こんばんわんこそばんそーこー！
アイドルグループNMB48の山本彩（25）が30日、東京・中野サンプラザで行われた全国ツアー『NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer』初日公演でグループからの卒業を発表した。「私、山本彩は……NMB48を…卒業します」。会場を揺るがした言葉の2度の間に、エースでキャプテンの葛藤とNMB愛がにじんだ。
ツアー初日には山本も含めて16人のメンバーが出演していたが、アンコール1曲目の「虹の作り方」の曲中、アリーナ席後方からこの日出演予定のなかったメンバーもサプライズで登場した。『PRODUCE48』参加の白間美瑠（20）と村瀬紗英（21）、加入したばかりの6期研究生を除くメンバー総勢57人がステージに集結。「みんなにも聞いてほしい」と山本たっての希望だった。
ラスト1曲の曲紹介をする前、56人のメンバーを背にした山本は「最後の曲に行く前に、ここで皆さんにご報告があります」と切り出すと、間髪入れずに「私、山本彩は……」と続けたところで声を震わせた。そして、大きく息を吸い込むと「NMB48を…卒業します」と発表。これまで数多くのOGが一息に言ってきた発表を、一気に言うことができず、2度も詰まった。1度目の「……」は3～4秒、2度目の「…」は恐らく1秒ちょっと。ほんの一瞬のためらいに、その後「何年も何度も、卒業という2文字に悩み、向き合ってきた」「勇気を振り絞って今回決心した」と打ち明けた山本の葛藤が伝わってきた。
結成当初からのエースでキャプテン。2016年10月にソロデビュー後は、いつ卒業してもおかしくない状況だったが、同期や後輩の卒業を幾度となく見送ってきた。キャプテンとして、愛称どおりの“姉”として、前向きに送り出さなければならない責任感もあって、メンバーの卒業発表では涙ぐむことはあっても、めったに泣かなかった。同期でライバル関係だった渡辺美優紀から「最後まで本当の友達のような関係にはなれなかったけど、今までの人生で一番運命の人だと感じました。誰よりも素直になれなかったけど、誰よりもすごい人だということをわかってるし、本当に尊敬しています」と本音をぶつけられた時くらいだったように記憶している。
自身の卒業発表でも涙は見せないのではないかと思ったが、2010年10月9日にAKB48のイベントでお披露目されてからの約8年を振り返った山本は何度も言葉を詰まらせ、「（卒業を）考えては取り消してを繰り返して、自分に何かできることがあるんじゃないかなとか、もっとみんなと一緒に頑張りたいなとか…」と卒業を決めるまでの葛藤を口にしたところで、大粒の涙がこぼれ落ちた。客席のあちらこちらからも、嗚咽したり、鼻をすする音が聞こえてきた。
卒業を決断した理由としては「今このタイミングで私がNMB48を離れることが、NMB48がもっと成長するための起爆剤になるんじゃないか」との思いがあったことを告白。「今いるメンバーをはじめ、新しく入ってきてくれたメンバーや若い子たちが、これからのNMB48を引っ張っていってほしいなと思いますし、新しいNMB48を作っていってほしいなと思っています」と後輩たちにグループの未来を託した。
同期の吉田朱里（21）は、メンバーとファンの思いを代弁するかのように「この日がいずれ来るんだろうなと、ここ何年、私たちメンバーも、きっとファンの方も思っていたと思うんですけど、まずは自分がやりたいこともきっといっぱいあっただろうに、ここまでNMB48に時間や愛を捧げてくれて本当にありがとうございます」と山本に感謝。
続けて「私たちメンバーは、いつもさや姉の背中を見て、みんなで一生懸命走ってきました。さや姉がいたからこそ、NMB48はここまで来れたと本当に思っています。みんなも実感がわかないと思うし、しばらく受け入れられない子もいるかもしれないけど、さや姉は卒業までの間にこの小さな背中で本当にたくさんのことを教えてくれると思うし、学べることはたくさんあると思います。残された時間をとても濃い時間にしたいなと思います」と宣言。Tシャツに顔を埋めて泣いていた次世代エース候補と期待される太田夢莉（18）は、最後の曲「青春のラップタイム」のイントロが流れると、山本の胸に飛び込んでしばらく抱き合った。
最後に1人、ステージに残った山本が会場のファンに伝えたのは、メンバーのことだった。「皆さんがいてくださらなければ、きっとこれから先、みんなが見られない景色や、感じられないものもたくさんあると思います。なので、これからも子どもたちをよろしくお願いします」と呼びかけ、深いNMB48愛と親心をにじませていた。
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NMB48全国ツアー初日に卒業発表した山本彩
NMB48全国ツアー『NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer』初日にて山本彩が卒業を発表
