いけ先のつぶやき

そろばん塾の先生の日記

大津そろばんの起源

2011年05月01日 | Weblog
大津そろばんの起源について

慶長17年(1612年)大津追分の片岡庄兵衛は、時の長崎奉行 長谷川左兵衛藤広に随行して

長崎に出向き明国人から算盤の見本と使用法を授かって帰郷しました。

かれは工夫研究をかさね、中国式算盤の形状の大きさ、組み方、

珠の形状材質などを日本人に適するように改良し、遂に日本式算盤を完成しました。

初代庄兵衛の江戸時代初期より明治初年にいたる約300年わたって、大津そろばんの

名声は全国に知られました。多くの製造業者、職人、下請け業者がこの付近に集まり、

全国の需要の大部分を引き受け、そろばんといえば大津、大津といえばそろばんといわれるほど

有名な存在でした。

また、1580年豊臣秀吉が小野市隣町三木市の三木城を攻略した際、戦火を

逃れた住民の一部が大津方面に避難し、そこでそろばんの製法

を取得して地元に帰郷後製造を始めたのが播州そろばんの起源だといわれています。

近江八景の一つ三井の晩鐘で名高い園城寺、通称三井寺のこの地に

社団法人全国教育連盟が発起人となり全国の支部より寄付を頂 1957年(昭和50年)大津そろばん

顕彰碑が建立され、その年12月25日除幕式が営まれ、以来 園城寺さんのご協力のもと毎年

4月29日に感謝法要を営んでいます。

ご紹介は

社団法人全国珠算教育連盟  滋賀県支部