T-pianoscape *ロンドン音のある生活*

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イタリア便り4:Recanati の街

2009-08-03 | Trip
Recanati は、とても小さな街ですが、
有名なテナー歌手のGigli の出生地として有名で、
今回のマスタークラスが行われた音楽学校にも、
沢山彼の写真が飾ってありました。



上の写真は、学校の中庭からの景色。

ホテルは、学校の目の前にあるので、
朝9時レッスンのときには、7時起床、
7時半に朝食を食べて、8時から1時間弱練習して、
駆け足で、レッスンに向かっていました。
朝9時にもなると、ホテルや学校から皆の練習する音が聞こえてきます。
子どものヴァイオリンの音よりも、その横で「こう弾くのよ~」って歌う
お母さんの声の方が、よく聞こえてきたりして、
自分のことは棚に上げて、くくくっと笑ったりなどしていました。




私と次女は、暇さえあれば、スーパーへ買い物に行ったり、
街探索をしたり、子どもたちに遊んでもらったり・・・

昨年は、長女が最年少だったため、お世話好きの子どもたちに
こぞって可愛がってもらったらしいのですが、
今回は、次女が最年少。(もちろん、受講生ではありませんが・・・)
ホテルのロビーにいても、公園にいても、
あっという間に皆に囲まれ、ひたすら触られたり、抱っこされたり・・・
そりゃもう、大変な騒ぎでした。

10人のお兄ちゃん、お姉ちゃんに囲まれても、全く動じない我が家の次女。
うーん。。。なかなか度胸が据わってます。
それどころか、日本語の手遊び歌までノリノリで披露して、
2週目に入ると、他の子たちも覚えて、一緒に大合唱~♪
みたいなことになっていました。
そしてこれが、最後空港で別れる時まで続いたため
始終ハイテンションな次女だったのでした。



こちら、街の中心にある広場。
こんないいお天気なのに、人っ子一人見当たらないのは、
お昼寝の時間帯に撮ったから。
イタリアでは、Siesta というお昼寝タイムがあって、
12時頃から夕方4時か5時ごろまでは、お店も郵便局も何もかも閉まってしまうのです。
こんなに休んで、商売大丈夫なの?って心配してしまうくらいです。
私たちも、”郷に入っては郷に従え”ということで、ランチの後は、よくお昼寝してました。



でもその代り、夜になると人がどんどん出てきて
夜中でもどんちゃん騒ぎをするのです。
夕食も、8時からが普通。
ホテルのレストランで食べると、毎日夜8時から
しかも3コースしっかり出てくるので、
次女はその前にベビーカーで寝かせてから、ゆっくり食べることにしていました。



それ以外は、ピクニックをしたり、近くのピザ屋さんに行ったり
毎日、パスタ、ピザ、ジェラートのイタリアン三昧。
手打ち麺などは、とっても美味しくて、もちろんどこで食べてもアルデンテ。
でもなぜか、私たちには塩辛すぎて、
最後の最後には、さすがに和食が恋しくなってしまいました。
来年も行くなら、何か持参しないと!!



こうして、密度の濃い10日間があっという間に終わりました。
あまりの濃さに、ロンドンに戻って来てから1週間ほどは、
疲れも出て、ぼーっとしてしまいましたが、
今では、この ”ヴァイオリン漬けだった日々” が懐かしい。
長女も、練習は大変だったものの、ともに励まし合い、
刺激し合あえる友達に囲まれて、
「音楽って楽しい!」と、心から思えたようでした。
ということは、また来年の夏も、イタリア・・・かな?

                  来年につづく