 」∠)_

過ぎ去りし今月26日の事。
去年お世話になった市川雀之助お兄さんと春咲小紅お姉さんが現在所属している劇団、飛翔座の舞台を観に行かせて頂きました。

楽笑演劇殿

因みに私の家から徒歩10分(笑
鶴亀堂で差し入れの団子を買っていざ出発!
13時からの昼の部を観劇しました。

楽笑演劇殿、初めて行ったのですが、ビルの3階にステージを構えておりまして、とりあえず階段で登りました(笑
チケット確認の方にも「階段で来て下さったんですね」とツッコまれました_ノ乙(^o^)_

土足厳禁の為、ビニール袋に靴を入れて席まで持参。
トイレや喫煙などで外に出る時は専用のスリッパが沢山ありました。
中にはお菓子などの売店もちゃんと有ります!

前の座席が空いてはいましたが、中心から見たかったので、後部寄りの座席へ着座。
ステージの大きさはきつき衆楽観と同じくらいか…久しぶりの観劇なのでドキドキして始まるのを待ってました

※以下、台詞はうろ覚えなのでご容赦下さい。

今回のお芝居は楢山節考 姥捨て山
二場構成で、一幕目は貧民の男と身篭った女の夫婦が強風の他人の作物を盗みに行くが、役人に捕まるシーン。

役人の

女は…腹の子供を殺せ、男は二度と物が食えない様に口を鎌で裂け。

の台詞もあり、
貧しい者は盗みに出る程に貧しく、役人は慈悲なき権力者という今回の話の時代と関係性を感じました。

二幕目。場は世話、シカという女性の家。
聞き覚えのある声で嫌だ嫌だと駄々をこねる声が聞こえてきたかと思うと、
孫である赤ん坊を抱えた男が登場。
雀之助兄さんです"((∩´︶`∩))"

山に行ってくれと頻りに頼む息子夫婦。
60歳になった年寄りは山に捨てろという掟があり、近所の家では60歳の親を床下に隠していたところ役人に見つかり一家皆殺しの目にあっている。

息子「親父が山に行かなかったら、その孫も殺されるんだ。」
親父「俺は…まだ働ける。それに、俺が山へ行くとなったら誰が孫の面倒を見るんだ!」


孫を殺されるのも、自分が山に行くのも認めない親父。
それに折れた息子は山へ行かなくていいと伝える。

親父「本当に、行かなくてもいいんだな?」
息子の嫁「ええ…お義父さん、その子の乳飲みの刻です。」
親父「嗚呼、もう そんな刻か。」


親父が孫を息子の嫁に預けた瞬間、息子が後ろから親父を縄で縛る。
折れたフリをしただけで、本当は力尽くでも連れて行こうという作戦です。

やめろやめないかと騒いでいると、家の中からシカ登場。

シカ「実の親に何て事をするんだい、ここは私に任せて二人は先にお家へ帰りなさい。」

シカはそうやって3人を宥めると、夫婦は親父に謝り家へ帰って行く。

ここから雀お兄さんが、とてもとても喋るんですがね…先にお伝えしておきましょう。

ここで既に私は涙ポロポロ出てました(꒦ິ⌑꒦ີ)

親父とシカに関する思い出話。

親父「俺が子供の頃から暮らしていた この村に、シカさんがやってきた時には もう村の男達はお前さんに夢中だったよ。友達も皆、誰がシカを射止められるかって賭けをしてたくらいだ。それなのに、シンスケとかいう男と結婚するからって隣町に行っちゃうまって…でもな、そいつが死んで、シカさんがこの家に戻って来た。あの時、凄く嬉しかった。」

静かに聞いているシカ。
話は姥捨の掟に戻る。

親父「まさか自分の番が来るとは思っていなかった、山には行きたくない。」
シカ「…山に行くのは貴方だけじゃない。」
親父「シカさんも、そんな歳かい?…そうだ、考えてみりゃあ俺とお前さんは同い年だったな。シカさん、頼みがある。俺が先に死んだら隣を空けておく。シカさんが先に死んだら、その場所を空けておいてくれ。」
シカ「はい。」
親父「約束だぞ。」


このシーンを観てる時に泣いていたのは先程 お伝えしましたが、今この台詞を打ちながら思い出し泣きしてます(笑

親父が去った後、役所に呼ばれて出掛けていた恋瀬川翔炎座長演じる兄と恋瀬川キャビアさん演じる弟、シカの息子である兄弟二人が帰宅。

二人の様子が可笑しい事に気付くシカ。
尋ねると、兄は役所から渡された御定書を懐から出したが、
シカは何が書いてあるか見えないので読んで欲しいと頼む。

60歳以上の年寄りは山に捨てろ、という例の掟により、シカもその対象である事が記されていた。
よく見ると兄の顔は土で汚れている。

掟を言い渡された後、兄は地面に頭を擦り付け

御役人様お願いです、かかあは60歳ではありますがまだ働けます。どうかまだ山には行かせずこのまま家に置かせて下さい

と何度も何度も頼み込んだが、役人は聞く耳を持たなかったのである。
シカは掟を受け入れており、3人一緒に食べるのは最後であろう晩餐を作りに奥へ入る。

ここら辺も御察しの通り私は泣いてました(ドヤ顔

やりきれない心境の兄弟がハケると、どう考えても三枚目の役人登場。
狸の集団に踏まれ熊に襲われ野犬に追われながら、てんやわんやでシカの家にたどり着いた ご様子(σ´∀`)σメイク

誰か出てこい、と役人が叫ぶと弟が奥から出てくる。

役人「お前、この家の者か…あれ?お前さっき俺が道を訊いた奴じゃねぇか。先に歩き出した俺が今 着いて、何でお前が先にこの家に着いてるんだ?」
弟「近道から来ました。」
役人「近道?」
弟「貴方に教えたのは獣道です。」
役人「獣道?なるほどねー…いや何を人様に獣道 案内しとんじゃ!


