天井さがりの目

あなたの隙間に入り込む少し厄介な存在になりたい。

見知らぬ街 ただ過ぎる時間

2013年05月02日 | 言葉をそえる

僕は待つ

見知らぬこの街で君を待つ

正しくはそこに居るという

感覚だったのだけれども

 

試合終了の少年野球生たちが

雑談とふざけ合いしながら帰ってゆく

 

ipadを聞きながらタバコをふかす少年

海を見ながらキスをする中年カップル

 

釣り竿を子供たちに手渡し満足げに

フィッシングを教える若い父親

 

ほんの一時間もしなかったのに

様々な人々の憶いを傍観する

 

そして僕は海を眺めながら

ただ時間を過ぎるのを待っていた