NMB48全国ツアー『NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer』初日にて山本彩が卒業を発表
NMB48全国ツアー『NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer』初日にて山本彩が卒業を発表
アイドルグループNMB48の山本彩（25）が30日、東京・中野サンプラザで行われた全国ツアー『NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer』初日公演でグループからの卒業を発表した。「私、山本彩は……NMB48を…卒業します」。会場を揺るがした言葉の2度の間に、エースでキャプテンの葛藤とNMB愛がにじんだ。
ツアー初日には山本も含めて16人のメンバーが出演していたが、アンコール1曲目の「虹の作り方」の曲中、アリーナ席後方からこの日出演予定のなかったメンバーもサプライズで登場した。『PRODUCE48』参加の白間美瑠（20）と村瀬紗英（21）、加入したばかりの6期研究生を除くメンバー総勢57人がステージに集結。「みんなにも聞いてほしい」と山本たっての希望だった。
ラスト1曲の曲紹介をする前、56人のメンバーを背にした山本は「最後の曲に行く前に、ここで皆さんにご報告があります」と切り出すと、間髪入れずに「私、山本彩は……」と続けたところで声を震わせた。そして、大きく息を吸い込むと「NMB48を…卒業します」と発表。これまで数多くのOGが一息に言ってきた発表を、一気に言うことができず、2度も詰まった。1度目の「……」は3～4秒、2度目の「…」は恐らく1秒ちょっと。ほんの一瞬のためらいに、その後「何年も何度も、卒業という2文字に悩み、向き合ってきた」「勇気を振り絞って今回決心した」と打ち明けた山本の葛藤が伝わってきた。
結成当初からのエースでキャプテン。2016年10月にソロデビュー後は、いつ卒業してもおかしくない状況だったが、同期や後輩の卒業を幾度となく見送ってきた。キャプテンとして、愛称どおりの“姉”として、前向きに送り出さなければならない責任感もあって、メンバーの卒業発表では涙ぐむことはあっても、めったに泣かなかった。同期でライバル関係だった渡辺美優紀から「最後まで本当の友達のような関係にはなれなかったけど、今までの人生で一番運命の人だと感じました。誰よりも素直になれなかったけど、誰よりもすごい人だということをわかってるし、本当に尊敬しています」と本音をぶつけられた時くらいだったように記憶している。
自身の卒業発表でも涙は見せないのではないかと思ったが、2010年10月9日にAKB48のイベントでお披露目されてからの約8年を振り返った山本は何度も言葉を詰まらせ、「（卒業を）考えては取り消してを繰り返して、自分に何かできることがあるんじゃないかなとか、もっとみんなと一緒に頑張りたいなとか…」と卒業を決めるまでの葛藤を口にしたところで、大粒の涙がこぼれ落ちた。客席のあちらこちらからも、嗚咽したり、鼻をすする音が聞こえてきた。
卒業を決断した理由としては「今このタイミングで私がNMB48を離れることが、NMB48がもっと成長するための起爆剤になるんじゃないか」との思いがあったことを告白。「今いるメンバーをはじめ、新しく入ってきてくれたメンバーや若い子たちが、これからのNMB48を引っ張っていってほしいなと思いますし、新しいNMB48を作っていってほしいなと思っています」と後輩たちにグループの未来を託した。
同期の吉田朱里（21）は、メンバーとファンの思いを代弁するかのように「この日がいずれ来るんだろうなと、ここ何年、私たちメンバーも、きっとファンの方も思っていたと思うんですけど、まずは自分がやりたいこともきっといっぱいあっただろうに、ここまでNMB48に時間や愛を捧げてくれて本当にありがとうございます」と山本に感謝。
続けて「私たちメンバーは、いつもさや姉の背中を見て、みんなで一生懸命走ってきました。さや姉がいたからこそ、NMB48はここまで来れたと本当に思っています。みんなも実感がわかないと思うし、しばらく受け入れられない子もいるかもしれないけど、さや姉は卒業までの間にこの小さな背中で本当にたくさんのことを教えてくれると思うし、学べることはたくさんあると思います。残された時間をとても濃い時間にしたいなと思います」と宣言。Tシャツに顔を埋めて泣いていた次世代エース候補と期待される太田夢莉（18）は、最後の曲「青春のラップタイム」のイントロが流れると、山本の胸に飛び込んでしばらく抱き合った。
最後に1人、ステージに残った山本が会場のファンに伝えたのは、メンバーのことだった。「皆さんがいてくださらなければ、きっとこれから先、みんなが見られない景色や、感じられないものもたくさんあると思います。なので、これからも子どもたちをよろしくお願いします」と呼びかけ、深いNMB48愛と親心をにじませていた。
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