役人ブチギレ(笑
シカが出てきて弟を庇う。

役人「お前がこの家のババアか、お前の息子どういう育て方してんだ。」
シカ「息子が何か?」
役人「ここまで来る道として獣道の方を教えやがって…。」
シカ「そんな事したのかい?」
弟「してない。」
役人「…はぁ!?


役人マジギレ( ^ω^ )
場所を移動しようと歩き出す役人の脛を思い切り蹴る弟(シカは見てない)

役人「痛った!おい、お前!息子!」
シカ「息子が何か?」
役人「俺の足を蹴ったんだよ!」
シカ「そんな事したのかい?」
弟「してない。」
役人「お前…マジで…。」


役人ガチギレw
弟の台詞、殆どないんですが「してない」だけはハッキリ言う〜(笑

御定書の通り、暮れ六つの鐘が鳴ったら山に入る様にと伝え、帰ろうとする役人を止めに出てくる兄。
地べたに正座し頭を下げて頼み込む。

兄「御役人様、お願いです。かかあは秋祭りで弟に着せる為の浴衣を縫ったので、それを見るまで、秋まで待って下さい。」
役人「秋祭りまで。それを許したら次は何何まで次は丸丸まで、そう言い出すんだ。認めん。」


すると兄は立ち上がって無言で役人に近付き、ビンタ(笑
面食らった役人にそのままプロレスみたいな技をかける┌(┌^o^)┐

役人が力尽きると元の場所に戻り真面目なトーンで「御役人様、乱暴はおやめ下さい。乱暴だけは」とか言い出すから笑うしかないやんけ(笑
しかも数回繰り返す(°∀°)
メイクもカツラもぐっちゃぐちゃ

兄「乱暴だけは…。」
シカ「乱暴はおやめ下さい。」
役人「バカ!お前だよ、お前の息子だよ乱暴してんのは。いいか、ババアは有難く山に行けよ。はぁ…何だこの親子、二度とこの家の来たくねぇ。」
兄「御役人様!」
役人「この…バーカ!」


役人さん、最後はバカ連呼しながら立ち去っていきました。。
再び、シリアスなシーンに戻ります。

シカ「ねぇ、あの浴衣を着てみせてくれないかい?」
弟「…嫌だ、アレは秋祭りで着るんだ。」
兄「秋祭りに見られないから来て欲しいって言ってるんだろ。文字も見えなくなってきている目で、かかあが一生懸命縫った浴衣だ。今、着てみせてやれ。」


このシーンですが、
母を山に連れて行かず、秋祭りまで、秋祭りが終わった後も ずっと家にいて欲しいと思ってる弟なりの反抗だったと思う。

でもそれは叶わない事も理解して、浴衣を羽織る弟。
それを見て、似合ってると静かに喜ぶシカ。
思い出したら泣くぅぅぅ(泣いた

暮れ六つの鐘が鳴る。

兄「暮れ六つの鐘。七つ目は、捨鐘か…。」

兄は意を決し、支度をする。
シカを背負う兄。
止めようとする弟。
兄に制され、声を上げて泣く。

トドメです。
役人に対して憎たらしい態度だった弟君が泣くのとか、もう、私の涙腺が駄目、崩壊。
ハンカチ持って来なかった私のバカ!

シカ「ねぇ、嫁入りの歌を唄っておくれ。」
兄「こんな時に唄うような歌じゃあねぇ。」
シカ「息子に背負って貰って山に入るなんて、幸せな事だ。」
兄「…分かった。」


兄は母の為に、嫁入りの歌を唄う。
雪が、降っていた。
家に残る弟に向かって何度も振り向きながら、兄とシカは、ゆっくりゆっくり山へと登って行った。


お芝居が終わった後も涙止まらんよ!
止まらん過ぎて笑っちゃうよ!!


座長の向上挨拶で印象に残ったのは、
「お客様の中で60歳以上の方は申告して下さい、私が山にお連れします。」
というブラックジョークです(笑

向上挨拶途中で席を立って一服しに、というかトイレに、顔が、涙で化粧が80%くらいとれてたから!(;´༎ຶД༎ຶ`)
化粧道具も持ってきてなかったし、とりあえずトイペで鼻かみました(要らん情報

さぁ、お次は舞踊!

※役者名を存じ上げない為、写真だけバーッと載せます









ラストの花魁がヤバたんでした



帯(?)の柄!



着物の柄!



帯の(略



帯(略



艶やかで御座いました。



お見送りで兄さん姉さんに挨拶出来ました!



またお会い出来るのを楽しみにしてますପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ

素晴らしい一日でした〜。


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