ただ、急に行けなくなるような事になれば、このビッグチャンスを逃した他の人に申し訳ない、と事前に話せずにいました。
でも今日、晴れて念願を叶えることができました。
午前11時20分。
ブックセンターの前に着きました。新幹線が遅れていて肝を冷やしましたが、僕は2回目の方なので余裕です。
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8階ギャラリーに到着。
カウンターで受付をしていると、1回目の人たちの入場が始まりました。
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12時30分
パーテーションの前に、10人ずつ10列に並んで静かに13時を待ちます。
13時
パーテーションの向こうへ5人ずつ入っていきます。
向こう側から、のんさんとファンの声が聞こえてきます。
どうやらお話をする時間がもらえるようです。
列がだんだん進み、今までに経験したことのない緊張感を味わいます。
ついにパーテーションを越えると、のんさんのお姿が。
のんさん、めんこい! 顏ちっちゃ!
僕の番です。
あののんさんが僕の目の前にいます。
「こんにちは」と僕が決死の挨拶。
さらに僕は言葉を続けますが、あまりの緊張で声が全然張れず、しかもちょっと噛んでしまった。
のんさん、聞き取れなかったかも。あるいは聞き間違えたかも。
すると、のんさんが思いがけないリアクションで返してくれました。
えっ、僕の為だけにポーズをとってくれたの?
(いやらしい自慢話に聞こえますよね。ごめんなさい。でも、あんまりうれしくて…)
握手をさせてもらいました。
のんさんの手は、柔らかく、そして温かい。
僕は緊張のせいで手に変な汗をかいていたので、いやな思いをさせたのでは、と申し訳なくて仕方ありません。
会場を後にして東京駅へ向かいます。もう夢見心地でどこをどうやって歩いたのかも覚えていないくらいです。(本を開いてのんさんのサインを見ることすら忘れている。)
家に帰り、手を洗ってから本をそっと開きます。
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何日か前に、のんさんがこうやって書いてくれた中の1冊だと思うと、愛おしくてもったいなくて折り目なんか付けられません。奇麗なまま飾っておきます。中のおさしん観賞用としてもう1冊購入しなければ。
「人生最良の日!」と言っても過言ではないかもしれません。
のんさん、ありがとうございました。